偶発的なものだったら何発ローブローを蹴ってもいいのか
(C)ONE Championship
――第1試合だからこういう試合を見せたいというのはありますか?
「武尊さんがメインで歴史的な物凄い試合になると思うんですけれど、ONEという団体がどういうものかというのを印象付けるのって1試合目だと思っているので。そうなった時に『こんな団体なんだ』って思われるような試合には出来ないですね。MMAでこのレベルなんだって思ってもらえるくらいじゃないとなってことを意識して試合をします」
――バラートに勝っている和田竜光選手と練習していましたが、情報交換は?
「ありますね、さすがに(笑)。技術的にというよりは、思っている以上に多分いけるぜっていう。僕は、彼がここ3連勝中ですし1階級落としてきていますし、凄いんじゃないかってことを伝えたんですね。そうしたら『意外といけるぞ』ってことを言ってくれました。それはアドバイスなのか、僕を励ましてくれたのか分からないですけれど、自信を持って行こうと思います」
――勝負のポイントはどこにあると考えていますか?
「まず、彼のローブローを喰らわないこととバッティングを喰らわないこと(笑)。ようするに距離感だと思います。彼は近い距離感での打撃が持ち味なので、そこで戦わないこと。距離感を意識して戦わないといけないと思っています」
――前戦(2023年4月、ボカン・マスンヤネ戦)でのローブローはきつかったですか?
「はい、とても(笑)。あれはなんなんですかね。あれで勝った気でいるのかって。僕は彼に負けたつもりはないので。ローブロー前はテイクダウンされていなかったし。もらうのが早過ぎましたけれど、もらった状況下の中で出来るのがあのフロントチョークとアームロックという選択で。あれもキャッチ入ってもおかしくないくらい行けたので、蹴られていなければ極めきれたと思います。蹴られていなかったら、むしろあのまま打撃でボコボコに出来たなって気もしているので、偶発的なものだったら何発蹴ってもいいのかって話です。
僕は3回蹴られて相手に何も出てないんですよ。でもバラートは澤田戦で3回くらい蹴ってイエローカードが出て勝っているんですよ。イエローカードの意味って何ですか? ローブローを3回蹴ってもイエローを出さないのと、イエロー出したとしても出てる側が勝ってしまうと反則したもん勝ちになってしまうので、そこら辺の改善はONEさんにしてもらいたいですよね。そこはもうちょっと厳しめに試合に影響させていただきたいと思います」
――ボカン選手との再戦は希望しますか?
「いずれ再戦はします。ただ、記録では負けたけれど、実力的には勝った気でいるので、今回勝ったとしても即再戦という気は正味なくて。パシオは倒さないといけないと思っているのでパシオとやって、その後にブルックスと出来れば。タイトルを獲った後に防衛戦でボカンとだったらいつでも再戦します」
――今回、ボカンと対戦する山北選手は意識しますか?
「お互い勝っていればいずれ当たるでしょう。どっちかがベルトを持った状態で戦えれば一番いいんじゃないですかね」
――子供が格闘技をやりやすい環境を整える活動をされていますが、今回の試合を子供たちにどう見てもらいたいですか?
「特に子供の内から格闘技をやっている子たちに、継続的に続けていけば、いきなり彼らが強くなる例外もありますけれど、続けていけば続けていった先にはこういうビジョンがあるんだよってことを見ていただきたいですね」