チュームーシーフー「今回はさらに『KNOCK OUT』を熟知している」
「前回は日本人選手と初めて対戦した試合でもありました。あの試合を通して、私は日本のキックボクシングと中国のキックボクシングには違いがあると感じました。やはり双方のファイトスタイルは同じではありませんでしたね」
──龍聖選手から初のダウンを奪って驚かせました。あのパンチはどうでしたか?
「そうですね、あの時のパンチは自分では良かったと思っています。でも、あの試合から今までさらに練磨を重ねて、私のメンタルやパンチ・キックなどあらゆる部分が大きくレベルアップしていますよ」
──初めての日本、初めての『KNOCK OUT』はいかがでしたか?
「やはり初来日だったのでいろんなことに不慣れでした。でも、私は『KNOCK OUT』はプロモーションやプレスリリースでの記者質問など、イベントの作りがきっちりしていてとても好きになりました」
──龍聖戦後は何試合しましたか?
「中国で4試合しました。一番最近は今年1月20日、中国の『格闘魂世界キックボクシング争覇戦』でタイ人のルードーに1RKO勝利しています」
──龍聖戦を経て、練習などで改善したところはありますか?
「もちろんあります。私は毎試合の経験や鍛錬を通して、さらに自分の認知を高めていきます。トレーニングと試合に対しては、正しい理念と態度でさらに自分と向き合うことが大切ですからね」
──今回対戦する久井大夢選手の印象は?
「久井選手が中国で試合をした武林風には私も出場していたので、もちろん会場で試合を見ました。見た目の第一印象としては幼い感じの選手だなと。ただ、試合での彼のファイトスタイルとテクニックには私も驚愕したのを覚えています」
──というと?
「久井選手はミドル・ロングの距離のコントロール能力が非常に良いですね。キックもとても強いです! しかし私と対峙すれば久井選手のその力はあまり発揮できなくなります。なぜなら私には私の距離とファイトスタイルがあるからです。彼にそう簡単にはコントロールさせません!」
──今回も前回同様、59kg契約ですが、これが適正体重ということでしょうか?
「私としてはやはり57.5kgが一番適正体重だと思います。身長やリーチがそれほどないので59kgの階級では優位性は感じません」
「前回の試合は初来日・初『KNOCK OUT』で、かなりプレッシャーもあり試合自体を楽しむことができませんでした。しかし、あの試合の経験を通して、日常的に『KNOCK OUT』の動画を視聴したりいろいろと研究するようになったので、今回はさらに『KNOCK OUT』を熟知しています。
また、前回はあまりにも勝ちにこだわるあまり、逆に『負けてはならない』というプレッシャーを自分に与えてしまいました。今回は負けることを怖がりませんが、しかし前よりもっともっと勝利にこだわります! チャンスがあれば久井選手をKOして勝利します!」
──この先、『KNOCK OUT』でどうしていきたいですか?
「目標としてはまずこの試合をしっかりとものにして、次に龍聖選手のチャンピオンベルトを懸けたタイトルマッチにチャレンジしたいです!」
──トランクスのお尻のところに書かれていた「曲木渓福」がお名前なのかと思いますが、姓・名の区切りはないんでしょうか?
「彝(イ)語では曲木(チュームー)が名字で溪福(シーフー)が名前になります。意味としては『吉祥』『幸福』などおめでたい意味があります」
──今回の試合で、一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「『KNOCK OUT』に参戦しなかったこの期間、私はずっと自己鍛錬を怠りませんでした。なので、あらゆる部分において大きな進化とレベルアップを遂げてきました。2月25日は、ファンの皆さんにパーフェクトなシン・チュームーシーフーをお見せします! どうぞご期待ください!」