下半期に予定される世界トーナメントへ向けて勢いをつけたい白鳥(C)RISE
2024年3月17日(日)東京体育館『ABEMA presents RISE ELDORADO 2024』にて、スーパーライト級(-65kg)3分3R延長1Rでイ・ソンヒョン(韓国/RAON)と対戦する白鳥大珠(TEAM TEPPEN)が4日(月)千葉の所属ジムにて公開練習を行った。
サウスポーから繰り出すワンツー、左ミドル、ヒザ蹴りのミット打ちで快音を響かせた白鳥は「仕上がってはいるけれど、いつも試合のラスト1週間で最後に完璧に仕上がるのでまだまだ上がります。今の時期はキツい時期だけれどキツすぎて逆にハイになって動けちゃう感じなので。トレーナーがいつも最後に『いい』と言ってくれるのでまだ上がります。数年前までだとこの時期は辛くて嫌だなって気持ちだったんですが、最近はこの時期が気持ちいい感じになって来ました」と、追い込み練習が気持ちいいと話す。
2月22日には28歳の誕生日を迎え、「より頭も使えるようになったし、試合までに向けた過程が自分の中で工夫ていて、食事もそうだし、28になって充実してきた。逆にまだまだいけるなって実感もあります。30になって衰えてくるという話も聞くけれど、自分はそんなことはない感じがしていて。あと5年は成長を続けられると思っています」と、まだまだ強くなれることを実感しているとした。
28歳になって「数字で見るとトシを取ったと思ったけれど、あまり変わらないですね。気持ち自体は20代前半でいるので。若い選手が増えてきてベテランの域に入って来たのかなとは思うけれど、まだまだ負けたくない。あと5年はやり切りたいと思うので、まだこれからが全盛期だと思います」と、自分はまだまだこれからだという。
もっと若い頃に思い描いていた28歳の自分には「まだ到達していない」とし、「自分が思い描いていたのは、キックボクシングと言えば那須川天心だったと思いますが、今キックボクシングと言えば誰、RISEと言えば誰、という時に自分が一番にはいない。名前を上げる時に自分の名前が出る存在になるべきだと思っています。まだまだいけると思っています。自分自身に期待している。自分の中ではまだいける」とキックボクシング=白鳥大珠、RISE=白鳥大珠というかつての那須川のような存在になりたいとする。
「この階級だと世界の強豪が目立ってくる階級になって来るので、年末にデカいトーナメントが発表されいるのでそこへ確実に出るためには今回の試合は絶対落とせない。それもただ勝つだけじゃなく、世界にアピールする戦い方を目指す。トーナメントに出て『どうせ負けるだろう』って思われる立場ではなく、このトーナメントで優勝するんじゃないかって思われる存在にまで辿り着きたいですね」と、今年の目標を語った。
優勝した「RISE WORLD SERIES 2019」の時のように「あの時は期待感があったと思うので、それ以上のものをこの1年かけて作りあげていきたい。昨年は3試合やったんですが、今年は4試合やりたいですね」と、2019年以上の自分になりたいという。
元ミドル級王者のソンヒョンは70kgから下げての試合となる。そのことについて白鳥は「元々は63kgじゃないですか。そこから上げていったので全然落ちると思う。ただ普段の体重はけっこうあると聞いたので、前回はウェルター級でやっていたのでどうなんですかね。コンディション的には65kgはソンヒョン的にもベストなんじゃないかなとは思います。70kgだと相手がデカいと思っていたので。どちらにしてもいいコンディションで来て欲しいですね」と、体格的には65kgの方が合っているのではと見ている。
「上の階級でやっていたのでしんどいタフな試合になると思っています。前回のようにスパッと倒し切る試合を心がけてやっていきたい。いろいろな展開を想定しています。延長まで行くかもしれないし、キツいことをやるだけってイメージですね」と、タフな試合になることを想定しているという。
ソンヒョンはサウスポーが苦手かどうかと問われると「オーソドックスとの試合が多いと思いますが、カーフキックだったりパンチでボディを効かせてくるので、一気に詰めてくるのは上手い。3~4年前にここに練習に来たことがあって、マススパーリングして強いなって思いました。今回映像はあまり見ていなくて、サウスポー云々の印象ではないけれど、自分がどう空間支配できるかって試合になるかなと思っています。超接近戦は身体が強いから向こうの方が上だと思うんので距離の戦いになると思いますね。昔からRISEのトップでやっていたので厳しい相手とやってきているし、前回のザカリアと同じで昔から活躍している選手なので、こういう試合をクリアしていくのが自分の成長になると思います」と、サウスポーが苦手云々よりも空間支配が大事になると答えた。