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レポート

【Krush】大夢が“KO体質”悠斗を攻略して逆にKO勝ちで王座奪取、女子は池内紀子が無傷の7連勝で新王座に

2024/01/29 02:01
【Krush】大夢が“KO体質”悠斗を攻略して逆にKO勝ちで王座奪取、女子は池内紀子が無傷の7連勝で新王座に

身長差・リーチ差を活かした大夢が2連続秒殺KOの王者を逆にKO(C)K-1

Krush.157
2024年1月28日(日)東京・後楽園ホール

▼ダブルメインイベント第2試合(第8試合)Krushフライ級タイトルマッチ 3分3R延長1R
×悠斗(HUNGRY GYM/王者)
KO 2R 0分41秒
○大夢(WIZARDキックボクシングジム/挑戦者)
※大夢が第4代王座に就く。悠斗は初防衛に失敗。


 悠斗こと高橋悠斗は、元々はキックボクサーで2011年に国士舘大学所属として全日本学生キックボクシング連盟のフライ級王者となっている。プロデビュー後はNJKFの上位ランカー(最高2位)として活躍したが、2014年にボクシングへ転向。2019年10月に世界ランカーでもあった王者・堀川謙一を破り、日本ライトフライ級王者となった。しかし、2020年3月に決まっていた初防衛戦が新型コロナウイルスの影響により度々延期に。気持ちが切れてしまい、4月にタイトル返上と現役引退を発表。プロボクシングの戦績は11勝(5KO)4敗。


 2021年6月にキックボクシングに復帰し、『KNOCK OUT』で白幡裕星に判定負け。2022年9月にはWMC日本ライトフライ級王座を獲得している。2023年7月のKrush初参戦で松葉斗哉を左フックでなんと9秒でKOした。10月には大鹿統毅を47秒でKOし、王座を奪取している。戦績は22勝(11KO)13敗4分。自らを“KO体質”と称している。


 大夢は10勝(5KO)3敗の戦績を持ち、2021年6月からKrushに参戦。山脇、萩原秀斗らを破って4連勝(3KO)を飾ったが、2022年の「初代Krushフライ級王座決定トーナメント」の決勝戦で大久保琉唯に延長戦の末に惜敗。2023年5月に再び「第2代Krushフライ級王座決定トーナメント」に挑んだが、決勝で大鹿統毅に敗れ王座を逃した。10月に宗一郎をKOし、王座挑戦をアピールしていた。


 1R、右カーフを蹴る大夢に悠斗はいきなり左右フックを振る。悠斗の左右フックをかわしつつ、顔面に前蹴りを入れる大夢。ジャブと右カーフの大夢は上体をリラックスさせて悠斗のパンチをかわしていく。大夢は前蹴りから意表を突くバックハンドブロー。悠斗が攻めてくるとガッチリとブロックを固め、すぐにジャブで反撃。


 大夢はジャブに左三日月、右カーフ。悠斗は右目が赤く腫れあがり、大夢は容赦なくその右目へ向けてジャブを連発する。ジャブ、顔面前蹴りとリーチの長さを存分に活かす大夢。右カーフで悠斗がバランスを崩し、大夢が前へ出る。悠斗も左右フックを振って反撃するが、大夢の飛びヒザ蹴りからの左インローで悠斗がダウン。



 2R、右カーフ、ジャブで悠斗を近付けさせない大夢。左三日月で悠斗を後退させると、すぐに前へ出て右ストレート2発でダウンを奪う。レフェリーは立ち上がれないと見てここでストップ。大夢がKOでタイトルを奪取した。


 ベルトを巻いた大夢は「ここまで来るのにほんまにめっちゃ遠回りして。ジュニアの時もトーナメントに5回くらい出させてもらって全部ベルトを巻くチャンスを失ってしまって。そのままプロに転向してトーナメントと大鹿選手に2度も負けて。どうしようかなと思ったんですけれどこうやって3度目の正直ってことでベルトを巻くチャンスをもらえてほんまに嬉しいです。


 試合前もめっちゃ不安で大丈夫かなと思っていたんですけれど、チームやったり応援団のみんながパワーをくれてベルトを獲ることが出来ました。ほんまにありがとうございます。チャンピオンベルト獲ってこれで終わりじゃないと思っているので、自分のやり方でこれからも頑張っていくのでよろしくお願いします」と涙ながらに語った。

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