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2024年4月29日(月・祝)東京・有明アリーナ『RIZIN.46』に出場する全選手の個別インタビューが27日(土)、都内にて行われた。
休憩明けの第6試合から第8試合までは「日韓対抗戦」 として3対3のRIZINvs.韓国戦が行われる。
大将戦では、韓国の雄・キム・スーチョルと、元PANCRASEバンタム級王者の中島太一が対戦。
RIZIN初出場時はフェザー級で戦った中島だが、適正階級であるバンタム級でRIZIN王座獲得を目指し、PANCRASE同級王座を返上。2023年「ROAD FC グローバル63kgトーナメント」優勝のスーチョルを日本で迎え撃つ。
バンタム級としては174cmと長身でリーチもある中島は、得意のジャブを軸にいかに強い四つから優位な形を作るか。対するスーチョルも7KOの隠れた打撃力と、首相撲からのヒザ蹴り、そして6つの一本勝ちを誇る極めではギロチンチョークも狙う。
“韓国軽量級最強の男”を相手に中島は、「下馬評では僕が不利って言われているけど、僕は勝つ気しかしていない。この試合に勝てば、誰もが文句言わないだろう」と自信を語った。
スーチョルにとって僕はやり辛い相手
──試合を2日後に控えた心境は?
「絶好調です。早く明日の計量が終わってほしいなと思います。計量後?“あれ食べよう、これ食べよう”とか考えています」
──「日韓対抗戦」としてのメンバーの団結力も?
「格闘技って個人戦で、今まで対抗戦っていうのはやったことがなかったので、今回“カズ兄”(倉本一真)と(神龍)“誠”と話す機会があって、そこで『一緒に頑張って絶対勝とう』という結束力は生まれたので、いつもとは違った心境です」
──あらためて、対戦相手のキム・スーチョル選手の印象を。
「すごい強い選手だなと思っています。日本に来てくれてありがとうと思っています。それにやらせてもらえると思っていなかった。バンタムで岡田(遼)選手に勝った。その1戦だけなので、(スーチョル戦まで)もうちょい時間かかるかな、と思っていたので、嬉しい誤算です」
──スーチョル選手と戦う意味をどうとらえていますか。
「戦う意味……とっても美味しい相手、だと思います」
──「美味しい」とは勝ったら次が明確になるという意味で?
「下馬評では僕が不利って言われているけど、僕は勝つ気しかしていない。周りが騒いでくれるほどありがたいです。そう言う意味で“美味しい相手”です」
──試合展開をどう考えていますか。
「スーチョル選手が強い部分も僕は強いし、自信があるのでそこでも負けないし、自分がいま得意で磨いている部分──打撃の部分では当てられる自信があるので、どっかでKOできると思っています」
──スーチョル選手は、対日本人無敗の9連勝中。前戦のROAD FCでは、粘る原口選手を左で沈めました。印象は?
「特に無いです。うん。特に無い。外国人だからというのは関係ないし、気にしていないし、向かってきてくれる人のほうがやりやすいです」
──スーチョル対策の自信がありそうですね。
「対策の自信はあるし、スーチョル選手が得意なスタイルっていうのは分かっている。僕は(スーチョルにとって)やり辛いんじゃないかなって思っています。戦わないと分からない部分はありますが、どんな相手でも対応は出来るので。さっきも言った通り、来てくれる方がやりやすいですが、そんなにズカズカとは来れないと思います。ロータスで対策していますが、そんなに対策はしていないですね。自分が強くなる練習をひたすら続けているっていう感じです」
──3月で35歳。ベテランの域に入ってきたなかで、このタイトル戦線はキャリアでも重要な試合となりそうですね。
「そうですね。もう、12年くらいやっていて、今ほんとうに一番格闘技に集中してできているので、このままRIZINのチャンピオンになります。この試合に勝てば、誰も文句言わないだろうと思っているので、本当に万全なキム・スーチョル選手と戦いたいです」
──セミの同じバンタム級戦、牛久絢太郎vs.太田忍の試合も気になりますか。
「もちろん同じ階級なので気にはしていますけど、そこがタイトルに絡んでくるのかは疑問です。井上(直樹)選手が(佐藤将光に)勝って、スーチョル選手は周りから実質一番強いと言われているので、僕とスーチョル選手の勝者と、井上選手が絡んでいくのではと思っています」
──髪色も赤くなり試合モードで、ご家族からはどう送り出されましたか。
「髪は染め立てです。娘からは『絶対、勝ってね』って毎日のように言われています。(会場には?)来ますね。ゴールデンウィーク後半? 娘といろんなところに遊びにいく約束をしちゃっているので、ダメージ負っていられないですね(笑)」