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レポート

【NJKF】武田幸三プロデュース東西対抗戦は東軍が勝利、MVPはKO勝ちで新王座に就いた嵐。大田拓真が新フェザー級王者に、真琴が一航からダウン奪い新スーパーバンタム級王者に就く

2024/02/11 20:02

▼第10試合 NJKFバンタム級王座決定戦 3分5R
○嵐 (KINGgym/同級3位)
KO 2R 2分50秒 ※右ミドルキック
×甲斐元太郎 (理心塾/同級2位)
※嵐が新王座に就く。


 2023年11月、NJKFに新加盟したTAKEDA GYM武田幸三会長が選手をリングに上げ東西対決を発表。その中で最も火花を散らしたのがNJKFバンタム級王座を争う嵐と甲斐元太郎だった。


 嵐は甲斐と向き合うなり中指を向け、「初めて相手の顔を見たけどすごく弱そう」と挑発。甲斐は嵐を突き飛ばし、あわや乱闘寸前、NJKFでは珍しい場面が繰り広げられた。


 5歳から名門KING gymで練習を開始した嵐は、アマチュアベルトを獲得するなど早くから才能を発揮。世界王者を目標に掲げており、18歳にして初のタイトルマッチとなった。KING gymで学んだムエタイスタイルだが好戦的で、ボディブロー、ハイキックと多彩な技と倒せる力を併せ持つのが強み。関係者の期待も高い。決戦を前に、昨年11月30日にはラジャダムナンスタジアムで試合に臨みボディストレートで初回KO勝ちを上げている。


 これに対する甲斐はNJKFの第14代バンタム級王者で、メインに出場する笹木一磨と同じく理心塾に所属。やはりPRO-KARATEDOにも出場して強さを見せており(全日本PRO-KARATEDO選手権2019無差別級王者)、サウスポーから放つパンチと蹴りは威力があり、ヒジ・バックブローも使いこなす。HOOST CUP、RISEとアウェーに乗り込んでの戦い、ベルギー選手を迎えてのISKAタイトルマッチと経験も豊富で、嵐に対し異名である“左の殺し屋”ぶりを発揮したい。


 甲斐が前日計量をクリア出来なかったため、嵐が勝った場合のみ王座に認定される。甲斐は減点1からのスタート。



 1R、大応援団の声援を受けて嵐は右ロー中心に試合を組み立て、右ストレート、右ミドルと右の攻撃中心。サウスポーの甲斐は左ローを蹴るが1Rは様子見か。


 2R、右ボディストレート、左前蹴りと徹底してボディを攻めていく嵐。右ローを蹴っての右ストレートも。甲斐は左ストレート、左ローで応戦し、試合が激しくなってきたところで嵐が甲斐の右ジャブにテンカオ、続いてロープを背にした甲斐に右ミドルを蹴ると、甲斐がダウン。そのまま悶絶して立ち上がれず、嵐がKO勝ちで戴冠となった。


 ベルトを巻いた嵐は「この団体に53kgの相手がいないのでKNOCK OUTのチャンピオンとやらせてください。俺が53kg最強を証明します」とKNOCK OUTに宣戦布告。


 KO勝利5ポイントを追加して東軍が10ポイント、西軍が5ポイントとなった。

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