▼第7試合 K-1 KRUSH FIGHT女子-52kg級契約 3分3R・延長1R
〇ヨセフィン・ノットソン(スウェーデン/Allstars training center)
判定3-0 ※30-28×3
×壽美(NEXT LEVEL渋谷)
ノットソンは豊富なアマチュア経験を持ち、IFMA(国際アマチュアムエタイ連盟)の世界女子フライ級王座を獲得。プロ戦績は28勝(9KO) 4敗。2018年11月3日のK-1に初来日し、KANAと対戦したが3Rにダウンを奪われて判定負け。しかし、試合後にダウン裁定はアクシデントによるものだと主張してKANAとの再戦をアピール。再戦は2019年3月に実現し、今度はノットソンが判定勝ちでリベンジに成功した。クールビューティーなルックスから“北欧のムエタイ美女”と呼ばれる。
一躍K-1女子部の頂点に君臨したノットソンに挑む壽美は、2016年8月にプロデビュー。『J-GIRLS』で活躍した後、2017年10月の『KHAOS』に参戦し、サウスポーから繰り出す左ストレートと左ミドルでテキサス・アユミをKO。KHAOSでの2戦目もRINAに勝利し、2018年10月のKRUSHではワン・ジンロンとの国際戦にも勝利。今年4月にはフランスへ遠征し、オランダ人選手を撃破した。戦績は6勝(2KO) 2敗。
普段はアパレル関係の仕事と、実家のそば屋でそばを茹でて盛り付けて提供しているという“戦うそばガール”だ。「私が勝つのが難しいと思う人が多いでしょうが、いい意味で私はその予想を壊したいと思います」と、番狂わせ勝利を狙う。
1R、前に出るサウスポーの壽美はワンツーを放つが、ノットソンはパンチの連打から前蹴り、離れるとスーパーマンパンチとインパクトのある攻撃を繰り出す。
2Rも前に出る壽美だが、ノットソンが連打で迎え撃つ。ノットソンはワンツーから左ハイキックをかすめる。手数で優るノットソンに後手に回る壽美。
3R、壽美はさらに前へ出てパンチを放っていくが、スピードでも上回るノットソンをなかなか捉えることができない。ノットソンは手数を多く出してパンチと蹴りを当てていく。ノットソンの右ストレート、左フックをもらい、顔が腫れる壽美。パンチを打ち返すが、ノットソンと比べるとインパクトに欠けた。
勝敗は判定にもつれ込み、ノットソンが勝利。マイクを持つと「言葉で表せないくらい嬉しいです。日本が本当に好きなので戦えることが嬉しいです。KANA選手が言っているK-1のトーナメントを私からもぜひお願いします。世界の女子が集まったK-1のリングで私がチャンピオンになりたいです」と、K-1女子トーナメントの開催を訴えた。
▼第6試合 K-1 KRUSH FIGHTスーパー・バンタム級 3分3R・延長1R
〇金子晃大(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
判定3-0 ※30-28、30-29、30-28
×林 勇汰(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/FSG)
プロ8戦無敗・元KRUSHバンタム級王者(階級を上げたため返上)の金子は、K-1初参戦となった3月の『K'FESTA.2』で玖村修平(トーナメント第3位)との激闘を制すも右手の骨折によりそのトーナメントに出場できなかった。
対する林は、トーナメントのリザーブファイトで小倉尚也を左フックで2度ダウンさせて初回KO勝ちするも、本戦繰り上げ出場のチャンスは巡って来ず。出場候補とリザーバーによる「スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント」“番外編”の一戦となる。
1R、右へ回り込みながら右ストレートを狙う林。金子は林のジャブに左ミドルを合わせていく。時折、飛び込んでのヒザも繰り出す。金子の左ミドルが決まる場面が目立つ。
2Rも次々と左ミドルを命中させていく金子。林はジャブ、右ローから右ストレートを狙っていくが、金子の右ストレートやパワフルな蹴りをもらう。金子は林のパンチをパリーでかわしながらの右ストレート、いきなり放つ飛びヒザ蹴りと林を追い詰める。
3R、金子はパンチ、前蹴り、左ミドル、ヒザ蹴りと当て感の良さを発揮してテンポよく攻撃を当てていく。林も打ち返すが金子のパワフルなミドルや前蹴りで突き放される。そこへ金子の右ストレート。打ち合いになってもしっかり右ストレート、左フックを当てていくのは金子。判定3-0で金子が復活勝利を飾った。