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【UFC】朝倉海の戦いたい相手はバンタム級王者・ショーン・オマリー「そこを倒すのが目標」、朝倉未来「超厚待遇みたい」──海を巡るライバルたちとは?

2024/06/11 22:06
『RIZIN.47』のリング上で、UFCとの契約を発表した朝倉海(JAPAN TOP TEAM)が、オクタゴンでの目標をUFC世界バンタム級王者のショーン・オマリー(米国)に定めた。  10日の元谷友貴のYouTube『【ドッキリ】朝倉海のUFC参戦について色々聞いてみた』では、2023年5月の『RIZIN.42』で朝倉と対戦した元谷が、朝倉の事務所に潜入してソファに寝そべり、本誌『ゴング格闘技』で顔を隠して「お疲れ、練習終わった?」などとドッキリを仕掛ける様子が映し出されている。  そこで元谷は、朝倉海に単刀直入に「UFC決まっていますか?」と質問。海は「決っています。契約書も届いていています」と笑顔で答えた。  気になる参戦階級については、「階級はまだ話し合っている最中でフライ級かバンタム級、どっちでもUFCはウェルカムって言ってくれているので、相手とかも含めながら、ちょっといま交渉しているところですね」と、交渉中とした。  しかし、海のチャレンジは将来的には“怪物ぞろい”のバンタム級に心が向かっているようだ。「戦いたい相手はショーン・オマリーですね。そこを倒すのが今の目標ですね。スーパースターなんで食ったら盛り上がる。行ける感覚はあります。自信はあります」と、現UFC世界バンタム級王者を倒し、世界最高峰の頂に立つことが目標と語っている。 「9月くらいには試合をしたい」という海のオクタゴンデビュー戦の相手は誰になるか。  朝倉未来は同日、YouTubeチャンネルを更新し、海のUFC参戦について「超厚待遇」と明かしている。 「ほんとうに海、めちゃくちゃ強くなってるんで、JTTの環境も良くて、チャンピオン行っちゃうんじゃないかな」と、期待を寄せると、「しかも、超厚待遇みたいですぐにタイトル戦とか行っちゃうと思う。これでUFCチャンピオンになったら、アジア人男子初ですから快挙ですよ。世界一ですから」と、タイトルマッチまでの道筋が出来ているとした。  朝倉海のUFC契約により、RIZIN王者のUFC参戦は3人目となる。  1人目は、初代RIZINライトヘビー級王者のイリー・プロハースカで、UFC初戦で同級7位のヴォルカン・オーズデミアと対戦し、2R KO勝ち。2戦目で3位のドミニク・レイエスを2R KOに下すと、3戦目で王者グローバー・テイシェイラに挑戦。5R、リアネイキドチョークによる一本勝ちで王座についている。  2人目は、第2代RIZINバンタム級王者のマネル・ケイプで、朝倉海を2R TKOに下し、RIZINのベルトを手土産にUFCとの契約を決めると、フライ級に落としてオクタゴンに参戦。初戦で、現フライ級王者で当時5位のアレッシャンドリ・パントージャと対戦し、判定負けの黒星デビューとなっている。その後、2連敗からの4連勝で7位にランクを上げ、2024年7月27日の次戦では6位のムハンマド・モカエフとの対戦が決まっている。  RIZINバンタム級王者の朝倉海は、UFCバンタム級、あるいはフライ級でどんな相手と初戦でマッチアップされるか。 [nextpage] 「UFC初の日本人王者」を目指すのは朝倉海だけじゃない  そして「UFC初の日本人王者」を目指すのは、海だけではない。バンタム級には、レスリングU-23世界選手権覇者でUFC3連勝中の中村倫也と寝技師・風間敏臣、フライ級には15戦無敗・UFC5連勝中の平良達郎(6月16日、5位のアレックス・ペレスと対戦)、9戦無敗のPANCRASE王者・鶴屋怜(6月30日、vs.カルロス・ヘルナンデス)も世界最高峰の頂を狙っている。  本誌の取材で海陣営は、バンタム級でも戦えるものの、各選手の個性・強味が異なるため、その都度の対策がより難しくなることを挙げ、2017年のROAD FC以来、7年ぶりとなるフライ級での参戦もしっかり視野に入れていることが分かっている。 ◆UFC日本人選手木下憂朔(ウェルター級)UFC0勝02敗中村倫也(バンタム級)UFC3勝0敗風間敏臣(バンタム級)UFC0勝2敗平良達郎(フライ級)UFC5勝0敗鶴屋 怜(フライ級)UFCデビュー魅津希(女子ストロー級)UFC2勝1敗 ◆8.23『ROAD TO UFC 2024』準決勝進出選手原口 伸(フェザー級)河名マスト(フェザー級)透暉鷹(バンタム級)本野美樹(女子ストロー級)  そして、海が向かうオクタゴンには、どんな世界のライバルたちが待ち構えているのか。バンタム級王者オマリーの次期挑戦者候補には、海の練習仲間であるドバリシビリがつけており、フライ級では平良vs.ペレス、モカエフvs.ケイプが新たなコンテンダー候補となるだろう。 ◆UFCバンタム級ランキング(6月11日付)王者 ショーン・オマリー1 メラブ・ドバリシビリ2 コーリー・サンドヘイゲン(8.3 vs.ウマル)3 ピョートル・ヤン4 マルロン・ヴェラ(8.3 vs.フィゲイレード)5 ヘンリー・セフード6 デイブソン・フィゲイレード(8.3 vs.ヴェラ)7 ソン・ヤドン8 ジョゼ・アルド9 ロブ・フォント10 ウマル・ヌルマゴメドフ(8.3 vs.サンドヘイゲン)11 カイラー・フィリップス12 マリオ・バティスタ13 ドミニク・クルーズ14 ジョナサン・マルチネス15 ペドロ・ムニョス ◆UFCフライ級ランキング(6月11日付)王者 アレッシャンドリ・パントージャ1 ブランドン・ロイバル2 ブランドン・モレノ3 アミル・アルバジ4 カイ・カラ・フランス5 アレックス・ペレス(6.15 vs.平良達郎)6 ムハンマド・モカエフ(7.27 vs.ケイプ)7 マネル・ケイプ(7.27 vs.モカエフ)8 マテウス・ニコラウ9 スティーブ・エルセグ10 ティム・エリオット11 マット・シュネル12 タギル・ウランベコフ(6.15 ジョシュア・ヴァン)13 平良達郎(6.15 vs.ペレス)14 ダビッド・ドボジャーク15 コーディ・ダーデン(7.20 ブルーノ・シウバ) 『RIZIN.47』で榊原信行CEOからリング上に呼び入れられた朝倉は、「今日は皆さんに重要なお知らせがあってこの時間をお借りました。僕はRIZINのベルトを返上してUFCへ行きます。詳しい内容は近日中にUFCからアナウンスがありますが、正式にUFCとの契約が決まっています。  嬉しい報告なんですけど、すごく寂しい気持ちです。何者でもない僕が格闘家として男として認められたのはこのRIZINのおかげだと思っています。去年の大晦日にベルトを巻いて、チャンピオンとして一度も防衛戦をせずにUFCへ行くことを背中を押してくれた榊原さんに感謝します。6年間戦わせてもらって、大晦日に3年間負けて、ベルトも2回獲りました。必ずUFCでチャンピオンになります。そして世界中のファンをつれてここに戻ってきます」とUFC行きをファンに報告。  榊原CEOは、「UFCにお願いされて行くんじゃない。UFCに求められて行く。日本人初の、アジア人(男子)初のチャンピオンになって戻って来いよ」とエールを送り、海は「約束します」と力強く答えている。  海を渡る朝倉海のライバルたちを知ることで、修羅の世界の戦いの意味が見えて来る。2024年下半期デビューまでのオクタゴンのファイトにも注目だ。
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