MMA
インタビュー

【RIZIN】クレベル「“運が良かった”わけじゃない」「パッキャオ戦は本物の試合じゃない」×アーチュレッタ「バックを取られたくなくてスクランブルしたら──」=全コメント

2024/06/12 12:06

千裕は本当に漢。でも、彼は私から逃げている

──鈴木千裕選手には試合後にどんな言葉を言っていた?

「千裕選手は私からちょっと逃げているな。さっきパッキャオとの試合が決まったのも、彼は自分からは逃げている(と感じる)。彼は漢だから、誰とでも戦う(はず)。でも彼は私と戦うことはあんまりやりたくなくて、スキップしてる。自分は榊原さんに『チャンスをお願いします』と言って、『次がタイトルマッチ、どうですか』と言った。それが(平本)連とか朝倉(未来)とか(の『超RIZIN.3』での勝者にもそのチャンスがあると言われているが)関係ない。みんな分かっているでしょう。この階級にランキング(があるとしたらそこ)では、私がナンバーワン。千裕選手はずっと逃げているよ、ということです」

──対戦要求をしたことを踏まえて、他の試合を挟まずに、もう次はチャンピオンの千裕選手と戦いたいですか?

「自分は本当に千裕選手と(試合が)したい。今年あとまだ2試合したい、9月か10月か分からないけど、あと大晦日。本当は次(その9月か10月)の試合で千裕選手としたいです。本当は。なので私すごい頑張って、自分がすぐタイトルマッチじゃなくて、榊原さんが(他の試合を)『もう1回やる』(と言ったら)、もう1回勝つ。もう1回やるとなっても、私はまた勝つ。次は誰ですか? 私は何回も何回も(勝ってきた)。あと2試合(以内)でタイトルマッチしたいし、次で鈴木選手と戦いたいです」

──千裕vs.パッキャオ戦についてはどう思いますか?

「それは本当に素晴らしいな。なんで(かと言うと)、世界だったらパッキャオ選手は有名で、世界でみんな知っているボクシングが上手だから。日本で試合したら世界がそれを観るので。だから千裕選手とパッキャオ選手の試合が決まるのは素晴らしいな。日本で盛り上がるから。でもみんな分かってる。レベル全然違うじゃん。それは“冗談の試合”かな。本物の試合じゃない。エンターテインメントとしては、それは大事ですね」

──自分がタイトルマッチをしたいと。

「したいです。だからたとえばパッキャオには彼をボコボコにしないでください。ボディだけでいい、パッキャオには優しくしてほしい。彼がパッキャオにボコボコにされちゃったらすぐにタイトルマッチができない。パッキャオには“優しくしてください。ちょっと、ボディだけでお願いします”と。頭の怪我しちゃうと多分、千裕選手(の回復を)半年くらい待ってることになる。でも私はすぐ試合がしたい。自分としては10月くらいにタイトルマッチしたいです」

──鈴木選手と対戦するパッキャオ選手に対して“手加減してくれ”というニュアンスのことを言っていました。ボクシングルールで普通にやったら当然パッキャオ選手が勝つと予想しているということですか。

「それはボクシングだけだったら絶対パッキャオ勝つじゃん、イージーマネーだし、遊びみたいな。ファイターの人たちはみんなそれは分かる。ファンの人たちのことはごめんなさい、どうかは分からないけれど。エンターテインメントとしては分かっている。(でも)本当の戦いじゃない。イージーマネー、イージーファイト」

──そういう、いわばエキシビション的な色が強い試合は、クレベル選手はあまり好きじゃないのですか?

「自分としてもエンターテインメントは本当に大事。自分も嫌いじゃなくて、それはOKだし好き。でも一番の問題は、自分はタイトルマッチがやりたくて(タイトルを持っている)千裕選手と戦いたい。彼は分かっている。彼が(次の)試合を決めるのにお金のことを考えてる。エンターテインメントで、お金を出してやっていることに対して怒るのではなくて、タイトルマッチをしたいけど、でもいつか分からない(ことが問題)。私が怒る(のは)、タイトルマッチがやりたい(から)。千裕がそれ(タイトルマッチ)をしたのは4月。きっと次は大晦日(までやらない)。すぐに(タイトル防衛戦を)戦うことはしないです。

 なので、もしパッキャオにボコボコにされて、彼が頭フラフラになって、長い休みに入って、3カ月以上休んで、あとは大晦日、彼は『ピットブルと再戦したい』だとか、誰が戦いたいだとか、エスケープ(逃げて)いる。それは好きじゃない。でも、千裕選手は本当に漢じゃん。アゼルバイジャン行ったり、ピットブルともやって、強い。本当に漢。でも、彼は私から逃げている。私は前に試合をしていて簡単に彼は極まるから。彼、MMAまだ上手じゃない。彼のMMAはまあまあ。カウンターパンチもキックも当てられる。でもMMAのスペシャリストじゃない、彼」

──同じフェザー級のシェイドゥラエフ選手やダウトベック選手の試合は観ましたか。

「2人とも見ました。当たり前ですが、自分は日本を守りたい。でも(同時に)自分は前(上)を見ていたい。後ろ(下位)を見ても仕方ない。2人はRIZINでまだ1人は2試合目で、もう1人は1試合目です。後ろを見ることより、自分は自分に近い(ランクの選手のことを)考えている。外国人では、今自分に近い選手はいない。外国の有名選手が日本に来るということなら考えますが、そういう話とはまた違って、2人は上手だし強いけど、私はまだ2人を心配(意識)していない、ちょっと私にはまだ遠いです」

──朝倉海選手がUFCに行くと発表しました。クレベル選手はRIZINを守りたい思いがあるのか、自分もUFCに行ってみたいという思いもありますか。

「まあ、それ難しい。昔は自分にもUFCに呼ばれるチャンスが色々あった。でもRIZINでやりたくて、(海外の団体から)オファーがあったけどやりたくないと断った。日本を守ることしたかった」

──UFCからオファーがあったのですか。

「前あった、2回あった。自分は『いいです。日本で(試合が)したいです』って(断った)。自分としては、日本の選手だって言ってもあまり信じてもらえないかもしれないけれど、信じてください。自分は日本のファイターとしてやりたいんです。日本のファイターとして、自分はまだ日本で戦うことがしたい。KSWにも『もう1回戻って』とオファーされたりするけどやりたくない。自分は日本を守る試合がしたい」

──朝倉海選手を応援はしますか?

「もちろん。応援します。自分の階級じゃないというのもあるけど、彼が大好きじゃん。彼はいい男だし、いいファイターだからいつも彼の応援をしています。彼はUFCに行ってもトップ選手になれますよ、彼には(その)ポテンシャルがあるじゃん」

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