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【NJKF×KNOCK OUT】4・7後楽園ホール大会で両団体の対抗戦が決定「バチバチにやらせていただきます」(武田幸三)

2024/02/26 16:02
【NJKF×KNOCK OUT】4・7後楽園ホール大会で両団体の対抗戦が決定「バチバチにやらせていただきます」(武田幸三)

NJKFでプロデュース興行をやっている武田幸三(左)とKNOCK OUT代表の山口元気

 2024年2月25日(日)東京・後楽園ホールで開催された『PURE BIOKEYZ presents KNOCK OUT 2024 vol.1』の一夜明け会見が、26日(月)都内にて行われた。

 会見の最後には元ラジャダムナンスタジアム認定ウェルター級王者・武田幸三が登壇。4月7日(日)東京・後楽園ホールで開催されるニュージャパンキックボクシング連盟(NJKF)主催興行にて、NJKFとKNOCK OUTの対抗戦が行われることが発表された。


 KNOCK OUTの山口元気代表は「きっかけは2月11日のNJKF後楽園ホール大会にクロスポイント吉祥寺の選手が試合に出たので、控室に行く予定ではなかったんですが挨拶だけ行ったら、たまたま通りがかった武田さんに会ってそのままリングに上がって対抗戦のお願いをされまして。ヒジありのキックボクシングを僕も大事にしている部分があって。対抗戦と言っていますが、僕の中ではいい選手同士の試合を組むというのが重要。限られた団体の中では熱が生まれないし、外に広がらないので、ヒジありキックボクシングを見ていただく人の輪を広げていくつもりでやりたいと思います」と、対抗戦の趣旨を説明。


 武田は「今ご説明があった通り、廊下で捕まえて直談判させていただきました。私はKNOCK OUTを映像でしか見ていなかったんですが、選手を大事にする、選手の人生をどれだけ輝かせるかっていう点でリスペクトしていて何か一緒にやらせていただけないかと。ヒジあり・首相撲ありのキックボクシングがどこまで行けるか模索している時に、山口代表を捕まえて直談判してこれはいいけるんじゃないかと思いました。行動は早いので『4月、お願いします』とリングに上がっていただきました。私は選手をどうキックボクシングで輝かせるかにフォーカスしており、その点で共有できる想いが共通点だったのかなと思います」と、KNOCK OUTと共通点があったことから話をもちかけたとした。

 対戦カードについては「大将として久井選手に出てもらおうと思っていたんですが、昨日の試合のダメージの具合を見ながら久井選手のマネージャーのお父さんと話をして、出られるのかどうかも含めていま考えています。もう一人はSNSで声を上げてくれた森岡選手。倒しに行く、殺しがある選手なのでNJKFを盛り上げることが出来ると思うので推薦しようと思っています」と、久井大夢(TEAM TAIMU)と森岡悠樹(北流会君津ジム)の名を挙げた。


 武田は「まず龍旺選手。昨日もリングサイドに座らせてもらって、久井選手の相手にどうかと。久井選手が勝ったらアピールさせてもらおうかと思っていました。ウチからも王者クラスを出していきます」と、出し惜しみせず全力で対抗戦に臨むとする。

 今回の対抗戦は2試合または3試合を予定。武田は「そこにパワーと言うか、人生のスパークみたいなものが生まれると思う。自分だけの戦いではないところも出てきます。そういう選手を出していきたい。そういうものを背負うと疲労とか消耗があるんですが、そこにこそ戦いの価値が出てくると思うので、団体を背負う気持ちがある選手をウチは出していきたい。そこでの輝きを期待したい」と、NJKFを背負って戦う気持ちのある選手を出していきたいという。


 山口代表は「対抗戦というものをどう捉えるかですが、対抗戦をやってやりっぱなしは潰し合いにしかならない。ヒジありのパイが少なくなっているので、まず僕がやりたいのはヒジありキックボクシングも面白いよ、という試合を見せて見る人の輪を広げたい。続いていくストーリーが出来るならやりたいと思います。対抗戦はその後が続かないことが多い。なので、一番はヒジありキックボクシングのパイを増やさないといけないということ。そこを増やすことを話し合っていきたい」と、一時的な盛り上がりで終わるのではなく、継続していきたいとした。


 12月30日に横浜武道館で開催が決定したビッグマッチは、ヒジありルールを選択している選手たちの目標となる舞台にしたいと前回の会見で話していた山口代表は「12月30日というRIZINの前日をとりました。悩んだ件ですが、ヒジありの子たちって目指す舞台がないじゃないですか。RISEとかK-1とかRIZINがあるけれど、ヒジありはやっていない。1年頑張ってきて、30日に出たいって目標を置いてあげたいと思いました。その中で武田さんから話があったので。例えばトーナメントをKNOCK OUTがフェザー級でやるとしたら、NJKFはバンタム級でとか相乗効果が出るのかなと。ヒジありでやっている選手たちにやる気を出してもらうためにも、このままだとヒジ無しに流れて行ってしまうので」と、“純キックボクシングルール”と言えるヒジ打ちあり、首相撲ありのキックボクシングの祭典にしたいと語った。


 山口代表はパウンド、サッカーキック、踏みつけありの究極打撃格闘技ルール=KNOCK OUT-UNLIMITEDルールでの対抗戦を希望していたが、「選手によりますね。やりたい選手がいれば」と選手の自主性に任せるとしたが、武田は「いました」と受けて立つ選手がNJKFにいると明言。「基準はヒジありの子たちをどう輝かせるかなので、そこでもし輝くパーツのひとつとしてやりたい子がいたらアリだと思います」と希望者がいればやらせたいと話す。

 最後に、武田は「私がデビューした時には山口代表はすでに王者で大活躍していました。選手としてもプロモーターしても大先輩です。ヒジありキックボクシングに輝く場所を作るのが共有の目標ですし、名前がある以上はそこでは一切の情はなくしてバチバチにやらせていただきます」と、遠慮なく行かせてもらうと宣言した。

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