2019年8月24日(土)エディオンアリーナ大阪『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~日本vs世界・5対5&スペシャル・スーパーファイト in 大阪~』の第11試合、日本vs世界・5対5 K-1ライト級3分3R・延長1RでK-1 WORLD GPライト級王者・林健太(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/FSG)と対戦する、IFMA欧州ライト級王者デニス・デミルカプ(トルコ)が大阪・寺田町のALL WIN GYMにて公開練習を行った。
K-1初参戦となるデミルカプはベルギー生まれのトルコ人ファイターで、現在はアムステルダムのカマル・シャブラーニ率いるElite Training Centerを拠点に活躍している19歳の新鋭。プロ・アマ含めて70戦以上の試合を重ね、パンチ・蹴り共にバランス良く使いこなしプロでは6勝5KOと高いKO率を誇るアグレッシブなオールラウンダーだ。
公開練習ではシャブラーニ相手にパワフルかつスピーディなコンビネーションのミット打ちを披露し「たくさんトレーニングを積んできたので全然問題ない。コンディションも良いので素晴らしいファイトを見せる準備ができている。日本というところに昔から憧れていたのでこのオファーを受けて非常に嬉しいよ」と意気込みを語る。 初参戦でいきなりK-1ライト級チャンピオンの林との対戦となったが「非常に見応えのある、見ている人達に楽しんでもらえるような試合をしたい。ケンタがチャンピオンであろうがなかろうが関係なく、とにかく勝つためにここに来ている。本当に戦争のような試合になると思っている。どちらかがKOで勝つことになると思うが、もちろん自分がKOで勝つつもりでいる」とK-1王者撃破に自信を見せる。
デミルカプは幼い頃に母親を、今年に入って父親を亡くし、現在は弟と2人で孤児として生活するなど19歳にして過酷な人生を送ってきた。現在はシャブラーニの指導を受けるためにブリュッセルからアムステルダムまで通い、弟と共に立ち技格闘技の世界で頂点を目指している。
「カマルの指導を受け始めてから2年になる。週に2~3回アムステルダムまで200kmかけて通っているよ。亡くなった父も格闘家だったが、父の『ただ試合に行くだけではなく戦って勝て』という言葉は自分の胸に深く刻まれているよ。それが全てだと思っている。(今回共に来日している)弟はまだ15歳で学校に行かなければならないので、カマルのところには行かずに自分が一緒にトレーニングをしているんだ。(将来は揃ってK-1チャンピオンになりたい?)そうなれば両親も喜ぶだろうし、それぞれの階級でチャンピオンになれたら非常に嬉しいね。この試合に勝ったら、タイトルマッチをやってチャンピオンになりたい」
最後にファンにメッセージを求めると「日本のファンのみんなはまだ自分のことを知らないと思うけど、目をしっかり開いて自分の戦いを焼きつけてほしい」とインパクトに残る試合をすると約束したデミルカプ。過酷な環境を乗り越えた19歳の新鋭がK-1王者を下すアップセットを起こすのか?