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インタビュー

【RISE】那須川龍心、リベンジ戦へ「今やっていることがはまればスパッと倒せる」「自分の中で変わったと感じたのはRIZINが終わってからなんです」

2024/06/12 17:06
 2024年6月15日(土)エディオンアリーナ大阪第一競技場『RISE WORLD SERIES 2024 OSAKA』にて、フライ級(-51.5kg)3分3R延長1Rで塚本望夢(team BONDS/同級3位)と対戦する、那須川龍心(TEAM TEPPEN/同級1位)のインタビューが主催者を通じて届いた。  那須川はアマチュア大会で数々の優勝を経て、2022年4月のRISEでプロデビュー。2戦目で6月の『THE MATCH 2022』でK-1の大久保琉唯に判定で敗れ初黒星を喫したが、フライ級に階級を下げると3連勝。2月の「RISE NEW WARRIORSフライ級トーナメント」の準決勝で塚本望夢に判定で敗れ、6月にアマチュア時代のライバルだった相沢晟に判定勝ちで再起。8月にはMA日本バンタム級王者のJINに判定勝ち、12月に龍太郎にTKO勝ち。さらに大晦日のRIZINでMMAに初挑戦し、シン・ジョンミンにパウンドでTKO勝ち。2024年3月には当時フライ級2位の松本天志に判定勝ちして成長を示した。戦績は8勝(2KO)2敗。 いつかリベンジしてやりたいと思っていた ――今回、塚本望夢選手とは3回目の対戦となりましたが、最近の塚本選手に関してはどんな印象がありますか? 「どこのインタビューでも言っているんですけど、良くも悪くも変わってないなっていう印象です」 ――去年対戦してから変わっていないという事ですか? 「アマチュアの時からそうですけど、良くも悪くも変わっていないという感じです」 ――良くも悪くもという事は、良い部分も変わっていないという事ですか? 「全体的にパワーとかキレとかスピードは上がってるんでしょうけど、ファイトスタイルは変わっていないですね」 ――逆に龍心選手は前回の塚本戦以降は、大晦日のMMAを挟んで連勝中と好調をキープしている思いすが、勝てている要因はなんだと思いますか? 「要因は色んなところから吸収して、色んな人の意見を聞いて柔軟に合わせて闘い方を変えているから勝てているんじゃないですかね」 ――吸収できているっていう部分は自分の良さだったり強みだと思いますか? 「良し悪しを勝手に決めつけず、とりあえず言われたことをやってみようっていう感じでやっているので、それが上手くはまってきているきているんじゃないかと思います」 ――それは龍心選手の性格的なものなのか、それとも前回の敗戦があって悔しい思いもしてきたからそういう考えになったのでしょうか? 「自分のファイトスタイル的に偏っていないというか、遠い距離もできるし近い距離もできるっていう柔軟な感じなので、それなら自分の中でコレと決めつけずになんでもできることはやっていこうと、アマチュアの時からずっとそんな考えでした」 ――それがより良く出たのが前回の松本天志選手との試合だったと思います。 「色んなところから吸収できることはしてきているので、今回もその成果が出せれば良いですね」 ――塚本選手は約1カ月タイに修行に行って、インタビューでも技のバリエーションが相当増えてきたっていうような自信を持っていました。お互い進化して、龍心選手が塚本選手と対戦するにあたって警戒している部分はありますか? 「避けるのとか技のバリエーションとか、そういう引き込みながらの攻撃が上手いと思うので、そこは気をつけながら自分のペースでマイペースに戦っていこうかなと思います」 ――今回はどんな試合になると予想していますか? 「最近は結構攻めている試合が多いんですけど、今回僕とやる時はあまり攻めてこないのかなとは思うので、前回と展開は似ているのかなと予想しています。僕が追って、塚本選手が回りながらっていう展開になると思うので、そこをどう変えていくかが重要で自分主体の展開になるのかなと思います」 ――ランキングを見るとお互いの立場が変わったのかなと思うのですが、今までも塚本選手の存在を意識していた部分はありますか? 「塚本選手が試合をやれば僕も見ますし、いつかリベンジしてやりたいと思ってましたし、だから常に意識はしてましたね。というか51.5kgのランキングに入っている選手は全員意識しています」 ――今回試合順も後半の方に入っていて、期待や注目の表れかなという風にも見てとれますが、魅せなきゃいけないプレッシャーを感じたりはしますか? 「プレッシャーというのはあまり感じないので、自分の闘いができれば良いなと思っています。試合順が最後の方になったというのは期待も込められていると思うので、微妙な判定とかではなくて綺麗にスパッと倒した方が盛り上がるだろうなとか色んなことを考えています」 ――この試合をクリアしたらタイトルというものが目の前に近づいてくると思うのですが、その辺についてはどうですか? 「そこはあまり考えすぎてはないですけど、これを勝てば付いてくるおまけみたいな感覚でいます。だから自分自身やっとここまで来たんだっていう感覚がなくて、一歩ずつ着実に上り詰めている感じですね。だから今回はこの一戦に集中しています」 ――ではチャンピオンの数島選手を意識しているというよりは、目の前の試合を一歩一歩やってきたということですね。 「そうですね。どの戦いもそうなんですけど、目の前のことに集中しないと足元掬われちゃうので、結果は勝ったとのご褒美みたいなイメージですね」 ――数島選手に対してのイメージはありますか? 「なんでもできるファーターのイメージです」 ――いずれ対戦するっていう部分は見据えていますか? 「普段から試合に出る度に見てはいたので、いつかやるんだろうなと思いながら見ていました。今回勝てば次っていうことなので、まずは目の前の試合に集中します」 [nextpage] 『RIZINに出て度胸が付いたね』って言われた ――前回の松本戦で松本選手より優っていた点はどこだったと思いますか? 「技の正確性じゃないですかね。今まで勢いで来ていた分そこに頼っている部分があったので、そこを数島選手とやった時に直してくるのかなと思ったら、そんなに変わっていなかったので、その正確性で優ったのかなと思います」 ――それは今まで積み上げてきたものの延長線上でそうなったのか、何かご自身の中で大きく変わった事はあったんですか? 「大きく変わったというよりは今まで積み上げてきたものですかね。やっぱり練習でできて試合でできないなんて当たり前の世界なので、それをいかに試合で出せるかっていう点ですかね。練習でやったことを試合でできた感覚が前回はあったので、今回もその感覚がはまれば上手くいくのかなとは思っています」 ――それは今までのキャリアを経てようやく自分の中で得てきたものがあったということですか? 「自分の中で練習でやってきたことを試合で出せるようになったというか、自分の中で変わったと感じたのはRIZINが終わってからなんですよ。ああいう土壇場からの逆転を経験してから、自分ではあまり気付かなかったんですけど周りのトレーナーとかから『RIZINに出て度胸が付いたね』って言われました」 ――試合でプレッシャーがかからない性格だとは思うんですけど、その辺で自分の動きを出しきれないとかではなくて、1段階上に上がった感じなんですかね? 「自分を出せるようになったんじゃないですかね。今まではセコンドの指示を聞いてそれを淡々とやるっていう感じだったんですけど、自分の考えで自我が出るようになったのかなと思います」 ――それは練習していても動きが違うんですか? 「練習の時の動きは一緒なんですけど、試合となると相手も倒しにきているし殺気がぶつかり合う中で、どう萎縮せずに出せるかというところなので、萎縮せずに自分の動きをしっかり出すっていうのは大きな成長になりました」 ――RIZINが終わって前回の試合って自信があるような感じが見受けられるんですけど、ご自身でも絶対負けないぞっていう自信がついている感覚はありますか? 「言い表しづらいんですけど、そういうところを感覚的に掴めた気がします」 ――精神的にはどうなんですか? 「普段の試合からプレッシャーがかかることがないんですけど、良いマインドできてますね」 ――MMAに挑戦したり、恋愛番組に出たりとかチャレンジする事が原動力になっているように見受けられますが、チャレンジすることの喜びはあるんですか? 「喜びというか達成感というか、色んなことにチャレンジすることで繋がってくる縁もあると思うし、チャレンジすればするほど人の輪が広がっていくので、そういうところで良いパワーを皆んなからもらっています」 ーーやっぱり挑戦するっていうのは那須川家の遺伝子なのかなって思いました。 「それもあるんじゃないですか。挑戦してみないと分からない事だらけだし、挑戦して失敗することは恥ずかしいことではないので、そこで成功しても失敗しても自分の得る事は沢山あるから、そういうところはあるんじゃないですかね」 ――今回の試合について、前回と同じような展開になるかもしれないと仰っていましたが、そうすると接戦になりそうなイメージがあります。ご自身ではそこを突き破りたいみたいなところはありますか? 「今僕が考えている展開は、僕がプレッシャーをかけて塚本選手が下がってそこで蹴ったりしてくると思うんですけど、そこの展開を変えていくことを考えています。そこを変えて自分のペースに持っていければ自分が圧倒できると思うので、そこに重きを置いています」 ――おそらく相手もそんなことを予想して練習をしていると思いますが、その上をいく自信はありますか? 「今やっていることがはまればスパッと倒せると思いますし、それがはまらなくても良い感覚で一歩ずつやりながら来れているので、そこがはまれば良い結果に繋がると思います」 ――最後にファンへメッセージを。 「今回プロになって初めての大阪での試合なんですけど、相手のホームですけどしっかりここで勝って自分の価値を上げてタイトルまで突っ走りたいと思うので、皆さん応援よろしくお願いします」
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