ランダエタ(左)の負傷がバッティングによるものと判断され、無効試合となった虎之介戦
2024年3月30日(土)東京・四谷スタジオにて『BreakingDown11.5』の開催が決定した。
2月18日(日)東京・プリズムホールで開催された『BreakingDown 11』にて、無効試合となったファン・ホセ・ランダエタvs.虎之介の因縁の再戦が決定。メインイベントとして行われる。
ランダエタは2006年8月に亀田興毅とWBA世界ライトフライ級王座決定戦を行い、判定2-1で亀田が勝利したものの、試合内容を巡って「ランダエタが勝っていた」との非難が殺到。社会問題にまで発展して日本中にその名を知られるようになった。再戦では亀田がきっちりと勝利したが、初戦のインパクトが大きく覚えている人も多いだろう。戦績は27勝(21KO)9敗1分。最後に公式戦を行ったのは2016年4月で現在45歳。
虎之介は『BreakingDown 8』のオーディションから参加し、この時から朝倉未来が「この子凄いよね、ハードパンチャーで。プロでやっていった方がいい。もったいないよね、地下格闘技でくすぶってるの」と、そのポテンシャルを高く評価。『BreakingDown 8』では常連選手のとしぞうを破ったが、『BreakingDown8.5』では冨澤大智にKO負け。『BreakingDown 9』では右フック一発でフクタロスにKO勝ち、『BreakingDown 9.5』では尾田優也と無効試合に。2023年11月の「BreakingDownバンタム級王座決定トーナメント」では1回戦で冨澤との再戦に臨んだが、KOで返り討ちにあった。
両者の対戦は「パンチオンリー」と宣言していたはずの虎之介が、いきなり右ミドルを蹴る波乱のスタート。途中、ランダエタが左目上と鼻から流血してドクターチェックが入り、ランダエタはバッティングだとアピール、虎之介は「パンチや」と反論。長いドクターチェックの後、ランダエタの出血が止まらないため試合続行不可能として終了。VTR判定が行われ、レフェリー判断で鼻からの出血はバッティングとされ、無効試合となっていた。
この試合はお互いが望んでいるため、無制限ラウンドマッチ(決着がつくまで1分の延長戦を続けていく)で行われる。
西島は空手出身で2017年「全世界青少年空手道選手権大会」男子14~15歳60kg未満で優勝、K-1カレッジでは2020年に3位、2022年では準優勝を収めている。『BreakingDown 8』では山川そうきに判定勝ち、『BreakingDown 9』ではレオに判定勝ち、『BreakingDown 9.5』ではとしぞうにも判定勝ちして連勝中。朝倉未来が「西島恭平くんはBreakingDownに出てちゃおかしいくらいのレベルですよね。スピードといい、一番強いんじゃない? 階級別にしたら。普通にRIZINとかに出ている選手の中でも打撃レベルは相当高いと思うよ」と高評価している。
【写真】初代バンタム級王座に就いた井原
『BreakingDown 11』ではバンタム級(-61kg)トーナメントに出場したが、優勝した井原良太郎に延長戦で敗れた。その井原は初防衛戦の相手候補の一人として2連勝している村田をあげている。朝倉未来BreakingDown CEOは「もし村田選手が勝てば挑戦者として良いのかなという」と、査定試合の意味があるとした。
第7試合はウェルター級ワンマッチ72.5kg以下で大島渓太郎vs.外枦保尋斗。大島は地下格闘技レジェンドで『BreakingDown 11』にて細川一颯に判定負け。外枦保は元プロキックボクサーでBreakingDownでは5勝2敗。『BreakingDown 11』では蛇鬼に敗れた。
第6試合はミドル級ワンマッチ84kg以下の誠vs.シモミシュラン。誠は松井健のセコンドで、江畑秀範との乱闘事件で暴れていた人物で「制裁マッチみたいな意味で組んだ」と朝倉CEO。シモミシュランはBreakingDownで無敗。
第5試合の無差別級ワンマッチでは金田一孝介と松井健が対戦。朝倉CEOは「これはマジで制裁マッチですね」とする。
松井はTHE OUTSIDER出身で、プロキックボクシングの経験もあり。“北九州最強の男”のキャッチフレーズでこれまでBreakingDownで4戦を経験。2023年5月にエドポロキング、7月に舞杞維沙耶、8月にサップ西成、2024年2月に江畑といずれも判定負け。
金田一はMMA戦績11勝2敗2分。修斗を経て2018年7月からパンクラスに参戦すると、2021年12月まで5戦全勝でライト級1位にまで上り詰めた。その最後の試合では後に第15代ウェルター級王者となる林源平から勝利を収めている。『BreakingDown 11』で初出場し、元小結の明月院に判定勝ち。
第4試合はライト級ワンマッチ70kg以下のカンジvs.よしきまる。カンジは『BreakingDown 10』にてMMAルールで樋口武大にTKO勝ち。よしきまるは『BreakingDown 11』でアマチュアキックボクサーの大威をジャンピングハイキックで失神KO、強烈なインパクトを残した。朝倉CEOは「オーディションを含めて1回も負けていないので、今後BreakingDownのスター選手候補」と評価している。
第3試合はアトム級ワンマッチ42kg以下の花咲れあvs.浦西ひかる。花咲れあの炎上がきっかけでSNSでの口論から発展した、BreakingDownラウンドガール対決。両者とも格闘技経験は無し。
第2試合はライト級ワンマッチ68kg以下で安藤叶華vs.関谷勇次郎。安藤は喧嘩自慢100人企画合宿から出てきた選手で『BreakingDown 10』では元THE OUTSIDERの黒石高大に勝利。関谷は元THE OUTSIDER。『BreakingDown 11』のオーディションで仮決定していたが、ここで実現する。
第1試合はフェザー級ワンマッチ65kg以下で足ポキニキvs.リキ。朝倉CEOは「足ポキニキは前回のオーディションでけっこう面白いと言われてて、俺のチャンネルでも1回ぬりぼうとスパーリングしたんですけれど、けっこうマジで強いらしくて一緒に練習している人の話によるとプロともバンバンやり合っているということなので。今回は大阪喧嘩自慢のリキくんと試合を組んでみました。彼も負けなしで来ているのでレベルの高い試合が見られると思います」としている。