▼スーパーライト級(-65kg) 3分3R延長1R
○木村“ケルベロス”颯太(心将塾/ライト級9位、第3代DEEP☆KICK -65kg王者)
判定0-3 ※30-28、30-27×2
×チャッピー吉沼(TANG TANG FIGHT CLUB/同級8位)
木村は「ウルトラマンに憧れ、戦いごっこの延長でキックを始めた」という個性派。2021年11月のDEEP☆KICKでトーナメントを制してDEEP☆KICK-65kg王座に就くと、2022年2月の『RISE FIGHT CLUB』に参戦。山口侑馬にオープンフィンガーグローブマッチで判定勝ちして名を上げた。2023年4月のRIZIN大阪大会では進撃の祐基にTKO勝ち、5月のRIZINでは城戸康裕からダウンを奪って勝利する大金星。2023年11月の『FIGHT CLUB』にはYA-MAN軍団の一員として参戦し、記者会見で朝倉未来に詰め寄られたことが大きな話題に。試合では白川陸斗と時間切れ引き分けとなった。戦績は13勝(4KO)4敗2分。
対する吉沼は1年ぶりのRISE復帰となった2022年2月の『RISE 155』より、リングネームを突如チャッピー吉沼に変更。公式計量と会見には顔面白塗り&バンダナと革ジャンのロックスタイルで登場し、語尾に「ベイべ」と付けて周囲を困惑させていた。試合は判定で麻火佑太郎に負けてしまったもののかなりのインパクトを残し、5月には第2代Bigbangライト級王者・稲石竜弥を判定3-0で破り格上越えを達成した。11月には『RISE EVOL.11』のメインで小川悠太に判定勝ち。今回はそれ以来の試合となる。戦績は11勝(3KO)7敗1分。
1R、吉沼がサウスポーでロー、ハイと蹴りを散らす。木村はボディストレートを当てつつ、右ロー。吉沼は真っ直ぐな左ストレートを当て、木村は右の三日月蹴り。吉沼のジャブに対して、木村は右カーフキックをリターン。吉沼が右フックをカウンターでヒットさせると、木村は右ローを返していった。
2R、木村は左の前手で距離を測りつつ、右ロー。吉沼はアッパーからフック、左ミドルと攻撃を繋げる。木村は右ローを強打、右ストレートを放つ。吉沼が飛びヒザ蹴りの奇襲、そしてパンチで前に出るが、木村もフックやストレートを打ち返す。すると、木村が抜群のタイミングで右ストレートをヒットさせてダウンを奪う。
3R、後がない吉沼は近距離で打ち合いを仕掛ける。木村は冷静に右ロー、三日月蹴りを散らす。吉沼が左フックをヒットさせるが、木村の右ローが効果的に決まる。吉沼の左フックに、木村がカウンターのテンカオ。その後は近距離でのパンチの応酬。木村は三日月蹴り、ヒザ蹴りを使いつつ、吉沼の前進に対抗する。木村が的確な右ストレートを数発ヒットさせるも、吉沼も近距離のハイキック、パンチ連打で攻め続けた。
ジャッジ3者は2Rにダウンを奪った木村を支持。木村が的確なヒット、ダウンを奪って判定勝ちを収めた。
木村はマイクを持つと「今年65kgのベルトを取るので、しっかりここから伸びていきます。また強いやつとやらせてください」とアピールした。