ボンサイ・ペレイラの柔術に前薗がスクランブルで競り勝ち、MMA7連勝に
前薗は3月のDEEP東京大会でウズベキスタンのアシルベックからバックを奪い、リアネイキドチョークで一本勝ち。プロMMA6連勝中。
対するペレイラ ユウジ ラファエル(ボンサイ柔術 滋賀)は、2023年のJBJJF全日本オープン・青帯Wゴールド。まだ18歳でACFで2連勝も、2024年3月のACFで韓国のホン・ユミンに敗れている。今回がDEEPデビュー戦となる。
▼DEEP フェザー級 5分2R
〇前薗 渓(格闘技吉田道場)
[判定3-0] ※20-18×2, 19-19マスト前薗
×ペレイラ ユウジ ラファエル(ボンサイ柔術 滋賀)
1R、サウスポー構えの前薗の詰めに、オーソのペレイラは右ストレートを当てる。左ジャブのダブルで詰めるペレイラに右ローで崩す前薗。前薗が左ミドルから右後ろ蹴りに、ペレイラの右後ろ蹴りが交錯。前薗の左ミドルを掴んだペレイラがテイクダウン&パウンド、かつぎパス狙いに。下の吉田は右腕をオモプラッタ気味に巻き込み、ペレイラを前転させて上に。すぐにペレイラも脇差しで立ち上がりに。それをがぶる前薗に、ダブルアンダーで投げに行くペレイラ。
前薗は右腕を抱え、引き込み腕十字狙い。ペレイラが鉄槌からヒジを抜き、頭にかかる足を外すと前薗もスクランブルで立ち上がり。四つで投げを狙うペレイラにボディロックで崩して上は前薗だが、ハーフで下のペレイラは前薗の頭を抱えて左にスイープして上を取り返す。
スクランブルで立とうとする前薗の首を狙うペレイラ。首を抜いて立つ前薗にヒザを突くと左右を振り、右で差そうとする前薗に左小手巻き投げ。この右差しを左手とクラッチした前薗はペレイラを前転させるとペレイラは起き上がり際に前薗の首をダースにとらえるが極め切れず。外してバック狙いも前薗も正対して離れる。
前薗の左ハイとペレイラの右ハイがまたも同じ蹴りで左右違いで交錯。前薗は左ミドルから右ストレートでケージに詰めてダブルレッグへ。持ち上げてテイクダウン。金網で上体を立てるペレイラは首を抱えるも首を抜いた前薗が横に寝かせて左のパウンド。ペレイラの三角絞め狙いを察知し離れてパウンドも、ヒップアタックから足関節を狙うペレイラが、足を抜いた前薗に上を取りに。
すぐに右で差して立ち上がる前薗は、ペレイラの左オーバーフックから首投げの体勢での細かいパウンドに対し、首を抜き、ケージ背に立ち上がる。ゴング。互いに疲労も、ペレイラは両ヒザに手を着く。
2R、左回りで右前蹴りのペレイラ。左右を突くが、圧力をかける前薗が右で差して組んで大腰気味に投げる。ハーフガードのペレイラに左ヒジを滑らせる前薗。足を戻すペレイラの蹴り上げに立ち上がる。下のまま蹴り上げるペレイラにブレーク。
スタンド再開。詰める前薗は左ストレート。かわすペレイラの右にカウンターの右を当てるとペレイラが後退。右ハイをブロックした前薗はペレイラの右をかわして組みに。スタンド肩固めの形で組んで大外テイクダウン。サイドに。
首を抱えるペレイラはケージウォークから後転して亀からキムラ狙い。サイドバックにつく前薗は細かいパウンド。立とうとするペレイラの頭の上に自身の頭を置いて細かいパウンド。亀から巻き込み前転を狙うペレイラだが、ケージ際で前薗は返らず。ペレイラはシングルレッグでレッスルアップし、左差しヒザ蹴りで離れる。
スタンドで前に出る前薗、右前蹴りを突くペレイラに右フックから左。そこに右を合わせに行くペレイラだが軸がブレる。追う前薗の右ストレートに左で組んで投げたペレイラ。下の前薗はスクランブルでリバーサルして際でまたいでマウントになったところでゴング。両者ともにマットに大の字に。
判定は3-0(20-18×2, 19-19マスト前薗)で最後までスタミナを切らさなかった前薗が熱戦を制し、プロMMA7連勝に。スタンドとスタミナに課題を残したペレイラは、DEEPデビュー戦を勝利で飾れず。