パッキャオ(左)は鈴木(右)との対戦はあくまでもリアルファイトでと要望
2024年7月28日(日)、さいたまスーパーアリーナで開催される『超RIZIN.3』にて、「RIZINスタンディングバウト特別ルール(ボクシングマッチ)」(68.0kg契約・3分3R)で対戦するプロボクシング世界六階級制覇のマニー・パッキャオ(フィリピン)と、RIZINフェザー級王者・鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)が10日(月)都内にて会見を行った。
両者とも8オンスのボクシンググローブを着用、判定決着は無しで3分3R以内に決着がつかなければドローとなる。
会見終了後、囲み取材を受けた榊原信行RIZIN CEOは「パッキャオとの契約は1回。その後どういうハレーションを起こすか。日本でやるのに日本の選手にチャンスを与えたい中でなかなかパッキャオと相対する、ワクワクする選手が千裕の結果いかんによって生まれるか。必ずしも日本人同士でなくてもいい。フロイド(メイウェザー)とやる可能性もある」と、今後もパッキャオがRIZINの舞台で戦うかは鈴木戦の結果いかんによるが、ふさわしい対戦相手がいるかどうかとした。
「常に彼が言っているのはぬるいことはしたくないと。エキシビションは嫌だと。契約書で言うとエキシビションではなくリアルファイトのアグリメントになっている。フィリピン国内でもシリアスなものでないと国民も納得しないのだと思う。彼も現役を離れている中で、戦うことに郷愁もあると思うしワクワクしていると思う」と、パッキャオはリアルファイトを求めていると話す。
ルールに関しては「基本はボクシングと同じ。シューズ着用。バックハンドブローは禁止です」としたが、那須川天心がメイウェザーとエキシビションマッチを行った際に禁止となったスーパーマンパンチは認められるという。
「メイウェザーと同じく、蹴ったり固めたりヒジを打ったりする反則行為には5ミリオン(500万ドル=約7億8500万円)の罰金です」とした。
この一戦をメイウェザーが観に来る「可能性はあります。世界的注目を集めると思う。フロイドがリングサイドで観る可能性はある」とも。ファイトマネーに関しては「安くはない。どんどん円安が進んでいるので、交渉している金額は3年前から変わってないが3割増しになった」と苦笑した。
なお、試合順に関しては朝倉未来vs.平本蓮がメインイベントに決まっているため「この試合はセミファイナルになるのでは」としている。