トーナメントでは決勝でレオナに敗れたものの、1回戦・準決勝を秒殺KOで怪物ぶりを発揮した朝久(左)
2024年3月20日(水・祝)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD MAX』の追加対戦カードが発表された。
スーパー・フェザー級3分3R延長1Rで、朝久裕貴(朝久道場)vs.レミー・パラ(フランス/CARCHARIAS)が決定。
朝久は父・朝久篤館長のもとで5歳から空手を学び、10歳の時にキックボクシングの練習を始めた。2015年からKrushに参戦し、無尽蔵のスタミナから繰り出すパンチ&蹴りのラッシュで小澤海斗、大岩龍矢、村越優汰から勝利を収めている。2022年9月の「K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント」では連続秒殺KOで怪物ぶりを発揮したが、決勝ではレオナ・ペタスに判定負けを喫して王座を逃した。
2016年からは中国の格闘技イベント『武林風』に定期参戦し、中国でも活躍。2018年3月には武林風WLF -60kg級王座決定トーナメントで優勝。2023年5月の武林風ではヤン・ミンに判定勝ちで2度目の王座防衛に成功している。11月は同じく武林風でジン・インに敗北も、2024年1月にウエイ・ウェイヤンから判定勝ちを収めている。戦績は27勝(10KO)9敗。
【写真】レオナから番狂わせ勝利を収めたパラ(C)K-1
パラはフランスの攻撃型ファイター。WAKO世界-62kg級とIKBO世界-60kg級の二冠王で、ローキックで足を潰しておいてのサウスポーから繰り出される伸びる左ストレートは破壊力抜群。14勝のうち9KOとKO率が高く、まだ22歳という若さから伸びしろも十分。ローとパンチで上下に攻撃を振ってくるタイプだがディフェンス力も高いため、難攻不落のタイプといってもいいだろう。2023年12月にK-1初参戦を果たし、圧力をかけたアグレッシブな攻撃で現K-1スーパー・フェザー級王者レオナ・ぺタスを判定で破る番狂わせを起こしている。戦績は14勝(9KO)1敗。
朝久はレオナを破ったレミーに対して、SNSで対戦の名乗りを挙げていたこともあり、ここで勝てばレオナへのリベンジ戦に大きく近づく。どちらが勝つにしても、今後のスーパー・フェザー級戦線を占う重要な試合となる。