開幕戦では前K-1王者の和島大海をKOしたフェルドンク(C)K-1
2024年7月7日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館『K-1 WORLD MAX』にて行われる、「K-1 WORLD MAX 2024 -70kg世界最強決定トーナメント」の決勝戦に進出したダリル・フェルドンク(オランダ)のインタビューが主催者を通じて届いた。
3月20日に行われた開幕戦で“美しい人狼”ことオランダのダリル・フェルドンクは、優勝候補の和島大海を豪腕フックでマットへ沈めた。衝撃のアップセットで、その名が一気に世界へ広まった。振り返れば、2002年に開催された第1回MAX世界大会も、オランダのアルバート・クラウスが優勝候補の魔娑斗を破り、初代王者に。歴史は繰り返されるのだろうか。
K-1のチャンピオンになる力は自分にあるという事は証明できた
――MAX世界大会開幕戦で倒した和島選手の印象を教えてください。
「和島が、もっと左ミドルキックを打ってくるだろうという予想をしていた。ミドルキック対策をしてきたので、意外だったね。ローキックやカーフキックで攻めてきたが、その後にミドルキックを蹴ってくると思っていたんだ」
――和島選手のミドルキックにカウンターを返していたので、向こうは警戒したのでは?
「そうかもしれないけど、ラッキーだったね。和島のキック対策として接近戦で戦うことを考えていたので、想像通りに自分の距離でフックを打つことができた」
――向こうはミドルキックで腕を潰しに来ると予想していたのですね。
「他人から見てみると少しごちゃっとした試合の印象があったかも知れないけど、何してくるか分からないようにするのが私たちのプラン。和島は非常に完璧さを求める人であって、それを崩すのが私たちの戦略だった」
――和島選手がペースを掴む前に倒すことが作戦だったのですね。それは、オウヤン・フェン選手が和島選手を倒す試合を参考にしていたのでしょうか。
「そうだね。オウヤンが和島と打ち合って勝ったのを見て、自分も打ち合ったら勝てると思い、同じ作戦(打ち合い)を使って効果があったんだ」
――元K-1チャンピオンの和島選手を倒して、自信にはなりましたか?
「いや、元々自身があるから、それは変わらない(笑)。K-1のチャンピオンになる力は自分にあるという事は証明できたので、そういう意味では自信は付いたかな」
――14年ぶりに復活したK-1 WORLD MAXのファイナルに進んだ事で、地元オランダでの反応はありましたか?
「最初、みんなにMAX復活を言った時に信じてもらえなかったんだ。でも、俺の試合を見てくれた人達みんなが、『すごいね』って言ってくれて、今は地元は盛り上がっているよ」