中野(左)の判定勝ちからワン(右)の判定勝ちに変更された
2019年7月21日に東京・後楽園ホールで開催された『K-1 KRUSH FIGHT.103』の本戦第7試合、スーパー・ライト級3分3R・延長1Rで行われた中野滉太(日本/POWER OF DREAM)vsワン・ポンフェイ(中国/遼寧創新ジム/CFP)の裁定が変更となった。
日本vs中国・7対7全面対抗戦・三将戦として行われたこの試合、判定3-0(30-29、30-28、30-29)で中野が勝利したが、試合後にワンが所属する「武林風」チームが第1Rに中野が転倒した際のレフェリングについて再審議を求める提訴。
1Rに中野が転倒したシーン
これをK-1 JAPAN GROUP審判部、並びに主催者において再審議・協議を行ったところ、第1R1分14秒、ワンの右ミドルキックを受けた中野が転倒した際、主審の西村洋審判員は急所への蹴り=ローブローとして、中野の回復を待って試合を再開させたが、映像で当該箇所を再確認したところワンのキックは急所には当たっておらず、中野の転倒は腹部へのダメージによるものという判断に至った。
この場面で中野はダウンを喫したものとみなされ、その上で第1R3分間の攻防を、この試合のジャッジである伊藤久志審判員、山根正美審判員、三浦哲審判員の3者により改めて採点を行ったところ、28-29、28-28、28-29の判定0-2でワンの判定勝ちとなった。
以下のジャッジ結果が、この試合の公式記録となる。なお、ワンは試合翌日の一夜明け会見で「1Rに金的で注意を取られましたが、自分は蹴っていないんじゃないかと思いました。そこは残念です。試合結果は審判が決めることなので意見はありません。ぜひ再戦したい」とコメントしていた。
また、これにより日本vs中国・7対7全面対抗戦は5勝2敗という結果になった(中国チームの勝利は変わらず)。
伊藤久志審判員(東)
1R 8-10
2R 10-10
3R 10-9
計 28-29
山根正美審判員(南)
1R 8-10
2R 10-9
3R 10-9
計 28-28
三浦哲審判員(西)
1R 8-10
2R 10-10
3R 10-9
計 28-29
※いずれも左が中野(青)、右がワン(赤)とする