▼ダブルメインイベント第1試合 第8試合 初代K-1 KRUSH FIGHTクルーザー級王座決定トーナメント決勝戦 3分3R・延長1R
〇K-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning)
KO 2R 1分43秒 ※右ストレート
×RUI(K-1ジム蒲田チームキングス)
※K-Jeeが初代王座に就く。
1月大会から開幕したトーナメントがいよいよ決勝戦を迎える。 K-Jeeは1回戦で初代蹴拳ライトヘビー級王者・工藤勇樹を2R1分13秒、飛びヒザ蹴りでTKO撃破。5月の準決勝では杉本仁を2R1分24秒、右フックで倒して連続KOで決勝進出を決めた。RUIは2月の1回戦で愛鷹亮を3R2分31秒、顔面ヒザ蹴りでKO粉砕。5月の準決勝では植村真弥を判定3-0で破り、決勝へ勝ち上がっている。
この両者、元々は同じ福岡のジムに所属しており、「学校一緒、バイト一緒、ジムも一緒」(K-Jee)、「あとは遊ぶ時も飲みも一緒でした」(RUI)というほどの親友で10年来の付き合いがある。しかしRUIは「これは試合だし、タイトルマッチなのでプロとして切り替えて戦います」、K-Jeeは「見ている皆さんの前で気持ちのいいKOを見せたいと思います」との決意を語っている。
1R、K-Jeeがパンチを出しながら前へ出る。ローにはサウスポーのRUIが左ミドルで対抗。序盤はプレッシャーをかけていたK-Jeeだが、中盤はRUIが前蹴りで押し返す。お互いに右をヒットさせ、打ち合いになるかと思われがK-Jeeは距離を取ってリセット。RUIも前蹴りで突き放す。
2R、パンチからハイ、ローキックにつなげていくK-Jee。RUIも左フックを狙い、蹴りを出す。K-Jeeの右ストレートからの左ストレートがタイミングよく入ってRUIがグラついて後退。K-Jeeの追い打ちのワンツーとヒザ蹴りでRUIがダウンする。
ヒザ蹴りを繰り出すRUIにK-Jeeは右ハイ、左ストレートから右をフォローしてダウンを追加する。ここでレフェリーがストップ。重量級らしいパワフルな攻撃の連打でK-Jeeが初代王座に就いた。
試合が終わると両者は笑顔で抱き合い、RUIは潔くK-Jeeの腕を上げた。ベルトを巻いたK-Jeeはマイクを持つと「でもね、K-1のベルトのほうがカッコいいし…そう言っておきます。いま九州出身の選手がK-1、KRUSHで活躍していて、九州の格闘技のレベルが上がっていて選手が増えています。盛り上げていって、来年K-1福岡大会絶対やりましょう」と、K-1福岡大会の開催をアピール。
そして「先週、カリミアンを倒した愛鷹選手。1勝1敗で決着がついていないし、クルーザー級を一緒に盛り上げられたらと思います」と愛鷹亮との決着戦もにおわせた。