2024年1月12日(金)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Friday Fights 47』の全対戦カードが発表された。
メインイベントにはスアキム・ソー・ジョー・トンプラジン(タイ)が登場し、アレクセイ・バリカ(ロシア)とキャッチウェイト(140LBS)3分3Rで対戦する。
【写真】昨年9月にサマン・アシュリを初回KOに破って復活したスアキム スアキムはルンピニースタジアムのバンタム級、スーパーバンタム級、スーパーフェザー級の三階級制覇王者で、2018年2月の『KNOCK OUT』に初来日。那須川天心への最強の刺客として大きな話題を呼んだが、那須川に5R判定負け。2019年7月には『RISE』で那須川と再戦したが、胴廻し回転蹴りで目尻を切り裂かれて流血、3R1分25秒、TKOで敗れている。
その後、RISEでニキータ・セブンを一蹴、ルンキットとの再戦でリベンジし、スーパーレックには判定負け。2019年12月に日本の『BOM』でチャンヒョン・リーにTKO勝ちし、BOMスーパーライト級王者になった。しかし、2020年4月に突然の引退宣言。2023年7月、ONEで現役復帰を果たすもキリル・ホムトフにKO負け。9月にサマン・アシュリをKOして再起を果たした。戦績は104勝24敗3分。
対するバリカはTiger Muay Thai所属のロシア人キックボクサーで、2023年9月の『ONE Friday Fughts 33』でONE初参戦。2連勝していたヨッドIQ・オー・ピモンシーからダウンを奪って判定勝ちしている。
【写真】同じく昨年9月、ゴンチャイと大激闘を演じたコンペット セミファイナルではコンペット・フェアテックス(タイ)がダレン・ローラン(フランス)をストロー級3分3Rで迎え撃つ。
コンペットはルンピニースタジアム認定フライ級&バンタム級の2階級制覇、元タイ国プロムエタイ協会ライトフライ級王者、BBTV(7チャンネル)フライ級・ライトフライ級・フェザー級の3階級を制覇したムエタイ6冠王。ここ数年はフェザー級トップ選手として君臨し、上の階級の選手とばかり試合を組まれたことも。“フィームー”と呼ばれる離れて戦うテクニシャンタイプであるが、激闘の多さで有名な7チャンネルで戦ってきた、打ち合いも出来る万能型。2022年9月、K-1に初参戦して玖村将史を判定に破り、日本でもその名が知られるようになった。
ONE初参戦となった2023年1月の『ONE FRIDAY FIGHTS 1』のメインイベントではプラジャンチャイに判定負け、3月のK-1では金子晃大に判定負けと連敗を喫するも、6月の『ONE FRIDAY FIGHTS 23』では中国人選手に判定勝ち、9月にはゴンチャイとの大激闘を判定で制した。10月にはカムバックと引き分け。戦績は85勝(12KO)18敗4分。
ローランドはIFMAなどムエタイのアマチュア大会で数々の優勝を収め、2017年10月にプロデビュー。2019年1月にライアン・シェーハンにTKO勝ちでWBCムエタイ・インターナショナル・フェザー級王座を獲得。8月にはWBCムエタイ世界フェザー級王座もKOで獲得した。2019年10月にはONE日本大会でサムエーと対戦するも2RにKO負け。その後、FFKMDAフェザー級(-57kg)ムエタイ王座、WMCインターコンチネンタルフェザー級王座、WMOインターナショナルフェザー級(-57.5kg)王座などを獲得。現在12連勝でONE Friday Fightsには初出場となる。戦績は20勝(8KO)6敗。
【写真】小川はペットガーフィールド戦では敗れるも、大激闘で両者にボーナスが贈られた 第4試合には日本の小川翔(OISHI GYM)が3度目の出場。ヌンパンニャー・イーグルムエタイ(タイ)とキャッチウェイト(140LBS)で対戦。
小川は極真空手を学び、中学でキックボクシングに転向して2019年に15歳でプロデビュー。2012年にはK-1甲子園で優勝し、以後は様々な団体に出場してREBELS-MUAYTHAIライト級王座、蹴拳ムエタイスーパーライト級王座、WBCムエタイ日本統一ライト級王座、HOOST CUP日本スーパーライト級王座を獲得。2018年8月のRIZIN初出場では海人に惜敗、2022年3月の2度目の出場では山畑雄摩にKO勝利。ひとつの引き分けを挟んで4連勝していたが、5月の『KICKBOXING WORLD CUP』ではチョ・ギョンジェに敗れている。
6月16日に開催された『ONE FRIDAY FIGHTS 21』でONE初参戦を果たすも、トンサヤーム・ゲッソンリット(タイ)に判定負け。2戦目もペットガーフィールド・ジットムアンノンに判定で敗れたが、大激闘を演じて両者にボーナスが贈られた。
ヌンパンニャーは2023年5月の『ONE Friday Fights 16』にてアリ・ハーン・エルゲショフにTKO勝ち。8月の『ONE Friday Fights 38』ではペットガーフィールド・ジットムアンノンに判定負けも、この大会屈指の大激闘を繰り広げ、小川と同じく両者にボーナスが贈られた。
つまり、激闘派と激闘派の戦いということになり、今度はどちらが勝利してボーナスを獲得するかが注目される。