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【K-1】石井館長が今後の構想を語る「まずは4つの階級に分けて日本だけでなく世界で決勝戦をやる」「日本人選手は海外で稼ぐべき」

2024/02/21 17:02
【K-1】石井館長が今後の構想を語る「まずは4つの階級に分けて日本だけでなく世界で決勝戦をやる」「日本人選手は海外で稼ぐべき」

「K-1はサッカーになるべき」と力説した石井館長

 2024年2月21日(水)都内にて、K-1アドバイザーの石井和義・正道会館館長の囲み取材が行われた。

 石井館長は「30年前の僕がK-1を作った時と今では状況が全然違う。世界の状況はこの30年で様変わりした。日本発世界と呼ばれるものはもちろんありますが、これからは世界発日本に変わってくると思います」とし、「今年から世界中でK-1をスタートさせながら、僕の頭の中には構想がある」とこれからのK-1が目指すべきことを語り始めた。

「ドバイ辺りにK-1ワールドって会社を作ってお金を集め、そのお金を使ってK-1を広げて行く。日本人が活躍できるのはもう70kgではない。62~63kg、重くても65kgだと思う。そのワールドシリーズを日本でやって、70kgのMAXはアラブでやりましょうとか、ライトヘビー級はヨーロッパ、ヘビー級はアメリカでやりましょう。日本で何もかもGPやりましょうはおかしい。ヘビー級はヘビー級が活躍するエリアでやった方がお金が集まる」と、日本で開催するワールドGPは日本人が活躍できる階級だけにして、重量級は海外で開催した方がいいとのプランを明かす。


【写真】「人類共通の格闘技へ」というテーマを打ち出したK-1

「まず4つのカテゴリー(階級)に分けて、エリアを分けて世界中でやっていく。世界中でK-1GPの決勝戦をやっていこうと。参加国は来年は20~30カ国に増えると思うので、フェザー級とライト級を日本で、ミドル級とヘビー級は海外で展開していくのがいいと思います」

 円安が進む中、日本人選手は海外に出て稼ぐべきだ、とも。「ファイターはもっとお金をもらわないといけない。今後、世界30カ国でK-1はやります。僕のところにすでに40くらいの団体から日本人選手を出してくれと来ています。日本の選手が世界中に行って、日本に戻って来るネットワークを作っていきたい。来年100試合、200試合は世界中で日本人が試合をするようになっていくと思います」

 石井館長は、K-1のブランド力があればそれが可能だと力説。「立ち技はチャンスなんです。MMAはUFCが牛耳っているじゃないですか。立ち技はまだそれがない。その戦略でやっていただきたい」と、K-1が立ち技の世界最高峰になれるとした。


【写真】今年は海外4カ国で予選を開催、来年は20~30カ国に増えるという

 WORLD GP世界予選の復活が2月16日に発表されると、「(反響は)凄いですね。僕がアドバイザーになったら『石井館長復活』みたいに世界にニュースが流れて。世界中のプロモーターから自分たちもやりたいと問い合わせがいっぱい来て困っています。K-1がいよいよ始まるって期待しかない」と、反響の大きさに悲鳴を上げているという。

 GLORYやONEとの関係については「僕らはチャトリとはうまくやっていきたいし、K-1とは目指すところが違うので競合はしないし、しているようではダメ。ONE、GLORYは全然相手にしていないし、相手にしてはいけない。K-1はK-1の世界を作っていて、選手が出たいと言う世界を作っていかないとダメ。お金で引っ張って試合をさせるだけではダメです」と、違う世界観を作っていくつもりだとする。

「サッカーとアメフト、サッカーとラグビー、K-1はサッカーになるべき。サッカーは足しか使っていないのになぜ世界中で人気があるのか。世界の誰が見ても分かりやすいからです。K-1は打つ・蹴るだけなので分かりやすい」と、K-1は格闘技界のサッカーになるべきだとの持論を展開した。

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