高橋三兄弟の次男・亮が2年1カ月ぶりの復帰戦(C)RISE
2024年4月21日(日)東京・後楽園ホール『RISE 177』は、当初メインイベントで決定していたRISEウェルター級タイトルマッチが挑戦者の怪我で消滅。このメインイベント消滅の危機に「4人の勇者が名乗りをあげた」(伊藤隆RISE代表)ことによりスーパーフェザー級の『漢気トーナメント』が開催されることとなった。
髙橋亮(TRIANGLE)は“髙橋三兄弟”の次男で、2019年6月にホームのNKBでバンタム級に続いてフェザー級のタイトルも奪い、2階級制覇に成功。10月には大ベテランの国崇にもTKO勝利。2020年は「ジャパンシフトランド杯59kgトーナメント」で決勝へ進出したが、村田裕俊に延長戦で敗れて優勝を逃した。7月にRISEフェザー級王者・工藤政英とは延長戦までもつれ込みドロー。2021年5月の「RIZIN KICKワンナイトトーナメント」では1回戦で白鳥大珠に敗れている。2022年3月には大雅とドロー。怪我のためリングから離れていたが、今大会で復帰を果たす。
正直当日になってみないと分からない
「久しぶりです」
――待ち望んでいた再起戦になりますか?
「兄弟の試合を見ていたらうずうずしていたので、やっとかという感じです」
――これだけ長い期間が空いたのは、膝の怪我が原因かと思いますがリハビリは大変でしたか?
「リハビリがきつくて色々な治療もしていました。元々は1年で復帰できる予定だったのが、悪いところが見つかって再手術して、そこからリハビリを重ねたのでほんまに長かったです」
――今でこそ復帰戦を迎えられますが、途中で現役を続けられるかどうかと焦りを感じましたか?
「正直辞めるか迷ってました。でも段々と動けるようになってきたら楽しくて、兄弟とかの試合を見て刺激を受けたり、長男がそのタイミングで引退をして、あとは自分らが頑張って行かなあかんなと思って続けることを決めました」
――髙橋三兄弟の長男と三男はリハビリ中にバックアップしてくれていましたか?
「リハビリ期間に何もしていなかったわけではなくて、できるトレーニングは付き合ってくれて一緒に頑張ってきました」
――実践練習ができるようになって何カ月くらい経っているんですか?
「しっかりできるようになったのは去年の11月くらいですかね。それまでは軽くタッチするだけのマスぐらいしかできなかったんですけど、ここ最近はしっかりめのスパーリングができているので準備OKです」
――長い休養期間に体重を維持するのは大変だったんじゃないですか?
「そこまで増えなかったです。今回も年明けからしっかり作って絞って、良いパフォーマンスができる状態を長いことキープできているので、当日は良い動きができそうです」
――昨年引退されたお兄さんからは今回の試合についてどんなアドバイスが出ていますか?
「とにかくこの2年は試合ができていないので、ただ勝つよりお客さんにインパクトを与えないとこの先やっていけないと思っているので、勝ち方にこだわれと言われています」
――弟さんの方からは何か言われていますか?
「弟はただ練習に付き合ってくれるだけです」
――今回セコンドには2人がついてくれるんですよね。
「2人の兄弟がついてくれます」
――やはりそこは髙橋三兄弟セットでやりますか。
「もちろんです。今まで兄弟でセコンドをシェアしていて、緊張もしないしインターバル中でも思ったことをすぐ言えるので、1番安心して試合に挑めます」
――今回ワンマッチから急遽1dayトーナメントという形になりましたけれど、このオファーが来た時の心境を教えてもらえますか?
「正直びっくりしたのもあったのですが、早くチャンピオンの大雅と戦いたいので、ランキングに入るためにトーナメントはやろうと決めました」
――怪我からの復帰戦ですが迷いはありませんでしたか?
「迷いはなかったです」
――勝つと連戦になりますがキツイとか不安な面はありませんでしたか?
「正直当日になってみないと分からないので、今はもう行ったれって思っています」
――ちなみに3兄弟の長男一眞さんや三男の聖人選手に関しては、このトーナメントについて何か仰っていますか?
「膝の怪我に関して心配はしてましたけど、いきなりランキングに入れるチャンスがあるので僕ら3人とも良かったなと言っています」
――どちらかというと前向きに捉えたという事ですね。
「前向きです」
――トーナメントが「漢気トーナメント」という名称になりましたが、この名称を聞いた時はどう思いましたか?
「まんまやなって思いました。それしかないと思います(笑)」
――亮選手にとっての漢気はどんなイメージがありますか?
「まさに自分ら4人のことじゃないですかね。急遽でもRISEのメインを自分が盛り上げるっていう熱い思いとかが、まさに漢気を見せてるなって感じですね」