2024年6月8日(日本時間9日)米国ケンタッキー州ルイビルのKFCヤム!センターにて、『UFC Fight Night: Cannonier vs. Imavov』(UFC Fight Pass/U-NEXT配信)が開催された。
【メインイベント】
▼ミドル級 5分5R〇ナッソーディン・イマボフ(フランス)185lbs/83.91kg 14勝4敗(UFC6勝2敗)[4R 1分34秒 TKO] ※右ストレート→左右ラッシュ×ジャレッド・キャノニア(米国)185lbs/83.91kg 17勝7敗(UFC10勝7敗)
キャノニアは、ケルヴィン・ガステラム、デレク・ブランソンを撃破し、2022年7月に王者イスラエル・アデサニヤに挑戦も判定負けで戴冠ならず。しかし、その後、ショーン・ストリックランド(現1位)とマーヴィン・ヴェットーリ(5位)に判定勝ち。
イマボフは、3連勝後の2023年1月にキャノニアに敗れた直後のストリックランドと対戦し判定負け。クリス・カーティス戦は偶発的なバッティングでノーコンテストも2024年2月のロマン・ドリーゼ戦で判定勝ちしてトップ10ランキング入りした。
1R、ともにオーソドックス構え。キャノニアは右ローもかわしたイマボフ。キャノニアはワンツーで前に。かわすイマボフに右ロー。詰めて左フック、クリンチアッパーを狙うと組んで足を払ってテイクダウン。イマボフの立ち際にバッククリンチも、立って離れるイマボフ。
左前蹴りを腹に突くイマボフに、右カーフはキャノニア。イマボフも右ローを返し、左ヒジを突く。
キャノニアは左から右ストレート。かわすイマボフはキャノニアの右ローを掴んでテイクダウン。起き上がり際に首をがぶるが、抜いて押し込むキャノニア。左で差して押し込み、両脇差しに。右差しに変えてダブルレッグに移行も、首相撲を狙うイマボフ。キャノニアは上組みに変えてホーン。
2R、インローのイマボフ。圧力をかけるとサウスポー構えになるキャノニアは右から左。イマボフも右から左の強打を突く。キャノニアのプッシュに後転したイマボフだがすぐに立つと、そこを詰めたキャノニアが金網に詰めて左差しも、突き放すイマボフが右ヒジを振る。
右ローを当てるイマボフ。キャノニアは左右から右で差して押し込み。アゴ下に頭をつけてイマボフの身体を立たせるとダブルレッグへ。差し上げるイマボフが体を入れ替え、首相撲ヒザ。離れるキャノニアを追って右を打ち込む。
右前蹴りのキャノニアに打ち下ろしの右ストレートを当てるイマボフ。ハイキックに繋ぐが、キャノニアも右を返してケージまで押し込み。体を入れ替えたイマボフが右アッパーから左を打ち込みホーン。
3R、ジャブのダブルからワンツーで詰めるキャノニア。そこに右の打ち下ろしを狙うイマボフ。キャノニアの打ち終わりにスタンドバックにつき、崩して両ヒザを着かせる。立ち上がるキャノニアにバックから向き直り際にヒザも、正対したキャノニアが右で差して押し込み。左ジャブのイマボフ。キャノニアの右カーフにワンツー。さらに右ローを掴んで右ストレートを打ち込むと、キャノニアは押し込み。突き放したイマボフが前に。
右フックの飛び込みはキャノニア。左右にステップして右ロー。そこに右ストレートを合わせに行くイマボフはワンツーも、そのタイミングで組むキャノニアが金網まで押し込み。しかし突き放したイマボフがワンツーから左ハイをガード上に打ち込みホーン。
4R、ワンツーのイマボフに右ローのキャノニア。右スピニングバックエルボーも、かわしたイマボフがバックにつく。金網際で正対して離れるキャノニア。イマボフはキャニアの左に右をかぶせて打ち下ろし! グラつくキャノニアはダウンこそ踏みとどまるも、背中を見せて回るが、追うイマボフは左右ラッシュ。右フック、左フックに後退し、レフェリーが間に入った。打たれるも立ったままのキャノニアはストップに手を広げるもイマボフのTKO勝ちに。
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【コ・メインイベント】
▼ライトヘビー級 5分3R〇ドミニク・レイエス(米国)205lbs/92.99kg 13勝4敗(UFC7勝4敗)[1R 2分00秒 KO]×ダスティン・ジャコビー(米国)204.5lbs/92.76kg 19勝9敗1分(UFC7勝6敗1分)
レイエスは、2017年のUFC参戦から6連勝。今大会メインのジャレッド・キャノニアを1R TKOに下すと、OSP、ヴォルカン・オーズデミア、クリス・ワイドマンに勝利も、2020年2月のライトヘビー級王座戦でジョン・ジョーンズに判定負けで戴冠ならず。同年9月の王座決定戦でもヤン・ブラホヴィッチに2R TKO負け。その後、イリー・プロハースカにKO負け、2022年11月の前戦でライアン・スパンにKO負けと4連敗中。
対するジャコビーは、2016年のGLORYミドル級コンテンダートーナメント優勝者。2011年からUFCに参戦し、2連敗でリリースも、キックに戻り、GLORYでタイトルに挑戦するなど活躍。2020年のコンテンダーシリーズで勝利し、UFCと再契約。6勝1分けでカリル・ラウントリー・ジュニアとアザマト・ムルザカノフに判定負けで2連敗後、ケネディ・エンジーチュクーに1R TKO勝ち。2023年12月の前戦でアロンゾ・メニフィールドに判定負けした。
1R、サウスポー構えのレイエスにジャコビーはオーソドックスからスイッチして左ロー。レイエスは左ストレート。ジャコビーは左カーフを当てる。インローも。ワンツーを突くジャコビー。ケージに詰めて右を当てる。
レイエスは左ミドル、詰めるジャコビーに下がりながら左ストレートをヒット。グラつくジャコビーを追うレイエスは首相撲ヒザ。崩れたジャコビーにレイエスは立ち際に左右ラッシュ! レフェリーが間に入った。
レイエスは4年8カ月ぶりの復活KO勝ち。
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【メインカード】
▼バンタム級 5分3R〇ラウル・ロザスJr.(米国)136lbs/61.69kg 9勝1敗(UFC3勝1敗)[2R 2分22秒 リアネイキドチョーク]×リッキー・トゥルシオス(米国)136lbs/61.69kg 12勝4敗(UFC2勝2敗)
UFC最年少の19歳・ロザスJrは、メキシコ系アメリカ人グラップラー。コンテンダーシリーズで勝利しUFC入りを決めると、ジェイ・ペリンに初回リアネイキドチョークで一本勝ちデビュー。しかし、UFC2戦目のクリスチャン・ロドリゲス戦では、1Rのアグレッシブな寝技でスタミナ切れし判定負け。2023年9月のテレンス・ミッチェル戦では打撃戦を挑み、1R KO勝ちを収めている。
対するトゥルシオスは、2021年のTUF29バンタム級で優勝。ブレイディ・ヒースタンドにスプリット判定勝ちすると2022年7月にアイマン・ザハビに判定負け。2022年11月の前戦で、UFC0勝2敗のケビン・ナティブダドにスプリット判定で競り勝っている。
1R、サウスポー構えのロザスJr.にトゥルシオスはオーソ。グローブタッチ無しで飛び込むトゥルシオス。ロザスJrはダブルレッグテイクダウン。尻を着いて上体を金網に立てるトゥルシオスを横に寝かせるロザスJrはハーフガードからパス狙いも、トゥルシオスはフックガードで両足を入れて浮かせて左小手で金網使い立ち上がり。
ヒザを打つトゥルシオスにダブルレッグテイクダウンのロザスJr。スイッチ狙うトゥルシオスだが背中を見せながら立ち上がり。そこにバック狙うロザスJrだが左足がかからず下に。
トゥルシオスは鉄槌からバック奪取! 4の字ロックからリアネイキドチョークへ。まだアゴ上で正対したロザスJrはスクランブルするトゥルシオスのバックを奪い返しホーン。
2R、跳びヒザで詰めるロザスJrはそのまま詰めてダブルレッグテイクダウン。立とうとするトゥルシオスのバックを奪うとリアネイキドチョークへ。4の字ロックから右回りで1回転してリアネイキドチョークを極めた。試合後、ロザスJrは「母に家を買ってあげたいんだ。デイナ、ボーナスを」と語った。
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▼ミドル級 5分3R〇ブルーノ・フェヘイラ(ブラジル)186lbs/84.37kg)[1R 4分51秒 TKO] ※右スピニングバックエルボー×ダスティン・シュトルツフス(米国)184.5lbs/83.69kg
金網に詰まりながらも右フックを当てて押し戻し、右バックヒジを効かせるたフェフェイラがシュトルツフスの左をかわして右スピニングバックエルボーでダウン奪いTKO。セコンドのアンドレ・ジダが祝福するなかフェフェイラは「柔道対レスリングでボー・ニッカルとやろうぜ」とアピールした。
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▼ミドル級 5分3R〇ザッカリー・リース(米国)185lbs/83.91kg MMA7勝1敗(UFC1勝1敗)[1R 0分20秒 TKO]×ジュリアン・マルケス(米国)185.5lbs/84.14kg MMA9勝4敗(UFC3勝4敗)
1R、サウスポー構えのリース。マルケスは左ロー。リースは強烈な左ミドルを腹に当てると、左フックから右アッパーをアゴに打ち込みダウンを奪い、パウンド連打にレフェリーが間に入った。
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▼ウェルター級 5分3R〇プナヘレ・ソリアーノ(171lbs/77.56kg)[判定3-0] ※30-25、30-25、30-27]×ミゲル・バエザ(171lbs/77.56kg)
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【プレリム】
▼ライト級 5分3R〇ルドビト・クライン(スロバキア)156lbs/70.76kg[判定3-0] ※30-27×3×ティアゴ・モイゼス(ブラジル)156lbs/70.76kg
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▼ウェルター級 5分3R〇カルロス・プラチス(ブラジル)169.5lbs/76.88kg[1R 4分47秒 TKO]×チャールズ・ラドキ(米国)171lbs/77.56kg
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▼バンタム級 5分3R〇ブラッド・カトーナ(カナダ)136lbs/61.69kg[判定3-0] ※30-27×2、30-26×ジェシー・バトラー(米国)136lbs/61.69kg
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▼女子フライ級 5分3R〇モンタナ・デ・ラ・ロサ(米国)126lbs/57.15kg[判定2-1] ※29-28×2、28-29×アンドレア・リー(米国)126lbs/57.15kg
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▼バンタム級 5分3R〇ダニエル・マルコス(ペルー)135.25lbs/61.35kg[判定3-0] ※30-27×3×ジョン・カスタネーダ(米国)136lbs/61.69kg
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▼女子ストロー級 5分3R〇デニーシ・ゴメス(ブラジル)116lbs/52.62kg[判定2-1] ※28-29、30-27×2×エドゥアルダ・モウラ(ブラジル)116.5lbs/52.84kg ※
※モウラは規定体重をオーバー。試合は予定通り行われるものの、対戦相手のゴメスに報奨金の20%を支払う
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▼バンタム級 5分3R〇テイラー・ラピルス(フランス)135.5lbs/61.46kg[判定3-0] ※30-27×3×コーディ・ステーマン(米国)135.75lbs/61.58kg
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▼女子ストロー級 5分3R〇プジャ・トマール(インド)116lbs/52.62kg ※元ONE Championship[判定2-1] ※30-27、27-30、29-28×ハヤネ・ドス・サントス(ブラジル)116lbs/52.62kg