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【UFC】ミオシッチがコーミエー下し王座奪還! ネイト・ディアスが3年ぶり復帰戦でアンソニー・ペティスに判定勝ち、パウロ・コスタがヨエル・ロメロを下す=8.17「UFC241」

2019/08/18 12:08
【UFC】ミオシッチがコーミエー下し王座奪還! ネイト・ディアスが3年ぶり復帰戦でアンソニー・ペティスに判定勝ち、パウロ・コスタがヨエル・ロメロを下す=8.17「UFC241」

(C)Josh Hedges/Zuffa LLC/UFC 

日本時間の2019年8月18日(日)、米国カリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで『UFC241』が開催された。

メインイベントは、1年ぶりの再戦となる王者ダニエル・コーミエーvs挑戦者スティーペ・ミオシッチのUFC世界ヘビー級タイトルマッチ。序盤は前進するコーミエーの圧力に苦しんだミオシッチだが、4Rに左ボディを効かせてラッシュ、逆転勝ちでヘビー級王座を奪還した。

セミでは“悪童”ネイト・ディアスが、元ライト級王者アンソニー・ペティスを相手に3年ぶりのオクタゴン復帰戦に臨み、判定勝利。UFC最短KO記録を持つホルヘ・マスヴィダルとの対戦をアピールした。

次回、UFCは米国を離れてアジアへと向かい、8月31日(土)に中国の広東省深セン市にあるユニバーシアード・スポーツ・センターにて「UFCファイトナイト深セン」を開催する。メインイベントは女子ストロー級王者ジェシカ・アンドラージが、地元ファイターのジャン・ウェイリーを挑戦者に迎えて防衛戦に挑む。加えて、日本からはオクタゴンデビューとなる魅津希が参戦し、敵地で地元のウー・ヤナンと対戦する。

▼UFC世界ヘビー級選手権試合 5分5R
×ダニエル・コーミエー(王者/米国)
[4R 4分09秒 TKO] ※左ボディ効かせ、ラッシュ
○スティーペ・ミオシッチ(挑戦者/米国)

『UFC241』のメインイベントは、ダニエル・コーミエーvsスティーペ・ミオシッチのUFCヘビー級タイトルマッチ。1年ぶりの再戦(前戦はコーミエーがKO勝ち)となる。前回の試合以降、コーミエーは11月にデリック・ルイス相手に一度防衛戦を行なっているが、ミオシッチは試合自体が1年ぶり。

1R、ともにオーソドックス構え。ダブルレッグからリフトしテイクダウンはコーミエー! 立つミオシッチに打撃からシングルレッグテイクダウンも奪う。ミオシッチはクローズドガードから手首を掴む。足を解いたミオシッチをかつぎパス。ミオシッチが亀になると左腕を腹固めでパウンド。しかしミオシッチもシングルレッグで足を手繰り立つ。

2R、ミオシッチの前手を触りに行くコーミエー。詰めて左ジャブを当てて右の相打ちもコーミエーが当てる。アイポークをアピールするミオシッチだが、レフェリーは続行。コーミエーはワンツーから前へ! 金網際で体を入れ替えたミオシッチは離れる。詰めるコーミエーの右! ミオシッチは下がりながら右アッパー! 左を返すが、コーミエーの右ジャブがダブルで当たる近い距離に。ワンツーを返すミオシッチだが、コーミエーの右にバランスを崩す。さらに離れ際に右ハイはコーミエー。手数はコーミエーだが、ミオシッチも押し返したラウンド。

3R、打撃戦。低いシングルレッグはミオシッチも切るコーミエーは左ジャブを突く。互いにクリンチから、かんぬき投げはコーミエーも潰すミオシッチ! しかしすぐに立つコーミエーは立ち際にベテランらしくパンチをまとめる。

4R、ボディ打ちはミオシッチ、さらに左ボディをレバーに効かせたミオシッチ! 動きが止まったコーミーにミオシッチは右ストレート! 金網まで下がるコーミエーに左の三連打! ヒザから崩れるコーミエーを見て、レフェリーが間に入った。ミオシッチは序盤の劣勢を跳ね返しての逆転勝利。

新王者になったミオシッチは、「序盤はどうなるかと思ったよ。すごく強かった。4R目にパンチが当たって痛みつけるしかないと思ったよ。手を止めないようにと思ったよ。最高の気分さ。どうだった? (次のターゲットは?)疲れたよ、休みたい。いまはみんなで祝いたい」と歓喜の表情を浮かべた。

負傷で試合が長引いており、40歳の誕生日に引退することを宣言していたコーミエーは、敗戦に「ボディが効いてしまった。後半にミオシッチは調整していきた。素晴らしいファイターだ、おめでとう。引退も? 決断は感情の問題もあるから明言できない。40歳になった。たくさんのチャンスももらった。これからのことは妻としっかり話をしたい」と語るにとどまった。

◆スティペ・ミオシッチ 「ボディへのフックが効いて相手の腕が下がっていた」

「DCはタフなやつだ。それは認めざるを得ない。第3ラウンドに弱点が分かって、第3ラウンドに右の拳で捕まえたんだ。神に感謝だな。あいつはタフだ。試合だから、何が起きるか分からない。自分としてはあのボディへのフックが効いたと思ったし、やつの腕が下がっていたから、追い打ちをかけた。コーチが右を使えと言ってくれたんだ。痛めつけているのは分かっていたし、とにかく続けていくだけだった。スキが見せるまでやり続けるのみだった」

▼ウェルター級 5分3R
○ネイト・ディアス(米国)
[判定3-0] ※30-27×2,29-28
×アンソニー・ペティス(米国)

ネイトはコナー・マクレガー戦(2016年8月20日『UFC202』)以来、丸3年ぶりの試合。セコンドにはクロン・グレイシーがつく。ペティスは元ライト級王者。フェザー級ではマックス・ホロウェイとの王座戦で体重超過の末にKO負け。ライト級に戻してからは現暫定王者ダスティン・ポイエーとトニー・ファーガソン相手にTKO負けも、いずれもファイト・オブ・ザ・ナイトを獲得する激闘に。ウェルター級初戦はスティーブン・トンプソン相手に2RスーパーマンパンチでKO勝ちを果たしている。



1R、サウスポー構えのネイトは先に左右を前に伸ばし詰めるが、下がりながらサウスポー構えのペティスは左! さらにローキック。なおも詰めるネイトは左で差して押し込み右ヒザも体を入れ替えるペティスがボディ打ち。オーソドックス構えに変えたペティスは右ハイ! つかむネイトから足を抜く。ネイトも左右の足を変えながら近づき右で差して金網に押し込みヒザ蹴り。ペティスも突き放すがネイトは詰める。

シングルレッグテイクダウンはネイト。そこにアームインギロチンを合わせるペティス! 首を抜いたネイトは足を効かせるペティスの両足をかつぎパス、マウントからバックを奪うがペティスも腰をずらして極めさせず。。

2R、長い左右で詰めるネイトに下がりながら左を返すペティス。差して押し込みネイトをペティスは押し返すと、ネイトは手数が減る。金網背にガードを固めるネイト。そこに右ボディを突くペティス。ネイトの入り際に右ボディはペティス! しかし、ネイトもワンツー! 前蹴りから詰めてスタンドバックにつくネイトは背後から右ヒザ! アームロック狙いから引き込んで下になるペティスはガードに戻して立ち上がる。しかしネイトは左ストレート、左右のヒザで金網に押し込み。ペティスも金網背に反撃もネイトのクリンチアッパーなど細かい打撃防戦一方に。さらにネイトは左右連打でペティスは金網に釘付けとなる。

3R、右アッパーを突くペティスは手数返そうとするが、復帰戦のネイトも手数は落ちず、左ストレート右ボディを突く。さらにワンツー! 頭が下がってきたペティスに右ヒザ! さらに左右にペティスがダウン! パウンド連打するネイトに亀になるペティス。ネイトは足を差し入れリアネキドチョーク狙いも正対するペティス。インサイドガードからパスを狙うが、下から右足で脇を煽るネイトはオモプラッタ狙いからスイープで上に! 亀になるペティスにバックに引き込むネイトは右腕を縛りながらリアネキドチョークも、腕を抜いて正対したペティス。そこにネイトも三角絞めを狙うが、ペティスがかついで外したところでホーン。

判定は3-0でネイトがマクレガー戦以来、3年ぶりの試合で勝利。ネイトは、オクタゴンの中で「疲れたけどハードに戦えた。俺こそがネイト・ディアスだ。戻ってきたよ。お前らみんながダサいから戻ってきたんだ。ホルヘ・マスヴィダルが生意気だからやってやる。もちろんリスペクトしている。でもあのギャングスターをやってやる」と、ウェルター級ランキング3位、UFC最短KO記録の持ち主ホルヘ・マスヴィダルとの対戦をアピールした。

◆ネイト・ディアス「乗るか死ぬかさ」

「錆ついていたのかどうか分からなかったから、とりあえずそうかもしれないと思って臨んだって感じかな。別にじっくり考えたくもないね。とにかく無視して先に行く。とりあえずは家に帰ってチームと話す。それからマスヴィダルの件を考えるよ。チームがかなり支えてくれたから、クロンやみんなに感謝だ。俺たちは最高のチーム。誰とだってやれる。俺に向かって来るやつがいたら挑むまで。常にトレーニングはしているし、常にいく覚悟。乗るか死ぬかさ」

▼ミドル級 5分3R
○パウロ・コスタ(ブラジル)
[判定3-0] ※29-28×3
×ヨエル・ロメロ(キューバ)

1R、オーソドックス構えのコスタの右に腰を落とすロメロだが、金網背にサウスポー構えから左! 今度はコスタがダウンする。コスタはミドルと左ボディストレートを腹に突く。さらに右ストレート、右フックも。しかしヒザ蹴りはロメロの下腹部に。中断後再開。

左のオーバーハンドフックを振るロメロは低いダブルレッグも切るコスタは右ミドル! さらに右ボディストレートも。そこにロメロは左ストレートを合わせる。金網背にするロメロにコスタは後ろ廻し蹴りをかすめホーン。

2R、右ミドルはコスタ! さらに対角の左レバーも打つ。左フックはコスタ。さらに左右フックもよけるロメロは口を開けて息をしながら左ジャブを返す。コスタは徹底したボディ狙いもこちらも攻め疲れか。ロメロも入り際にジャブストレートを返す。詰めるコスタは右ロングフック! しかしロメロも跳びヒザから押し返して2R終了間際にダブルレッグテイクダウンを決めてホーン。

3R、コスタは強烈な右ミドルを腹に当てるが、舌を出すロメロは前手の指でコスタの顔面をかき、中断。再開。ローキック、ミドルはコスタもオメロは下がりながら攻め手を休めず、左ジャブを連打で当てる。3R目のフィニッシュが多いロメロはクリンチアッパー、左右の連打! しかしコスタも舌を出して、後ろで手を結び「来い」とアピール。右ハイを打つが、その蹴り足を掴んでロメロは詰める。最後にテイクダウンに行くコスタ。しかしここはロメロが受けて逆に大内刈テイクダウン! すぐに立つコスタはロメロの前進をさばきながらホーンに両手を挙げる。ロメロは疲労困憊も、後半は手数もクリーンヒットもあったが……。

判定は3-0(29-28×3)でコスタが勝利。MMA13戦全勝、UFC5連勝を決めたコスタはオクタゴンのなかで、「ベストを尽くした。トレーニングを死ぬほどやった。神のご加護があったからこんなビーストと戦うことができた。ひとつだけ言いたい。アデサニャとウィテカーの結果を受けてタイトルに挑戦したい。僕こそが王者に相応しい思う」とセコンドのイズマイウを横に語った。

◆パウロ・コスタ「アデサニヤは痩せっぽちだし楽勝だ。ウィテカーはロメロに負けているから、2人とも問題なく倒せる」

「ロメロはビーストだし、この階級で一番手ごわい人。俺の次にな。これでみんな俺がこの階級で一番タフなやつだって分かっただろ。俺はあらゆる部分を練習しているんだ。グラウンドもケージもスタンドも、クリンチだってそう。誰が相手でも勝てるってことを示したつもりだ。ロメロはビーストだし、真の格闘家で本当にタフだ。最初のラウンドでノックアウト寸前だったけど、ものすごくアゴが強くて、ノックアウトするのはかなり難しかった。それに、とても強くてスマートだから、慎重にいかないといけなかったんだ。当然、俺が3ラウンドすべて取った。アデサニヤもウィテカーもロメロほどタフじゃない。アデサニヤは楽勝だろ。痩せっぽちだしな。ウィテカーはすでにロメロに負けているから、2人とも問題なく倒せる」

▼フェザー級 5分3R
○ソディック・ユーサフ(ナイジェリア)
[1R 4分14秒 TKO] ※カウンター右ST→パウンド
×ガブリエル・ベニテス(メキシコ)

◆ソディック・ユサフ「コンテンダーシリーズは俺にとって大きな舞台に上がるための完璧なオーディションだった」

「今日の俺のパフォーマンスはみんなが見てくれていたはず。この階級で俺にふさわしい場所がどこか、UFCに教えてやってくれ。俺の戦い方はファンが喜ぶ。それ以上に言うことはないよ。おしゃべりなタイプじゃないけど、フレンドリーではあるな。今はこの波に乗れてうれしい。ただひとつ求めるなら、12月のワシントンD.C.に出たい。俺が住んでいたところだし、第二の故郷だ。UFCが前回あそこに行ったときはチケットを買えないくらいに貧しくて、ただの子供だった。あそこで試合ができれば俺にとって最高のストーリーだ。

用意してくれる相手なら誰でもいい。将来、タイトルに挑戦するまで、対戦相手について心配することはないだろう。今回の相手にもダウンさせられることはなかったし、ちょっとかかってきたけど、俺の足を見れば分かるだろ、競走馬みたいにできている。ナイジェリア人は苦労するようになっているのさ。何だってかかってこい。コンテンダーシリーズは俺にとって大きな舞台に上がるための完璧なオーディションだった。あらゆる意見を聞こうと思っているから、ソーシャルメディアでぜひ俺をフォローしてくれ」

▼ミドル級 5分3R
○デレク・ブランソン(米国)
[判定3-0] ※29-28×3
×イアン・ハイニッシュ(米国)

◆デレク・ブランソン「家族と5週間も離れているんだ。家を離れてトレーニングキャンプに集中しないといけなかったから、家族のもとに帰って過ごしたい」

「いい気分だ。今はこういう若いやつらが俺の場所を奪おうとしてくる。みんな、俺が歳を取って同じことばかりやっていると言うし、カーディオをやれと言ってくるけど、俺はハードワーカーだ。常に自分のカーディオはトップレベルを維持しているし、問題はない。こういうやつらが俺を食おうとしてくるから、とにかく準備をしておくだけ。まだ完璧ではないかもしれないけど、誰だってチャンスを狙っているんだから、俺のポジションを奪いに来る。俺だって彼らのようなときを覚えているし、大金を狙っていた。でも、それをかなえるには自分の力を証明しないといけない。勝って、はしごを駆け上らないと。

思っていたよりも相手が少し速くて、向こうがどうしてくるのかを見ようと思って少しスローにスタートした。相手の動きはかなり研究してきたけど、思っていたよりも少しうまくやっていた。とにかく家族とハグしたいよ。歳を取るとね、いろんなことに感謝できるようになるのさ。家族と5週間も離れているんだ。新しい家を買ったばかりなのに、まだ全然落ち着く時間がなかった。家を離れてトレーニングキャンプに集中しないといけなかったから、家族のもとに帰って、彼らと過ごすことに集中したいし、子供の学校が始まったらまた次を決めようかな」

▼ライト級 5分3R
○カーマ・ワーシー(米国)
[1R 4分15秒 TKO]
×デヴォンテ・スミス(米国)

◆カーマ・ワーシー「急なオファーを受けたとき19パウンドオーバーだったから、試合を受けるのをためらった」

「世界のトップに立った気分だ。今回の試合を受けるのをためらった。連絡があったとき、19パウンドオーバーだったんだ。3日半でそれだけの体重を落としたくはなかったからね。ジムを運営しているし、家族もいるし、デイケアに連れて行かないといけない赤ん坊の娘もいる。それらすべてを放置して、それでこれだ。だからこそ“神のプラン”だと言ったのさ。これ以上のプランはない。3週間前に戦って、ノックアウトで勝った後、ここに来て、誰と戦うでもなく、新星として活躍する大親友の1人と戦うんだ。彼は破壊者と向き合わないといけなくなったし、俺は試合に臨んで彼に切りつけた。そういうすべての栄光をかっさらったわけだ。俺はキングコングじゃないし、メガトロンでもないけど、俺との勝負になったら、殺すつもりでやってこないと、一瞬で俺にスキを作ってしまえば俺は殺すつもりでいく。俺はそうやって戦う。すべてをやっつけるつもりで戦っている。地元から、トップの1人をノックアウトするところまできたんだ。彼はもうすぐタイトルに挑戦するかもなんて話もあった。コナー・マクレガーが古株とやりたがっていると聞いた。俺は来月には33だ。まだそれほど年老いちゃいないけど、コナー・マクレガーにまだ対戦相手がいないなら、喜んで受けて立つぜ」

▼バンタム級 5分3R
○コリー・サンドハーゲン(米国)
[判定3-0] ※30-27×2、29-28
×ハファエル・アスンソン(ブラジル)

サンドハーゲンは、180cmの長身から左右の足をスイッチして打撃を当てると、アスンソンのバックテイクにはキムラロック狙いから正対し、逆にバックを奪いに行くなど、スクランブルにも強く、組みの展開でも上位陣と戦えることを証明した。

◆コーリー・サンドヘイゲン「僕以外にこの階級でセフードを打ち負かせるやつはいない。トップ10は誰もが似たようなものだが、僕はまったく違う」

「相手よりも自分の方が貪欲にやってきたと思っているけど、常にかなり賢く戦わないといけないとも思っている。とにかく試合に臨んで誰彼構わず滅多打ちにするような超動物的なところも自分らしさのひとつだけど、他の部分ではそのスタイルが自分のアートじゃないってことも分かっているし、とても効果的かつ計画的なものだから、常にバランスが大事ってことだ。今回は徹底的にいきたかったし、本気でチャンピオンベルトがほしい。だから、いつもやっているようにスマートにいきたかった。向こうは僕が何をやってくるのか正確に分かって臨んできたけど、何もできなかったし、それがすべてを物語っている。

この階級には新しい顔が必要だろ? 正直、自分がタイトル挑戦にふさわしいかどうかは分からないけど、僕以外にこの階級でセフードを打ち負かせるやつはいないと思っている。ちょっと違うやつが現れたってことさ。違うタイプのスタイルで、ゲームスタイルも違っている。トップ10は誰もが似たようなもの。でも僕はまったく違う。僕には僕にしかできないものがあって、それは唯一無二だ。エージェントに任せるよ。タイトル挑戦を与えられるかどうか。MMAにはいろいろありすぎるからね。1年も待ちたくないから、次が何であろうと受けて立つ」

▼ライト級 5分3R
○ドラッカー・クローズ(米国)
[判定3-0]※29-28×3
×クリストス・ギアゴス(米国)

◆ドラッカー・クロース「どんな試合でも受けるけど、ギレスピーとやるにはもう少し時間が必要かもしれない」

「今回の試合が、この後、でかいカードを組んでもらうのに十分だといいんだけどね。もう少しアクティブでいないといけない。最初のラウンドはちょっと錆ついている気がした。最初にオクタゴンに入ったときに、コーチに言ったんだ。いつもと違うって。ウオームアップはしていたけど、最初はなんだか自分らしくなかった。第2ラウンドと第3ラウンドはハマったから、そこから戦い始めないといけなかった。前回の試合で負けてしまって気持ち的にはジェットコースターみたいな感じで、もちろんちょっと涙したりもしたし、怒りも沸いたりした。タフだった。第3ラウンドにバックを取られたときは時間が迫っているのが分かっていたから、残り時間はずっとそのポジションで相手をキープすべきだと思った。勝つしかないと分かっていると、勝つためならなんだってやる。今回の試合前はギレスピーとやりたいと言ったけど、今日の様子を見ると、もう少し時間が必要かもしれない。でも、その試合を与えてもらえるならやるつもりだし、どんな試合でも受けるつもりだ」

▼140ポンド契約 5分3R
○ケイシー・ケニー(米国)
[判定3-0] ※29-28×3
×マニー・バーミュデス(米国)

◆ケイシー・ケニー「誰が相手でも自分のグラップリングが優れているのは分かっている」

「正直、グラップリングをやっていなかったことがあったかなと思うくらい。5歳のときに柔道を始めて、そこからずっとだ。彼のグラップリングは良かったし、全く軽視はしていなかったけど、自分のグラップリングがトップレベルだからね。もうずいぶん長いことやっている。誰が相手だろうと気にしない。世界のトップの人たちとやりあって、誰が相手でも自分のグラップリングが優れているのは分かっている。

今日は向こうが20パウンド多かったわけで、自分はフライ級から145パウンドにしたんだ。彼は(バンタム級の)135パウンドを達成できず、5パウンドもミスした。計量前の深夜1時に向こうは143パウンドあって、それ以上は下げられないってさ。PIがなんとか140パウンドに落とした。俺はゲームがやりたいわけだからね。いくしかないだろ、他にどうしろってんだ。朝の時点で俺は136パウンドまで落ちていたし、(キャッチウェイトになると)分かってからはリカバリーし始めた。

まだバンタム級に慣れているところだし、計量してから体調がすこぶる悪い。体重を戻すのも大変だったんだ。俺の今後は間違いなくバンタム級にあるし、体重を整えるのに少し苦労したけど、でも仕事は果たした。年内にもう一度戦いたい。カードも相手も大きい試合を2回やってUFCでは2勝無敗だ。初代LFAフライ級王者として、15勝0敗といえるから、もっとここでかきまわしたいし、バンタム級を乗っ取りたい。マディソン・スクエア・ガーデンで、ビッグネームとやらせてくれ」

▼女子ストロー級 5分3R
○ハンナ・シファーズ(米国)
[判定3-0] ※30-28、30-27×2
×ジョディ・エスキベル(米国)

◆ハンナ・シファーズ「今年中にもう1試合したい」

「毎試合、かなり落ち着けるようになっているわ。2勝目を挙げられてうれしい。試合はほとんど考えていた通りにいけた。レスリングとかその辺りが思っていたよりもちょっとトリッキーだったけど、ほとんどは計画通り。ジムとチームがたくさんサポートしてくれて、私がベストを尽くせるようにかなり力を注いでくれたの。UFCが許してくれるなら今年中にもう1試合したい。彼ら次第だけど、私は覚悟ができている」

▼バンタム級 5分3R
○カン・ギョンホ(韓国)
[判定2-1]※28-29、29-28×2
×ブランドン・デイヴィス(米国)

◆カン・ギョンホ「デイヴィスのカーフキックはちょっとびっくりした」

「彼のふくらはぎへのケリはすごく良かった。ちょっとびっくりしたくらい。それに対応するためにいろいろと変更しないといけなかったしね。スプリット判定と言われたときはちょっとスコアカードに不安があった。あのふくらはぎのキックもあったし、ゲームプランの変更を強いられたっていうのもあったからね。今はオクタゴンに上がっても落ち着いていられるようになったし、ここで戦っているってことを楽しめている。ちょっと痛いこともあるけどね。当然、年末の韓国のカードに入りたい。バンタム級のランカーとやらせてもらいたい。自分の祖国だから、きっと最高だろうね」

▼女子フライ級 5分3R
○サビーナ・マゾ(コロンビア)
[判定3-0]※30-24、30-25×2
×シェイナ・ドブソン(米国)

◆サビーナ・マゾ「カリフォルニアで戦って負けたことがない」

「初勝利した今の気分は最高。いい気分だし、この先はもっと感じられるはず。良いスタートが切れたわ。他の試合では自分のグラウンドスキルをあまり信じられていなかっただけかも。格闘技を始めて最初にやったことのひとつがグラウンドゲームなのにね。ずっと柔術のトレーニングを積んできたから、もうちょっと自分のゲームを信頼しないといけなかったし、自信を持っていくべきだった。カリフォルニアで戦って負けたことがないと思うけど、どこでだって戦えるわ。ファンやトレーニングパートナーが応援しに来てくれたからうれしい。トレーニングを続けて戦い続けるわ。私はまだ若いし、まだまだ時間はあるから」

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