間違いなく激闘になる
――今回の試合は3分5R。ムエタイのように5Rの中で相手をコントロールしたり、駆け引きをしたりするのではなく、3分3Rのつもりで倒しに行く試合をしますか?
「3Rでも5Rでも最初から倒しに行くよ。特にONEでは一番短い時間で倒した選手にはボーナスが出るので、もちろんそれも狙っていく」
――それでも3分5Rの経験はロッタン選手の方があります。この点では自分の方が有利だと思いますか?
「もちろんそう思う。ムエタイでは5Rが普通だし、ONEでも5Rの試合で5度の防衛に成功している。5Rで戦う経験値は全然自分の方が上なので、自分が有利なのは間違いない」
――ラジャダムナンとルンピニーの王者やランカーが、武尊選手を始めK-1では何人も敗れています。それでもキックボクシングルールで自分が勝つとの自信は揺るぎませんか?
「ムエタイとK-1ではルールもレフェリーもジャッジの見方も違うので、選手は自分が勝ったと思っても結果は違うことがあるのは仕方がない。でもムエタイの選手だったらルールの違いを勉強して習得して、そのルールに則った練習を重ねれば絶対に勝てると思う」
――武尊選手はムエタイの選手を3人もKOしていますが、それはロッタン選手との試合に関しては全く参考にならない?
「武尊がこれまでタイ人を多くKOしてきたことはもちろん知っている。でも自分と対戦してみたら、そう簡単にはいかないことを思い知ることになるだろうね」
――ズバリ、この試合はみんなが期待しているような、2人がぶつかり合うような激闘になりますか?
「もちろんだよ。今回の試合は観客がヒートアップする凄く面白い試合になることは確実だ。間違いなく激闘になるから、それを楽しみにしていてもらいたいね」
――今は武尊戦に集中していると思いますが、その後の目標ややりたいことなどはありますか?
「武尊に勝った後はもちろんチャトリ代表次第だけれども、自分としてはONEでキックボクシング王者を目指したいと思う。その後はいろいろな新しい経験をしてみたいと思っているので、階級を上げて挑戦するとか、MMAに挑戦するとか、常にチャレンジしていきたいね」
――最後に「ロッタン」というリングネームの意味を教えてもらえますか。
「ロッタンはタイ語で『戦車』という意味で、頑丈で絶対に後ろに下がらない、水の中だろうと泥の中だろうと突き進むって意味が込められているんだよ」