シュートボクシング
インタビュー

【シュートボクシング】MISAKI「バチバチの打ち合いをして倒し合い」今回勝てば宮﨑小雪との再戦に「つながるような面白い試合が決まりそう」

2024/04/11 21:04
【シュートボクシング】MISAKI「バチバチの打ち合いをして倒し合い」今回勝てば宮﨑小雪との再戦に「つながるような面白い試合が決まりそう」

常にコンディションをキープしているというMISAKIが2024年初戦に臨む

 2024年4月13日(土)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2024 ACT.2』(U-NEXT配信)にて、ホンカンラヤー・ゴー・パーサージム(タイ)と対戦するSB日本女子アトム級王者MISAKI(TEAM FOREST)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 2023年11月にK-1のチャン・リーからダウンを奪って勝利し、戦績を22勝(4KO)9敗1分としたMISAKIが今回対戦するのは、、チョンムロンムエタイ50kg級王者ホンカンラヤー。ガンガン前に出て来るアグレッシブなファイタータイプだという。

メインを食うような試合をして会場を盛り上げたい


――昨年11月のチャン・リー戦以来、約5カ月ぶりの試合が決定しました。

「2月のシリーズ開幕戦でも出場予定があったのですが流れていて、今回正式に出場が決まってやる気に満ちています! 試合をしたくてすっと追い込んでいたので体調も万全です」

――MISAKI選手のSNSをチェックしてますが、常に追い込んだ練習をしていますよね?

「SBでは駆け出しの頃から、例え短いスパンのオファーでも常に試合に挑んできました。うちのジムの方針としては『明日試合が決まってもいいように体重も気持ちだけはいつでも作っておきなさい』と山村(教文)会長から言われているので、私は減量の必要もなく体重をキープしています。それが良いか悪いかは分かりませんが、チャンピオンになった今でも気持ちは挑戦者のままで、いつでも試合に出られるようにしています」

――それは凄い!

「MIOちゃんと初めて対戦した時(2016年6月18日)も、愛知のヤングシーザー杯での茶谷薫戦で勝利した直後に、私の試合を見て評価してくださった森谷(統括本部長)さんから『MIOとの試合にトライしてみない?』と声を掛けていただき、MIOちゃんとの試合が急遽決まりました。その試合で私は負けてしまいましたが、そこで名前を上げることができたので森谷さんには感謝してますし、常に身体を作っておこうと思いました」


――そこまで練習していて気持ちが途切れることはないですか?

「SBではルールの問題もあるのか試合が決まりにくいこともあり、RISEなどではまだ名のない選手の試合が決まっていたりするのを見ていると『何で私は決まらないんだろう…』と思うこともありました。でもこれがRENAちゃんだったら、RENAちゃんを目標にして他団体から乗り込んでくる選手も多いと思うので、そこまでの魅力がない自分が悪いのかなと。『MISAKIと戦えるなら何のルールでもいい』と言ってもらえるように、SBのリングだけでなく他団体でも結果を残していかないといけないなと思っています」

――MISAKI選手の他団体の試合といえば、2022年12月のRISEとSBの合同興行で敗れた宮﨑小雪選手とK-1の菅原美優選手が3月のK-1で対戦し、宮﨑選手が勝利し日本最強を証明した試合となりました。MISAKI選手はあの一戦をどう見ましたか。

「私は負けている選手には最強でいてほしいので小雪選手に勝ってほしいと思いながら見ていたら、全局面で菅原選手を圧倒していました。もう一度小雪選手とやりたいと思いましたが、そこに行き付くためには菅原選手にKO勝ちするとかそういう結果を出していくのが一番最短かなと」

――敗れた時に宮﨑選手との差はどう感じましたか。

「負けた分際でこういうことは何ですが、今の私はあの時よりもぜんぜん強くなっているのでもう一度やれば小雪選手をビックリさせる自信はあります」

――小雪戦の後に敗れた小林愛理奈戦選手は現在RISE QUEENミニフライ級王者になり、連勝するなど注目を詰めています。

「その二戦で落としたことは私にとってはめちゃくちゃ大きなことでした。愛理奈戦ではダウンさえしなければ私が勝っていた試合だと思うので、とにかく今からはKOを量産するしかないなと思っています」


――そういう中で今回はタイのホンカンラヤー選手との一戦が決まりました。試合映像を見ていたら印象を教えてください。

「戦績を見たら51勝8敗となっていて、本当か嘘かは分かりませんがめちゃ強い相手だなと。ホンカンラヤー選手のTikTokを見つけたので見たところ、自分の良さばかりを集めた動画でした(笑)。普段は51kgでやっているということなので、体格も大きいでしょうし、その動画では全然ムエタイっぽくない戦い方で、相手の出方を見ずにパンチとローでガンガン攻めて来るタイプでした。だから今回、塩試合になることはないので、バチバチの打ち合いをして倒し合いができればお客さんも楽しんでもらえると思います」

――タイ人選手とは3戦して無敗ですが、得意意識はありますか?

「スタイルチェンジする前に一度タイ人選手と対戦し、スタイルチェンジ後は2度やっていて今のところ全員KOで倒しているので私のスタイル的にムエタイのリズムには合っているのかなと思うので今回もKOで倒します」

――今一番強化している技はありますか。

「変わらず右フックと左ボディブロー、ローキックを強化しています。うちのジムでは変わったことをすると怒られるんです(苦笑)。那須川天心選手に憧れて胴廻し回転蹴りやセンチャイキック、バックブローをしようとすると、私は不器用なこともあり、山村会長から『てめえができないのにそんなことするな!』と怒られます(苦笑)。駆け出しの頃はワンツー、ワンツー、フックだけで試合をしていたような選手で大技はできなかったのですが、スタイルチェンジしてからはバックブロー、スーパーマンパンチといった大技をキャリア8年目にして教えてもらえるようになりました。今回はそういった大技以外の技も色々見せられるかもしれないです」


――前回のチャン・リー戦では相手がK-1選手だったことで相手の土俵に合わせて投げ技を封印していましたが、今回投げ技はどうしますか。

「実は今回勝てば、小雪戦につながるような面白い試合が決まりそうなので…そのためにも打撃で勝つことを意識しています」

――最近はオープンフィンガーグローブがSBだけでなく、RISEの女子でも注目を集めていますが、MISAKI選手は興味ありますか。

「OFGマッチが始まった時は、グローブで勝てないからOFGでやりたいと言い始めている選手がいるのかなと思っていたんです。グローブで結果を残している小雪選手はOFGマッチをやりたいと言わないじゃないですか。そういうところがカッコいいなと。グローブで負けた小雪選手にはグローブでやり返したいし、グローブで負けた愛理奈選手選手にはグローブでやり返したい気持ちはあります。でも私はシュートボクサーなのでOFGでやることには何も怖さはないです」

――では最後にファンにメッセージをお願いします。

「同大会ではメインで海人選手とペットモラコット選手がSBの世界タイトルを懸けて再戦します。私の最終目標はあのSBの世界のベルトを懸けてめちゃくちゃ強い外国人選手と戦って勝ってチャンピオンになることなので、メインを食うような試合をして会場を盛り上げたいなと。MISAKIの2024年を熱い1年にするので、大声援をお願いします」

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