こんなとこで、こんな負け方で終わりたくない
今後については「周りのプライベートで会う人たちにも言われたんですけど、ダメージの蓄積とか、格闘家としての精神部分でのストレスみたいな、ダメージの蓄積とかがあって、しっかり休んだ方がいいっていうのを言われていて。で、僕自身もそれはちょっといま思っているので、この動画で何を言いたいかって言うと、格闘技を少し休ませてほしいです。3カ月なのか4カ月なのか、5カ月なのか分からないです。もしかしたらまた3カ月で試合をするかもしれないですけど、でも身体と精神をしっかり休養して、自分の気持ちで“試合がしたい”って思う時まで休憩させてほしいっていう」と、心と体のダメージが回復するまで格闘家・朝倉未来としての活動を休止するという。
朝倉のダウンはいずれもYA-MANの上下に散らした攻撃で距離を詰められ、コーナーに追い込まれての被弾だった。
フィニッシュの場面は、サウスポー構えの朝倉が得意とする左のハイキック、テンカオ、右前手のフックなどのタイミングを合わせるカウンターの間合いに、YA-MANがさせず、コーナーに詰めての連打で仕留めた。
RIZINより小さなリング、かつてYA-MANとスパーリングした通常練習で使うJTTのフルサイズのオクタゴンとは異なるサークリングができない舞台で、朝倉はマットに倒れた。それはテイクダウンがあるMMAとは異なる距離の戦いだった。
果たして朝倉は、その状況下でのキックルールの練習がどれだけ想定されていたか。
競技・団体によって異なるが、KO・TKOされた選手は、30日から120日間を経過しなければ次の試合に出場することができないことが多い。たとえサスペンド期間が設定されていなくても、安全上、ダメージ回復期間を設けるべき、朝倉未来の2回のダウンだった。
「ここで逃げ出すことも出来るけど、自分自身こんなとこでね、こんな負け方で終わりたくないっていう、そういう気持ちもあるので、しっかり休憩して誰よりも悔しいです。今回の負けは。はい。でもう……血反吐を吐くような練習をして、また必ずね、皆さんの前で強い姿を見せたいと思ってるんで」と言葉を詰まらせ、「その時まで……」と涙をぬぐい、「すみません。絶対に、その強い姿を見せるので、それまでちょっと待っていてください、皆さん。必ず、戻ってきます」と必ず復活することをファンに約束した。
そして「仲間と上げるYouTubeだったり、BreakingDownだったり、ほかの企画、そういうのも“やってかないといけない”ので、自分は。やっぱそれは幸せだし、朝倉未来のもうひとつの一面なんで、ほんとうに格闘技の、格闘家の朝倉未来だけが好きな方は、チャンネル登録とか外してもらってもいいですし、見たくないのであれば、また確実に戻ってくるので、それまでちょっと温かく見守っていただけたらなと思います。
BreakingDownとかYouTube活動が好きでいてくれる人もいると思うんですけど、そういう方は変わらず、あの楽しんでもらいたし、まあとにかく絶対戻ってきます。その気持ちを伝えたかったんで、ほんとうに強い姿で戻ってくるんで皆さん、待っていてください。ありがとうございました」と締めくくった。
また、自身のInstagramでも「来年必ず強い姿で戻ってきます。まだ心の炎は消えてない」と、格闘家・朝倉未来はまだ終わっていないと宣言している。