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【UFC】魅津希がUFCと契約「緊急オファーですが、フライ級でも食ってかかってやる勢いでやります!」=8.31 中国

2019/08/03 12:08
【UFC】魅津希がUFCと契約「緊急オファーですが、フライ級でも食ってかかってやる勢いでやります!」=8.31 中国

(C)Invicta FC

魅津希(Serra Longo Fight Team)がUFCとの契約を8月2日、発表した。

空手をバックボーンに持つ魅津希は2010年10月に16歳でプロデビュー。“天才格闘少女”と呼ばれる活躍で、『DEEP JEWELS』では2014年8月に19歳でストロー級王座を獲得。2013年7月から米国の女子MMA団体の『Invicta FC』に継続参戦していた。

2018年3月のInvicta FC世界ストロー級王座決定戦では、現UFCファイターのヴィルナ・ジャンジィローバにスプリット判定負け、初の海外タイトル獲得に失敗し、それまで所属した「空手道白心会」から、米国ニューヨークの名門ジム「SERRA LONGO FIGHT TEAM」に移籍し、UFC出場を目指していた。

公式発表はされていないが、魅津希のオクタゴンデビューは8月31日に中国・深せんで開催される「UFC Fight Night : Andrade vs. Zhang」の予定。

同地で地元のフライウー・ヤナン(中国)との対戦が報道されている。ヤナンはMMA10勝2敗。UFCでは2017年11月にジナ・マザニーに判定負けも、2018年11月にローレン・ミューラーに腕十字で1R、一本勝ちをマークしている女子フライ級ファイター。魅津希にとっては一階級上で、地元選手に挑むことになる。

念願のUFCデビューが決定した魅津希との一問一答は以下の通り。

──まずは、UFC参戦が決定した率直なお気持ちをお聞かせください。

「マネージャーからの報告だったんですけど、聞いた時はまだ実感があまりなくて、周りが喜んでくれたりしてやっと自分がUFCで試合ができるんだと実感しました。念願の舞台で戦えることを嬉しく思っています」

──UFCでの階級はストロー級(-52.2kg)でしょうか。

「今回は急遽の緊急オファーということでフライ級(-56.7kg)になるんですけど、試合に向けての調整が1カ月なので不安がありますが、コンディションが良い状態で試合を迎えたいなと思います」

──一階級上でも緊急オファーを受けたのは?

「いつ自分にチャンスが巡ってくるかわからないので、やるしかないと思い即決しました」

──いまの1日の主な練習内容や環境を教えてください。

「いまは週に2回はアルジャメイン・スターリングが教えてくれるMMAクラスに出ています。週に2回コーチによるミットを持ってもらい、フィジカルも週2、3回といった感じです。空き時間があれば自主練をやっています。試合が近づくと週に1回、ヘンゾ・グレイシーのジムへ行ったりします。1日のスケジュールとしては1部練が多いですが、たまに2部練をします」

──Invicta FCでは元UFCのヴィヴィアニ・ペレイラにしっかり勝利も体重超過、PHOENIX RISING SERIESも欠場といった厳しい時期もありました。そこからご自身にどんな変化がありましたか?

「今まで自分の身体のことを、ないがしろにしていたこともあって、減量中の食事は普通に量を少なくして制限するくらいであまり考えずにやっていたんです。それがニューヨークにきて環境が変わって……。トップファイターになってくると自分の身体の管理はしないといけないんだなと感じました。

今までファイターには減量メニューがあること自体知らず、そういうものだと教えられても来なかったので、他の人がしてることを全然知らなかったというのがあります。日本にいた時は勝つための練習しかしてこなかったので。身体を見てくれる、栄養管理してくれるコーチがいることを米国で知りました。自分を見つめ直すためにあれからすぐ行動に移しました」

──ちなみにPHOENIX RISING SERIESでケイリン・カランやジュリアナ・リマといった元UFCファイターを破って優勝し、7月のUFCデビュー戦でリヴィア・ヘナタ・ソウザにも判定勝利したブレアナ・ヴァン・ビューレンについて、どのような印象を持っていますか。UFCで対戦する可能性もあると思います。

「確か同い歳(25歳※魅津希は8月19日に25歳になる)なんですけど、オールラウンダーでレスリングがうまかった印象があります。正直打撃もできるので嫌なタイプではあるかもしれません。私から見るとトップテンまですぐいくのかなと思います。

──UFCでは、魅津希選手がここ3年で唯一敗れたヴィルナ・ジャンジローバが4月デビュー戦でカーラ・エスパルザ相手に判定で苦杯をなめ、アレクサ・グロッソが3勝2敗、カロリーナ・コバケビッチが5勝5敗(3連敗中)の戦績という、あらためてタフな場所だと感じます。そんなオクタゴンでの自身の階級について、どのような印象を持っていますか。

「ジャンジローバーが負けたのは少しショックでした。正直勝つと思っていたので。勝ってくれると私も通用するんだなという自信が持てましたし(苦笑)。アレクサとカロリーナの試合も昔、戦ったこともあって意識して見てました。アレクサの打撃スキルがまた上がっていた感じだったので、私はもっと上をいかなきゃなと強く思いました。どの相手も手強いので、パワー、技術、すべてをこれから少しずつスキルアップしていけるように頑張ります」

──最後にファンにメッセージをお願いします。

「私がプロデビューから応援してくれてるファンの皆さんに、私が今まで頑張ってきた成果を、このUFCという大舞台で魅せられることができてとても嬉しく思います。支えてくれた人たちにはもちろん、ファンの皆さんがいるから頑張れます。この試合は緊急オファーではありますが、インパクトだけは残して帰りたいと思ってるので、よかったら試合を見ていただけると嬉しいです。フライ級でも食ってかかってやる勢いでやります! 応援よろしくお願いします」

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