(C)サステイン/ゴング格闘技
2024年5月19日(日)東京・ニューピアホールで開催される『修斗vsYFU 日中対抗戦』の7カードが4月23日、発表された。
修斗上半期最大のスペシャルエディションとして開催される、5月19日のプロ修斗・ニューピアホール昼夜大会。
第2部で行われるのは中国最大の格闘技団体・武林風こと『YFU 武林笼中对』と修斗の日中対抗戦で、その7×7の全対戦カードが決定した。
チームCHINAを迎え撃つ、チームJAPANの総大将は修斗世界フェザー級王者・SASUKE(マスタージャパン東京)だ。対するは弱冠23歳ながらWLFフェザー級王者に君臨するホワーン・ユエロア(中国/Team YFU)。
ユエロアはボクシング、空手をバックボーンに、MMA10戦9勝の戦績を持ち、特にそのパンチ力には定評がある。右のクロス一発で対戦相手を失神させた試合もあり、 SASUKEにとっては脅威となるだろう。また勝ち星の中にはリアネイキドチョークによる一本勝ちも含まれており、寝ても立っても勝負できる事が伺える。
対するSASUKEは、MMA12勝3敗1分。ここ12戦で日本人選手には全勝を誇っているものの、『ROAD TO UFC』での対外国人で2022年にイー・ジャーに一本負け、2023年5月にキム・サンオンに右STからのパウンドで黒星を喫している。前戦は2023年12月に田中半蔵に3R TKO勝ちで再起したSASUKEは、今回ホームである修斗での日中対抗戦の総大将として、負けられない要素が幾つも重なる重要な一戦となった。
そのSASUKEにバトンを渡すチームJAPANのメンバーは、ライト級のエフェヴィガ雄志、バンタム級・川北晏生のTRIBE TOKYO MMA勢だ。エフェヴィガの対戦相手アーイージアコ・アーケンビエコァ (Ayijiake Akenbieke MMA20勝23敗1分)、ONE Championshipが人材発掘の為に各国で開催した「Hero Series」にも出場しており勝利をあげている。
テイクダウンからのパウンドを得意としており、仕掛けられた三角絞めにはリフトアップからのスラムで解除するなどパワーファイトを得意としている。フィジカルでエフェヴィガが遅れを取ることは滅多に見られないが、楽しみなマッチアップとなった。
また、女子ストロー級の2試合が決定。クィーン・オブ・パンクラスのソルト(マルスジム)が、レスリングをベースに6勝1敗の好成績を残すハイライ・ウーシャアモーと対戦する。ソルトは2023年12月の修斗で ホ・ジュギョンに1R TKO勝ち。もう1名はTORAO colorsから岡山の新谷琴美(日本/TEAM AGENT)の出場が決定。新谷はMMA3連勝中。2023年8月の前戦で原田よきに判定勝ち。
昨年度ウェルター級新人王・西條英成(THE BLACKBELT JAPAN)が修斗重量級を代表して対抗戦に選出された。
そして今回大抜擢となったのが“スーパー高校生”中池武寛(パラエストラ小岩)だ。
中池は高校1年生ながら全日本アマチュア修斗フライ級を制し、そのインタビューで「全勝で勝ち上がって平良達郎をフルぼっこにしたい」とUFC5連勝中の“スーパーノヴァ”を名指しで指名。プロでは3戦無敗でいずれも1Rフィニュシュで勝利している。
その修斗のトッププロスペクトが挑むのが、24戦11勝13敗の戦績を持つ中国のベテランのゾウ・ジンボウ。前戦はモンゴルのナムスライ・バットバヤルにリアネイキドチョークで一本負けも、それ以前はMMA4連勝していた。
「まだまだ発展途上ながら、センス抜群のムーブとフィニッシュ力が魅力の次世代のエース候補」とされている17歳の中池は、中国WLFで活躍中の26歳をも撃破するか。
アジアのMMAの中で特に躍進が著しい中国。格闘技の歴史は古く、紀元前の漢王朝の時代からその記述が残っており、中国武術の名は日本でも広く知れ渡っている。中国は本気になれば一瞬にしてUFC王者を誕生させるなど、いかなるスポーツへも対応できる国力を見せつけている。
今回選ばれたチームYUFの代表選手の平均年齢も25歳と若く、豊富なキャリアを誇るファイターもおり、侮れないどころか全敗すら現実味を帯びてくる。しかし、修斗公式は、「中国が漢王朝から続く武術の国ならば、世界のMMAの起源のひとつである修斗が負ける訳にはいかない」と対抗戦への意気込みを記している。
勝つのは漢王朝から続く武術の国、中国のYUFか?それとも武道の国、日本の修斗か? 5月19日は国の威信を賭けたMMAバトルが勃発する!
また第1部のナンバーシリーズでは世界女子ストロー級初代女王決定戦・藤野恵実(JAPAN TOP TEAM)vs.杉本恵(AACC)を中心に現在までに5カードが決定している。
修斗vsYFU 日中対抗戦決定対戦カード
2024年5月19日(日)東京・ニューピアホール
[開場]17:00[開始]17:30 ※開場中にOPファイト実施予定
▼フェザー級 5分3R
SASUKE(日本/同級世界王者/マスタージャパン東京)
ホワーン・ユエロア(中国/WLF同級王者/Team YFU)
▼ライト級 5分3R
エフェヴィガ雄志(日本/TRIBE TOKYO MMA)
アーイージアコ・アーケンビエコア(中国/Team YFU)
▼女子ストロー級 5分3R
ソルト(日本/同級クィーンオブパンクラス/マルスジム)
ハイライ・ウーシャアモー(中国/Team YFU)
▼バンタム級 5分3R
川北晏生(日本/TRIBE TOKYO MMA)
ドウ・ガーシュエ(中国/Team YFU)
▼ウェルター級 5分3R
西條英成(日本/2023年同級新人王/THE BLACKBELT JAPAN)
ジャン・シイジェン(中国/Team YFU)
▼フライ級 5分3R
中池武寛(日本/パラエストラ小岩)
ゾウ・ジンボウ(中国/Team YFU)
▼女子ストロー級 5分3R
新谷琴美(日本/TEAM AGENT)
リー・グワーンジェン(中国/Team YFU)