JTTで一緒に練習した3人が大晦日で勝ったのは大きい
――対戦相手のバラートは得意のレスリングをテイクダウンディフェンスに使えるタイプで、打撃を振って来る。そういう相手を想定した練習やスパーリングは出来ましたか?
「特別対策みたいなことはやってなくはないですけれど、これといって何かやりましたかって言われたら、テイクダウンされないようにしたり、大振りの相手にどう対処するのかっていうのを研究しただけで、基本的には何か特別にやっていることはないですね。レスリングの練習を増やしたり、ボクシングの練習を増やしたりとかは別にしてないので、いつも通りの練習を相手を意識してやったという感じです」
――STFとジャパン・トップチームにも練習へ?
「もちろんです。STF、JTT、TRI.H STUDIO、それとボクシングジム、東洋大学レスリング部にも大学の方でお世話になっています。昨日もずっとエリーとビリーとはずっと連絡を取り合っていて、細かいリカバーの指示もありました。ビリーってレスリングコーチで来ていたんですが、めちゃくちゃ減量とリカバーも上手いんですよ。あとエリーも打撃を教えるって一辺倒ではなくて、相手の対策を練って僕が出来る中でそれをどう攻略するかっていうのをキチっと導き出してくれるので、お2人は凄く力になりましたね」
――バラートの動きを見たうえで指導してくれるんですね。
「はい。でも2人とも180cmオーバーなので背が高いんですよ。なのでバラート対策で腰を凄く低くして構えてもらったので、それは申し訳なかったですね」
――JTT勢の大晦日での活躍は刺激になった?
「そうですね。12月前くらいからJTTというよりもビリー、エリー、朝倉海、ヒロヤくん、ヴィンス(・モラレス)、僕でずっとやっていたんですよ。僕は週2回しか行ってないですけれど、ずっと一緒に練習させてもらったので。その中であの3人が全員勝つっていうのは大きいものがありましたね」
――気持ち的にも、そこで作った技術的にも確信が持てる?
「ヒロヤくんに関してはずっと一緒に練習していて2連敗から『今年引っ繰り返す』と言って大晦日の勝ちがありましたし、海くんはベルトを獲りましたし、ヴィンスは凄くいいヤツで、元谷選手は強いのであの勝ち方をするのは凄いなと思いました。三者三様で違う勝ち方をさせたあのチームは凄いなって思いました」