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【GRACHAN】ライト級暫定王座戦・岸本篤史vs.林“RICE”陽太、伊藤空也vs.田中智也、中村京一郎vs.村田俊、金井一将vs.長野将大、無差別級の肉弾戦3試合も=12月17日(日)有明

2023/11/10 01:11
 2023年12月17日(日)東京・TFTホール500にて開催される『GRACHAN 66×GRACHAN challenge』の9カードが発表された。  ロクク・ダリの負傷により、岸本篤史(BRAVE)と林“RICE”陽太(パラエストラ森ノ宮)が「ライト級暫定王座決定戦」を争うほか、バンタム級2回戦で伊藤空也vs.田中智也、無差別級の3試合も決定した。  なお、これまで通常の試合が5分2R、タイトルマッチは5分3Rのマスト判定で行われていたが、今回、GRACHANのルール改定により、5分2Rの試合では、試合がドローになった場合に「延長1R」を追加。判定になった場合、延長Rのみの判定で試合を決することが発表された(ルールブック)。 ▼ライト級暫定王座決定戦 5分3R岸本篤史(BRAVE)林“RICE”陽太(パラエストラ森ノ宮)  ロクク・ダリの負傷により、岸本と林が「ライト級暫定王座決定戦」を争う。  岸本は、GRACHAN4連勝から20213年5月のRIZINで強豪ビクター・コレスニックのカーフに敗れたものの、10月の前戦ダリとの試合では、グラウンド状態の顔面に反則のヒザを受けながらも、判定1-1ドローに持ち込むなど、不屈の闘志を見せている。  一方、3連勝中の林は、2023年2月の山下康一朗戦で判定勝ちすると、7月の『GRACHAN 62』で小川道的を衝撃の跳びヒザで13秒 TKO勝ち。さらに10月の前戦で小谷直之を2R、左から右の返しでダウンを奪いパウンドアウト。2試合連続TKO勝ちを収めている。  初対決の両者。岸本はその卓越した打撃戦術で林の猛攻を凌ぐことができるか。林はKOへの道を切り開くことができるか。いずれにしても、GRACHANライト級の歴史に新たな名が刻まれる王座戦だ。 [nextpage] MMA4連勝中の伊藤空也vs.5連勝中のグラップラー田中智也 ▼バンタム5分2R(延長1R)伊藤空也(BRAVE)田中智也(fit)  10月大会でノンタイトル戦ではあるものの、TSUNEが現王者・手塚基伸に判定勝ちしたことで、混沌としてきたバンタム級。  そんな中、MMAでは4連勝中の伊藤空也と、PFC2連勝から修斗北海道、GRACHANで3連勝とMMA5連勝中の田中智也が激突する。  伊藤は、2021年12月に手塚基伸に一本負けでGRACHANバンタム級王座から陥落したが、その後、3連勝。2022年3月のRIZINで魚井フルスイングに判定勝ち、2022年12月のGRACHANでイ・ハンヒョンに判定勝ち、5月に安部路人に判定勝ち。6月のシュートボクシングでのOFGマッチでは基山幹太に判定負けしたものの、10月の前戦GRACHANで難敵・高須将大を2R TKOに下している。  MMA15勝3敗で11の一本勝ちを誇る田中は、フライ級でも力を発揮し、北海道PFC、PANCRASE北海道などでデビューから8連勝。中国での敗戦とDEEPで島袋力に、PFCで吉野光に敗れたものの、遠藤来生に判定勝ち、三好真大を1R KO。2022年6月の修斗北海道大会で秋山翼をキムラで下すと、7月のGRACHANでは、極真出身の弘田颯志を64秒、三角絞めで極めている。5連勝中の33歳。  田中にとっては、この試合がバンタム級の頂きへの挑戦となりうる大きなチャンス。迎え撃つ伊藤にとっては、王座に返り咲くためには負けられない2R戦だ。両者の戦いは、バンタム級のパワーバランスに新しい動きをもたらすか。  なお、今大会から、本戦2Rがドローになった場合には延長1Rが追加され、その延長ラウンドも判定の場合は延長Rのみの判定をマストで採点し、決着がつけられることとなっている。 [nextpage] 3連続フィニッシュ勝利の中村京一郎vs.黒井に黒星つけた村田俊 ▼フェザー級5分2R(延長1R)中村京一郎(EXFIGHT)村田 俊(ノースキングス)  GRACHANに新たなエース誕生を予感させる中村京一郎は、3連続フィニッシュ勝利中。  元海上自衛官の中村は「格闘DREAMERS」で頭角を現し、「POUNDSTROM」では狩野優と3Rを戦い、一本負け。EX FIGHTで樋沼朝光に1R TKO勝ちすると、2023年3月の前戦GRACHANでテコンドーベースの石塚将也に1R TKO勝ち。J-MMAルーキーズカップ準決勝では怪我によりリングに上がることができなかったが、10月の前戦で、強豪・大搗汰晟の腕十字をかわして、パウンドアウト。TKO勝ちで、プロMMA3連勝をいずれも1R フィニッシュしている。  一方で村田俊もまた、自らの静かなる力を着実に示している。J-MMAルーキーズカップの優勝者である黒井海成に、2022年5月大会でスプリット判定勝ち。唯一の敗北を味わせた実績を持つなど、粘り強さと戦術の堅実さで注目を集めている。2022年9月の前戦では高橋孝徳とフェザー級トーナメント1回戦を戦い、判定負けを喫しており、再起なるか。  高い攻撃性を持つ中村の序盤の猛攻を、堅守の村田はいかに凌いで自身のペースに持ち込むか。 [nextpage] ルーキーズカップ準優勝の金井一将vs.所の愛弟子・長野将大 ▼フライ級 5分2R(延長1R)金井一将(BRAVE)長野将大(リバーサルジム武蔵小杉所プラス)  プロデビュー戦のドロー以降、J-MMAルーキーズカップ1回戦で修斗のKJタイラーに判定勝ち後、準決勝でDEEPの氏原魁星にも判定勝ちで決勝進出したBRAVE GYMの金井。  10月の決勝では格闘DREAMERS出身の鈴木崇矢のバックを奪いリアネイキドチョークを極めかけるも、横に落とされてスタンドで左ストレートに沈んだ。準優勝の悔しさを次戦にぶつけるか。  一方、所英男の愛弟子・長野将大は、ZSTからGRACHAN参戦で3連勝も、2022年5月に加マーク納に2R TKO負けすると、10月大阪大会で小田魁斗に1R TKO負けで2連敗中。  攻撃を最大の防御とするアグレッシブなスタイルの金井に対し、所仕込みのグラップラー長野は一発の極めとと粘り強さも持つ。フライ級の今後を左右するマッチアップだ。 [nextpage] 金原正徳の教え子・草訳駿介vs.PANCRASEから参戦の水杉泰誠 ▼ライト級 5分2R(延長1R)草訳駿介(リバーサルジム立川ALPHA)水杉泰誠(blooM)  191cmの長身を誇る金原正徳の教え子・草訳駿介のリーチを活かした打撃と、レスリングに磨きをかける水杉泰誠のライト級戦。  GRACHANチャレンジから昇格した草訳は、プロデビュー戦で反則のヒザ蹴りで黒星も、潜在能力を開花させるか。  水杉は、PANCRASEで藤波勇飛、鈴木悠斗にいずれも判定負け後、10月大会で富田善樹に判定勝ちで再起を遂げている。 ▼フライ級 5分2R(延長1R)後藤浩希(Fired up gym)平野紘希(K.O.SHOOTO GYM)  瀧澤謙太門下生の後藤浩希はプロデビュー戦。平野紘希は加藤ケンジが所属する浜松K.O.SHOOTO GYM所属。4月のDEEP名古屋でプロデビューし、加藤聡志に判定負けしている。 [nextpage] 無差別級3連発! ラデックvs.瓜田、ダンカンvs.ステファン、ハシモトvs.MACも ▼無差別級 5分2R(延長1R)ラデック・ヘルボーイ(AACC)瓜田幸造(掣圏会/瓜田道場)  柔道ベースながら長いリーチで打ち合いも辞さないラデック。GRACHAN2連勝から、無差別級トーナメントでは桜井隆多に2R TKO負け。8月の前戦では岡本純一朗に1R TKO負けと2連敗中。  対するは掣圏会のストライカー・瓜田。ジャブから懐に入ってのインファイトで勝負も、2022年12月にハシモト・ブランドンに判定負け、8月の前戦でダンカン・ヒロに判定負けと、ラデック同様に2連敗中。 “怪獣キラー”荒東英貴が頂点に立つ無差別級で、勝利を掴むのはラデックか瓜田か。 ▼無差別級 5分2R(延長1R)ダンカン・ヒロ(AACC)ステファン“スマッシュ”(チーム怪獣キラー)  2023年8月の前戦で瓜田幸造に打撃で競り勝ちスプリット判定をモノにしたダンカン。大きな体躯から放たれる器用なハイキックも駆使し、プロ初白星に続く連勝を目指す。  対するステファンは、荒東のチーム怪獣キラー所属。ムエタイの精密な打撃技術を持つという。互いに蹴る無差別級戦となるか。 ▼無差別級 5分2R(延長1R)ハシモト・ブランドン(JAWS WEST)MAC(マーシャルアーツアカデミーMAC685) 無差別級トーナメント準優勝のハシモト・ブランドンと、サモアの未知強・MACが対戦。ストライカーとして3戦全勝の記録を持ちながらも、そのMMAの実力の詳細は謎に包まれている。一方、ブランドンは荒東に敗れるも、7月の前戦では岡本純一朗に1R TKO勝ち。新たな脅威にどう立ち向かうのか?
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