シュートボクシング
インタビュー

【シュートボクシング】米MMAファイターを迎え撃つ手塚翔太「ファイトスタイルも変えた結果、KO勝ちが続きました」

2024/01/27 21:01
 2024年2月10日(土)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2024 act.1』にて、米国MMA団体「COMBATE GLOBAL」からの刺客ミハエル・レイズ(アメリカ)とオープンフィンガーグローブマッチで対戦する手塚翔太(Sublimeguys・GONG-GYM坂戸)のインタビューが主催者を通じて届いた。  手塚はアマチュアを経てDEEPでプロデビュー。2戦目からSBを主戦場とし、13戦目で笠原友希とSB日本フェザー級王座決定戦を争ったが敗れた。2021年12月に笠原とSB日本スーパーフェザー級王座決定戦で再戦するも王座獲得ならず。その後は4連勝を飾り、昨年12月には初の海外遠征試合で香港Energy Fightスーパーフェザー級タイトルを獲得し、勢いに乗る手塚は2024年初戦でどんなインパクトを残すか。 SBを体現する試合にします ――昨年はご自身にとってどういう1年でしたか。 「6月に1年半ぶりの復帰戦をして、いいペースで試合をしたんですけど、特に大きな怪我はなく、12月に中国でタイトルを獲れたので2024年に向けていい勢いを付けることができたと思います」 ――6月の試合までに1年半のブランクがあったのは何かあったのでしょうか。 「笠原友希選手との2回目のタイトルマッチとなったSB日本スーパーフェザー級王座決定戦(2021年12月26日)で負けたら辞めようと決めていたぐらいその試合に懸けていましたが、そこで落としてしまって気持ちが切れちゃいました」 ――復帰しようと思ったのは、どういうきっかけがあったんですか? 「自分の周りに格闘技をやっている友達が怪我でできなかったり、3つ上の兄は空手をやっていてちょうどその時期に膝の半月板を怪我して動けず、そういう二人を見て、怪我もなく身体は動くのにやる気の出ない自分に対してイライラしました。あと、自分が休んでいた期間にシュートボクシングの試合を毎回チェックしていて、笠原友希選手や山田ツインズ、海人選手といったシュートボクサーの活躍している姿を見るとケツを叩かれた気分になり、また頑張ろうと思いました。復帰戦となった6月の土井涼雅選手と試合をしてめちゃくちゃ気持ちが良かったです」 ――その後、2連続KO勝ちとなりました。 「1年半くらいの休養期間を得て、周りから言われるくらい練習に対する意欲も変わりましたね。高いチケット代を払って観に来てくれる方もいる中、見ていてつまらない試合をすることはできないと思うようになり、これから倒す試合をしようと心掛けるようになったことでファイトスタイルも変えた結果、KO勝ちが続きました。これからKO数も増やしていこうと思います」 ――その結果が評価されて中国での12月の香港Energy Fightインターナショナル・スーパーフェザー級王座決定戦につながるわけですね。初の海外での試合はどうでしたか。 「一番いいコンディショニングを整えることができずに試合に臨むことになり、海外で試合をする難しさを学べたので凄く勉強になりました。計量がある前日の昼に水抜きした状態で日本を出て香港空港に到着しても、中国に入国するまでにバスで長時間移動があり、フラフラな状態でホテルに着いたのは夜中でめちゃくちゃきつかったです。前日計量では対戦相手が挑発してくれたので、テンションが上がりましたね」 ――延長にもつれ込む中、スタンディング肩固めを決めてキャッチポイントを獲得したことで判定勝ちでした。 「会場の演出が凄く豪華だったのでめちゃくちゃテンション上がりましたね。対戦相手は気持ち、パンチも強ったですね。キャリアが浅いだけに圧勝できるかと思ったんですけど、地元の声援を受けて意地も感じました。試合前はあまりベルトに興味はなく、初の海外試合だったので何か勉強になれればいいなと思っていたのですが、ベルトを腰に巻いたら重みもあり、豪華なデザインでめちゃくちゃ嬉しかったです。海外でベストな状態で試合ができない状態で3分6Rやれたこともいい経験ですし、自分自身に自信が付いたので、凄く貴重な経験をさせていただいたシュートボクシング協会の関係者の皆さんには感謝しています。現状に満足せず、もっと強い奴を倒すことに照準を定めていきます」 ――今回はオープンフィンガーグローブ(OFG)マッチになりました。 「OFGでオファーをいただき、やっぱりOFGの試合は盛り上がるので受けました。グローブとは距離感が全く違うので、対戦相手がMMAの選手なので立ち状態でのレスリングとかも練習して頑張っています」 ――対戦相手のミハエル・レイズ(アメリカ)はアメリカのMMA団体「COMBATE GLOBAL(コンバッテ・グローバル)」からの刺客で16戦9勝6敗1ノーコンテストの戦績があります。どういった情報がありますか? 「試合映像を見たら、サウスポーでキックの選手のようなファイトスタイルではなく、まさにMMA選手のようなファイトスタイルでしたが、打撃面でも圧倒できる自信があります」 ――MMAの選手だとキックボクサーとは違う打撃に関しては警戒していますか? 「普段から色んなジムに出稽古に行き、いろんな選手と練習させてもらっているので、そこは問題ないかと思います。MMAファイターはフィジカルも強いと思いますが、僕もパーソナルトレーニングでフィジカルを強化しているので問題はありません。OFGだけに絞め技や投げ技をやりやすいですし、僕はもともと投げ技とかは得意なので、シュートボクシングを体現する試合にします」 ――中国での試合後、中国人の女性ファンからたくさん囲まれていたそうですね。今回の試合はアメリカでも放送される可能性もあります。魅了する試合をしてアメリカ人女性も虜にしますか? 「そうですね。金髪女性は大好きなのでアメリカ人女性も虜にしちゃいます(笑)」 ――今回勝って2024年はどういう1年にしたいですか? 「ここでしっかりインパクトのある倒し方をして、いいスタートを切ります。そして、SBのタイトル挑戦も視野には入れつつ、一戦一戦をしっかりクリアーしていきたいと思います」
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