2024年2月7日(水)都内にて『K-1 AWARDS 2023』が開催された。『K-1 AWARDS』はK-1 JAPAN GROUPが開催したプロイベント(K-1・Krush・Krush-EX)と、K-1アマチュアのすべての大会を対象にした年間表彰式。
乾杯の音頭をとるため登壇した、K-1ファウンダーの正道会館・石井和義館長は「ひと言だけ。最初に集まった時にアンディ・フグもピーター・アーツもアーネスト・ホーストも全員お酒を飲んでいました。でも、みんなやめたんです。なせか分かりますか? お酒を飲んでいたら勝てないんです。K-1の舞台はそんな甘い舞台ではない。だから選手の間は絶対にお酒を飲まないでくださいね。それを頭においてくださいね」と、いきなりの先制攻撃。
選手も多く出席している場内からは戸惑いと苦笑も漏れたが、石井館長は「今日だけは許します」と言って笑い、乾杯から会は始まった。
▼ベストレフェリー賞
梅木良則
「ひとつお話ししたいことがあります。K-1審判部は若くて意欲のある候補生を常に募集しております。私もレフェリーを21の時に初めて28年目になります。高齢化が進んでおります。K-1審判部には若いレフェリーも育っています。でもこのまま進んで行くと能力も落ちているので不安もあります。若い候補生の皆さん、審判を目指してほしいと思います。ぜひ一緒にK-1で選手たちを支えて行けるように審判員を目指していきましょう」
▼K-1グループ鉄人賞
身を挺して数々の乱闘を止めて来た豊田茂氏に贈られた。プレゼンターはかつてその乱闘を起こした小澤海斗だった。
「かなりビックリしています。まさかこんな賞をもらえるとは思っていませんでした。今後もK-1新生第2章、世界展開に迎えて尽力してまいりますので皆さまお付き合いのほどよろしくお願いします」
▼ベストおさわがせ賞
もっともファンやメディアに話題を提供した選手に贈られる賞として、カルロス菊田K-1プロデューサーに贈られた。
「昨年は3回ほどお騒がせしたかなと。ひとつはK-1ガールズとの意見交換会、9月にフライデー砲を一発喰らいました、そして昨今はONEとすんどこ劇場を繰り広げています。私もK-1の規格外のプロデューサーになるべく精進しております。家族からはノーモア・フライデー、ネバー・センテンススプリングと言われております」
▼ベストGYM賞(アマチュア部門)
K-1ジム大宮
「ジムにプロになりたい、王者になりたいと胃若者が入ってきます。これを教えてみよう、といろいろアドバイスをします。ある日、突然辞めます。なぜと聞くとバイトが忙しい、彼女が出来ました。その度に選手を育てるのを辞めようかと心が折れるんですが、このような賞をいただきまた頑張ろうと思いました。大宮ジムも諦めず一生懸命選手を育てていきたいと思います」
▼アマチュア最優秀選手賞
上野奏貴(SHINYUUKI+)、林美菜(K-1ジム心斎橋)
▼功労賞
愛鷹亮、壽美、島野浩太朗、萩原秀斗
愛鷹「自分はK-1ファイターをやらせていただきまして、プロレスラーに転向しました。K-1でタイトルマッチまで行かせていただきましたが、シナ選手が強くて獲れなかったので、今度はプロレスで必ずベルトが獲れるように頑張ります。今まで応援してくれたファンの皆さん、スポンサーの皆さんれからもよろしくお願いします」
壽美「ご飯が美味しいなと思って食べていたら呼んでいただき本当にびっくりして。K-1という大きな舞台で戦わせていただけたことを嬉しく光栄に思います。キラキラしてカッコよくて強い選手がいいっぱいなので、K-1最強って思っていますのでこれからも応援しています」
島野「44戦全力で挑戦させていただきました。Krush王者を目指していましたが惜しくもその夢はかないませんでした。あの選手強かった? あの選手どうだった? って質問ばかりで本当に悔しい気持ちを経験してきました。もう選手としてリングに立つことはないですが、これからの人生長いのでチャンスも夢もいっぱいあると思います。この賞は自分へのプレゼントであり、激励とも思っています。生涯挑戦のつもりで挑んでいくのでこれからもご指導お願いします。長い間ありがとうございました」
▼ベストガールズ賞
うらら
「私は2年前にK-1ガールズになるまで格闘技と無縁でして、初めて試合を見た時は人と人とが殴り合う、血が出る姿に驚いたんですがそこからK-1にハマってしまって、Krushも見に行かせていただいて。試合を見るたびに選手の3分3Rの背景を想像して、明日私も頑張ろうと思えています。将来は絵本作家になることが夢です。今は大学で勉強しタレントとして活動させてもらえていますが、K-1ガールズを卒業してもK-1に励まされながら、いつかはK-1を励ませる存在になれればいいなと思っています」
▼新人賞
4選手がノミネートされ、村田健悟(ALONZA ABLAZE)が受賞。
「来年はまた違った賞を受賞できるように今年も1年気合い入れて頑張っていきます」
▼Krush最高試合賞(ベストバウト)
5試合がノミネートされ、10月21日に行われた森坂陸vs.篠塚辰樹戦が選ばれた(篠塚は欠席)。
森坂「去年の10月の試合でベルトを1回も防衛できなくて失ってから引退を決めました。K-1のベルトを獲りたかったんですけれどKrushのベルトを失ったら潮時だなと引退を決めていました。打ち合いは出来たと思いますし、今できることをやって出し切って負けた試合なので全く悔いはないです。あと1試合は引退試合でやりたいと思っています。最後1試合、勝ち負け関係なくやってリングを降りたいと思います」
※宮田充Krushプロデューサーは「6月か7月にもう1試合やらなければよかったと思うくらいの相手を用意したい」と語った。
▼Krush最優秀選手賞(MVP)
3選手がノミネートされ、稲垣柊が選ばれた。
「2024年はMVP賞を超えていくのをリングで示していきたいと思います。格闘家は強さが正義だと思っています。K-1、RISE、RIZINでKrush王者の強さを証明していく準備は出来ていますのでよろしくお願いします」