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2024年3月9日(日本時間10日朝8時)、米国フロリダ州マイアミのカセヤ・センターにて『UFC 299: O'Malley vs. Vera 2』(U-NEXT配信)が開催されている。
メインイベントでは、UFC世界バンタム級タイトルマッチとして、同級王者ショーン・オマリー (米国)に、マルロン・ヴェラ(エクアドル)が挑戦する。
両者は2020年8月に対戦し、その時はヴェラがヒザ裏への左ローを当てて、オマリーの右足の神経にダメージを与えてTKO勝利している。今回、タイトルをかけた再戦で勝つのはどちらか。
ヴェラは、コーリー・サンドヘイゲンに敗れた後、2023年8月の前戦で、当時ランキング10位のペドロ・ムニョスに判定勝ちで、エクアドル初のUFCタイトル挑戦者となっている。
試合直前に、マルロン・ヴェラが本誌に語った言葉とは?
努力すれば何でも手に入るという事を証明したい
──ショーン・オマリーとの試合に向けてどんなトレーニングを?
「トレーニングキャンプはいつもと同じコーチたちと同じことを違う場所でしただけさ。実は二つ通りを挟んだところにある新しいジムなんだ」
──ジェイソン・パリロとかなりボクシングトレーニングをやり込んだようですが?
「今回の試合に向けて、俺のヘッドコーチのジェイソン・パリロとかなりストライキングのトレーニングもした。だけど、基本的にはいつもと一緒。レスリングもグラップリングもたくさんやるし、準備はしっかりできている」
──ショーン・オマリーからコールアウトされた事をどう感じましたか。
「俺らがもう一度戦う理由は、俺が唯一、彼をKO(TKO)したからだろ? もう一度同じ事をするだけじゃないか?」
──『UFC292』でペドロ・ムニョスを下した後、メインの試合はどこで見たのですか。
「アルジャメイン・スターリングとショーン・オマリーの試合は、実は会場では見なかったんだ。試合をしてすぐ帰った(笑)。でも、その後に見たよ」
──2020年8月の前回の試合について、本誌の取材にオマリーは「アイツは運が良かった」と評しています。
「I AM VERY LUCKY GUY (俺めっちゃツイてる男だから)(笑)。もちろんあの蹴りは狙って打ったさ」
──オマリーのように懐が深い相手との準備は?
「自分のスパーリングパートナーは皆、6フィート(182cm)や、6.1フィート(186cm)とか、5.1フィート(155cm)とか背の高い選手ばかりさ(笑)」
──スターリングをKOした、あの下がりながらの打撃についてもしっかり準備が出来ていますか。
「あれはいいカウンターパンチだったよね。でもアルジャメインの顔にパンチ入れるのなんて、なんも難しくないからさ(笑)。オープンに顔を広げてあんな感じでセットアップもなくあのスピードで来たら、カウンターするじゃん。まぁ、でもあれは良かったんじゃない?」
──あまりテイクダウンをしてこない選手と戦う事は、あなたにとってより選択肢が増えることになりますか。
「どうなるか分からないよね。彼はよく動くし。俺はプレッシャーかけるファイターだし。だからファイトキャンプで“よく準備した方”が正直勝って、ベルト持ち帰るんじゃないか? 彼は本当によく動くし、俺はプレッシャーをかけるファイターだから。当日、どうなるかだな」
──グラウンド勝負での自信もあるのでは?
「試合でグラップリングをやろうと思う事はあまりないんだけど、練習ではしっかりグラップリングをするようにしている。メンデス兄弟は世界で一番だから、一年を通してしっかりと練習している。特にギィは柔術の先生で、毎週一緒にやっているよ」
──今回の試合の決め手はどこに?
「しっかりと準備してきた事、コンシステンシー(いつも通りである事)、この1年ハードに努力してきたから、それがベルトに繋がると思っている」
──ところでショーンのトラッシュトークについては?
「HE IS TRASH(ゴミなのは彼自身だからさ)だから、トラッシュトークいつもするんだろ(笑)」
──ここまでの受け答えを見ても、かなり自信がありそうです。
「最高なプランがあるよ。この時のために頑張ってきた。いつもは成り行きに任せるタイプだけど、今回はしっかりと準備をして、とてもワクワクしているし、この機会を嬉しく思っている」
──前回の試合はUFC APEXでほぼ無観客でした。でも今回は異なります。あなたの家族も来られますか?
「俺の家族は基本的にいつも来て試合を見てくれているし、今回は有観客のなか家族全員が来るからすごく力になる。母国のエクアドルでもこのMMAという競技は、前に比べて少し成長していると思うし、自分がこのレベルで戦い続ける事でももっとMMA人口は増えていくと思うよ」
──イリア・トプリアがジョージアに、ドリカス・デュ・プレシが南アフリカに凱旋したように、エクアドルにベルトを?
「100パーセント、持って帰るよ」
──この試合であなたが見せたいものは?
「この夢を長年追いかけてきた。それを手にする時がきたんだ。自分がこれまで努力してきた事を見せる事ができるし、努力すれば何でも手に入るという事を証明したい」
──ところで日本にも来たことがあるそうですね。
「I LOVE カツ! 沖縄の米軍基地でセミナーをやったことがあって訪れたんだけど。最高だったなぁ。特に食事。チキンカツ! 日本は世界で最高の食べ物があるよね。早く寿司をたらふく食べたいよ!」