▼第4試合 キャッチウェイト(50.87kg)ムエタイ 3分3R
×ソーンスックノーイ・FAグループ(タイ)
判定0-2
〇小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDフェザー級王者)
小笠原はジュニアキックで活躍後、2011年7月にプロデビュー。2013年5月にプロ9戦目でREBELS-MUAYTHAIフライ級王座を獲得したのを皮切りに、REBELS52.5kg級王座、ISKA K-1ルール世界バンタム級王座、KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座、同フェザー級王座を次々と獲得。2023年3月には2022年ムエタイMVPでルンピニースタジアム3階級制覇を達成しているロンナチャイをダウン寸前まで追い込む完勝を収めた。
8月に『ONE Friday Fights』に初参戦するとヨッドウィッタヤに31秒でKO勝ちしたが、11月のOFGマッチでウィンに延長戦で敗れ、12月のONEでもチョーファーにKO負けと連敗中。サウスポーから放たれる左ストレート、左ミドルキックが得意。戦績は43勝(21KO)9敗1分。
完全にペースを握ったかに思われたところで、右ストレートのカウンターをもらい逆転KO負けを喫した前回のチョーファー戦から4カ月、小笠原が3度目のONEに挑む。
今回の対戦相手ソーンスックノーイは、2023年9月の『ONE Friday Fights 31』にONEデビューを果たすと、タイ人を相手に11月、2024年1月と3連続KO勝ち中(3連続ボーナス)の強豪。しかも1RでのKOが2回、2RでのTKOが1回という速攻型である。
1R、両者ともサウスポー。小笠原は左へ回り込みながら左右ローを蹴る。ソーンスックノーイが左ローを蹴り返すと大歓声が沸き起こる。そこを小笠原が軸足払いで転倒させた。ソーンスックノーイが左ストレートを打って来ると、小笠原は一気に連打を返す。小笠原は左ストレートから右ボディ、すぐにバックステップでソーンスックノーイの返しの左をかわす。詰めて来るソーンスックノーイが1発打って来ると、連打を返してすぐに離れる小笠原。右ボディと左右ローが次々と決まるが、ソーンスックノーイも強い左ストレートを返す。手数とヒット数では完全に小笠原だが、ソーンスックノーイが前に出続けたのがどう評価されるか。
2R、右フックから左ローの小笠原。そこで前へ出て来たソーンスックノーイに小笠原が右フックをヒットさせてソーンスックノーイはダウンっぽいスリップ。小笠原はソーンスックノーイの蹴り足をキャッチして左を連打。さらに動きながら左ボディ、ジャブ。強烈な左ローを蹴る小笠原は左ボディストレートも突き刺す。さらに右の三日月も連打。ボディとローを攻められるソーンスックノーイはほとんど手が出なかった。
3R、前に出るソーンスックノーイに左へ回り込みながら左ローを蹴る小笠原。ソーンスックノーイが入ってくるところには右フックを合わせる。左ストレートの一発を狙うソーンスックノーイに小笠原はジャブをしっかり当てる。ソーンスックノーイの左ストレートをかわしての左ストレートをヒットさせる小笠原だが、ここでソーンスックノーイのアイポークがあり、一時中断。再開後、ソーンスックノーイの左ミドルをキャッチする小笠原だが、パンチは出せない。最後はやや流し気味に試合を終わらせた。