2024年3月20日(水・祝)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD MAX』で行われる、「K-1 WORLD MAX 2024 開幕戦」(70kg世界トーナメント)の追加選手2名が発表された。
16名により2大会で争われる今回のトーナメントは2月8日に12名が発表され、あらたに参戦が決まったのは、“ムエタイの死神”と恐れられるタナンチャイ・シッソンピーノン(タイ/Sitsongpeenong Muay Thai Camp)と、元プロボクシング日本スーパーウェルター級暫定王者の中島玲(日本/フリー)の2選手。
あらたに参戦が決まったのは、“ムエタイの死神”と恐れられるタナンチャイ・シッソンピーノン(タイ/Sitsongpeenong Muay Thai Camp)と、元プロボクシング日本スーパーウェルター級暫定王者の中島玲(日本/フリー)の2選手となった。
K-1転向を表明した中島は、高校時代にボクシングを始めてアマチュアで実績を残すも、2016年に交通事故で首の骨を折る重傷を負ってしまう。
そこから3年のリハビリを経て奇跡の復活を果たし、2019年にボクシングプロデビュー戦で判定勝利を収めた。総合格闘家の宇佐美正パトリックやK-1参戦の宇佐美秀メイソンと親交があり、ともに刺激を受け合う関係だという。
【写真】16名のうち14名が決定、残る2名は誰になるのか 2020年10月にプロ4戦目にして前OPBF東洋太平洋ミドル級王者細川チャーリー忍を判定に破る大金星をあげて注目を浴びる。2023年4月には、ボクシング元世界3階級制覇王者の亀田興毅ファウンダーがプロデュースした『3150 FIGHT SURVIVAL vol.4』の日本スーパーウェルター級暫定王者決定戦で同級2位の加藤寿をTKOで下し、日本暫定王者に。
総合格闘家の故・山本“KID”徳郁を尊敬していることから、ボクシング時代には中島“KID”玲にリングネームを変更するプランが浮上したこともあった。
アマチュア戦績は26勝13敗、プロ戦績は6勝(1KO)2敗。2024年1月9日にボクシングの試合を終えたばかり。
今回、中島はK-1デビュー戦でいきなり「K-1 WORLD MAX 2024 開幕戦」に抜擢という飛び級の扱いとなる。過去K-1に挑戦したボクサーは多いものの、最初はボクシングルールにないローキックに苦しむ傾向がある。しかし中島は、幼少時に空手とキックボクシングを習っているため、蹴りへの苦手意識は少ないと思われる。今回の挑戦で、どんな姿が見られるか楽しみだ。
中島は「ボクシングから来た中島玲です。K-1WORLD MAXは2008年、小学校3年生の時にエキシビジョンで出る予定だったんですけど、大人の事情で無くなって2024年こうしてK-1 WORLD MAXに出ることを感慨深いのと同時に、俺は持ってるなと思います。トーナメント舐めてもないし、強者揃いなのも承知の上で俺ならやれると思ってます。楽しみにしててください。かまします」と強気なコメントを寄せている。
これにより、70kg世界トーナメントに出場する日本人選手は和島大海に続き2人目となった。