2024年6月15日(土)エディオンアリーナ大阪『RISE WORLD SERIES 2024 OSAKA』の前日計量&記者会見が、14日(金)府内にて13:00より行われた。
メインイベントのRISEスーパーフライ級(-53kg)タイトルマッチ3分5R無制限延長Rで対戦する、王者・大﨑一貴(OISHI GYM)は52.95kg、挑戦者の同級1位・政所仁(魁塾)は52.9kgで計量をパス。
伊藤隆RISE代表は「WORLD SERIESでタイトルマッチは珍しいですが、RISEの53kgは日本のレベルを超えていて世界レベルだと思う。今大会のメインにふさわしいと思うし、政所の昨年の活躍は間違いない。彼の執念、想い、それは結果に表れて地元大阪でのタイトルマッチを実現させた。一貴は最近らしくない試合が続いてるが王者らしい試合を見せて欲しい。2人は53kg世界ナンバーワンの試合を見せて欲しいと思います」と、2人のタイトルマッチだからこそWORLD SERIESのメインにふさわしいと説明した。
政所は「やっとやなって感じです。長かったけれど明日で全部変わるんかなって。今朝、なくなっていたサングラスが3つ全部見つかったので、流れが全部自分に来ている」と、タイトルマッチまでの道のりは長かったが、自分に運が向いてきているとコメント。
迎え撃つ大﨑は「何が何でも勝つので楽しみにしておいてください」と必勝を誓った。
政所は余裕を感じさせる表情、大﨑は厳しい表情を崩さなかったが精悍な顔つき。減量について聞かれると政所は「スムーズにいつも通りいけたかなと思います。バッチリですね」と胸を張り、大﨑は「スムーズに行って最後の調整も凄くいい調子・状態で来れたので自分でも楽しみです。強い僕を見せられるんじゃないかなと思います」と、こちらも最高の仕上がりだとした。
改めて計量で互いを見た印象について、政所は「やっぱり王者やなってところがありました。顔つき、体つき、強い大﨑選手なんだって思えたので楽しみです。完璧じゃない大﨑選手を倒しても意味がない。完璧な大﨑選手をねじ伏せてこそ意味がある」と、完璧に仕上げてきた大﨑に勝たなければ意味がないとする。
大﨑はそんな政所に対して「今までの試合を見て強くなっているのは分かっているし、その政所選手にしっかり差をつけて勝つために今日まで来たので、王者としての格の違いを見せる試合にしたい」と、2020年7月の初対戦時(大﨑の判定勝ち)よりも政所が強くなっていることは認めながらも、それでも差をつけて違いを見せるとした。
公開練習で大﨑は「倒せる技を用意している」ことを公言。その技の完成度はどうかと聞かれると「しっかり練習して来たので当たれば絶対に倒せると思っています」と自信を見せる。しかし、政所は「一発も当たらない。5Rあるけれど、僕は5Rやるつもりはないので。早い段階で終わると思うので一発ももらうことなく終わるんじゃないかな」と、大﨑が技を出す前に試合を終わらせると不敵な発言。
これに大﨑は「全然当てられると思うし、(僕は)倒れないので。早い段階で僕が倒すか、5Rまで行って圧倒的な差で勝つかのどっちかですね」とKOでも判定でも自分が圧勝すると宣言した。
国際戦やオープンフィンガーグローブマッチなど様々な試合がラインナップされた今大会のトリを務めるメインイベント。RISEのビッグマッチの最後を締めくくるのはどんな試合がふさわしいか。
政所は「一番レベルの高い試合が大﨑選手とだったら出来ると思うし、ほんまに日本一というよりも世界一を決めるメインやと思っている。それくらいしないとRISEのメインは務まらないと思う。今まで文句を言ってきたりしましたけれど、大阪でメインイベントに選んでもらって感謝もしているし、その分、結果と内容で魅せないとあかんなっていうのがある。
お互い背負っているものがめちゃくちゃ多いと思うんですよね。僕も5年ぶりのタイトルマッチというのもあるし、大﨑選手も4年間ずっとベルトを持ち続けているので、この失うものが大きい2人が戦う一戦は見ている方もめちゃくちゃ楽しみなんじゃないですか。皆さんも楽しんでヒリヒリして見てもらえたらなと思いますね」と、シビアな戦いだからこそメインにふさわしいと語る。
大﨑は「正直、他の試合は僕はあまり興味がなくて、この試合だけを見て欲しいし、政所選手とだったら勝手に一番盛り上がる試合になると思う、その中で自分の強さを見せつける試合が出来るし、そうなる試合だと思っています。明日、試合を見てくれる人たちは僕たちの試合を一番楽しみに見てもらいたいなと思います」と、最高の試合を見せると約束した。