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【Bellator】28戦目の初黒星アモソフがウェルター級王座陥落、ジャクソンが戴冠。ミックスがペティスに一本勝ちでバンタム級統一王者に。ストッツがサバテーロと再び熱闘、シャブリーがパトリッキーに完勝でライト級GP決勝進出

2023/11/18 10:11

▼Bellatorライト級ワールドGP準決勝 5分5R
〇アレキサンダー・シャブリー(ロシア)2位・24勝3敗
[判定3-0] ※50-45×3
×パトリッキー・ピットブル・フレイレ(ブラジル)1位・25勝12敗

「ライト級ワールドGPの準決勝戦」。日本で緊急参戦のホベルト・サトシ・ソウザに3R TKO勝ちし、クレベル・コイケと乱闘騒ぎになった元ライト級王者のパトリッキー・ピットブル・フレイレ(25-11)と、準々決勝でトフィック・ムサエフをボディキックでTKOに下したアレクサンダー・シャブリー(23-3)が激突する。

 10月7日のもうひとつの準決勝では、王者ウスマン・ヌルマゴメドフが、挑戦者ブレント・プリムスを5R判定で退け王座防衛に成功も、薬物検査の陽性反応でカリフォルニア州アスレチックコミッションから、5万ドルの罰金と6カ月間の出場停止処分を受けている。プリムス戦は「ノーコンテスト」が決定し、王座剥奪&GP撤退も予想されるヌルマゴメドフの状況を受けて、パトリッキーとシャブリーは両者ともに、今回の試合は「ライト級王者決定戦だと思って戦う」と口を揃えている。

 1R、ともにオーソドックス構え。近い距離で立つパトリッキー。左ジャブを見せる。シャブリーはワンツースリーをガード上に。パトリッキーの左ローはかわす。右ローを打つシャブリー。そこに左右で前に出るパトリッキーだが、シャブリーの前手がアイポークとなり。中断。

 再開。左インローを当てたシャブリー。身体が一瞬崩れたパトリッキー。パトリッキーも強い右カーフを返す。右前蹴りを突くシャブリー。パトリッキーは左の頬から出血する。近い距離で詰めるシャブリーの右前蹴りをかわしたパトリッキー。

 シャブリーは続く三日月蹴りを腹に突くと、右カーフ! 左ミドルハイはブロックするパトリッキー。さらに右ハイ。ブロッキングのパトリッキーはカーフを嫌ったかサウスポー構えに。シャブリーのラウンド。

 2R、入りはともにオーソから。パトリッキーの左ローをかわすシャブリー。パトリッキーの右ローに左ジャブを合わせに行く。右前蹴りを突くパトリッキーに、シャブリーは右前蹴り、バックフィストはかわしたパトリッキー。

 ワンツーの右を刺すシャブリー。さらに右前蹴り。パトリッキーの右の飛び込みをいなして詰める。互いの左右の交錯に、パトリッキーの左をガードするシャブリー。廻し蹴りも見せる。ケージを背にするパトリッキー。シャブリーは詰めて右ハイ。

 ガードするパトリッキーだが、手が出ない。互いにバックフィスト。パトリッキーの右ヒザに、右ストレートを刺してパトリッキーを崩したシャブリー! パトリッキーもすぐに立ち上がる。

 3R、右ボディストレートから入るパトリッキー。細かいステップのシャブリー。ワンツーを角度を変えて打ち込み、パトリッキーの右の打ち返しをかわす。詰めて右前蹴りを突くシャブリー。左ボディを当てる。左インローを返したパトリッキーだが、圧力をかけるシャブリーにケージを背に。ワンツーの右の打ち合いはパトリッキーの右が空を斬る。

 右を届かせて前に出るパトリッキーだが、サークリングでさばいたシャブリー。ワンツーの右をガードの間に滑らせる。パトリッキーのバックフィストに右を合わせに行くシャブリー。

 左インローの打ち合い。パトリッキーも左ボディから右で押し返すが、すぐに圧力を戻すシャブリー。パトリッキーも右カーフをかわす。パトリッキーの左ローを掴んで詰めるシャブリー。

 4R、グローブタッチ。中央を取るシャブリー。パトリッキーの右の蹴りの動作に左右を合わせるシャブリー。サウスポー構えを見せて戻したところにパトリッキーは左右フックをガード上に当ててラッシュ! しかし、ガードするシャブリーは下がりながらも右ストレートを突く!

 シャブリーの長い左ジャブにアゴを上げさせられるパトリッキー。スイッチを見せながら、右前蹴りを突くシャブリー。ワンツーから左をヒット! 下がるパトリッキーにヒザも突くと、顔面を赤く染めながら回るパトリッキーを追って、左から右! パトリッキーは右カーフ、ワンツーから連打を強振するが、顔色を変えないシャブリーは、ブロッキングでガードしてその手で右を突く。

 5R、ジャブの刺し合いで勝るシャブリー。再び目を気にしたパトリッキー。左右で飛び込むが、さばいて右ストレート、左インローはシャブリー。さらに右ミドルハイ。ガードしたパトリッキー。シャブリーは右手を挙げてワンツーの右を突き刺す。

 パトリッキーの強振をかすめながらも被弾しないシャブリー。当てて距離を取る。顔面を腫らせ出血が多いパトリッキー。前に出て左右も、かわすシャブリーは右から左のバックスピンキック! 詰めるパトリッキーにさらにバックスピンキックで迎え撃ち、ゴング。

 パトリッキーを巧みなステップからパンチと蹴りで制し、パトリッキーの得意なパンチでも打ち勝ったシャブリーが、判定3-0(50-45)の5R戦のフルマークで勝利。

 2019年RIZINライト級GPの優勝者・準優勝者を連続で下したシャブリーは試合後、「パトリッキー、彼らのチームのことは好きだ。とても強くタフだった。ここは夢の舞台だ。チャンピオンになりたい」と語った。

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