パンチで前に出る石井にヒジを叩きつけるパントア(C)RWS
RWS:Ratchadamnoen World Series
2023年10月28日(土)タイ・ラジャダムナンスタジアム
▼第4試合 115ポンド 3分3R
×石井一成(ウォーワンチャイプロモーション)
判定0-3 ※26-30、27-29×2
〇パントア・ポー.ラックブーン(タイ/ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級王者)
石井はジュニアキック出身で、アマチュアでは14冠王を達成。2017年2月にはTrue4Uフライ級タイトルを高校生で獲得。2018年12月、トーナメントを制してKING OF KNOCK OUT初代フライ級王座に就いた。WPMF世界フライ級王座、IBFムエタイ世界フライ級王座、BOMスーパーフライ級王座、WBCムエタイ世界スーパーフライ級王座も保持。K-1には2022年8月に初参戦を果たし、12月の「K-1 WORLD GP初代バンタム級王座決定トーナメント」に臨んだが決勝で黒田に判定負け。2023年はK-1でヨーシラーとテクニカルドロー、7月と9月には『RWS』で連続KO勝利を収めた。戦績は43勝(24KO)13敗3分。
12月9日(土)エディオンアリーナ大阪『K-1 ReBIRTH 2』では王者・黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード)とのK-1 WORLD GPバンタム級タイトルマッチが決定しており、その前に現役ラジャダムナン王者と対戦するという試練の2連戦に挑む。
パントアは現ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級王者で、元7ch王者、元オムノーイスタジアム王者。戦績は81勝21敗3分。
石井の刀でめった斬りにするワイクーを完全に無視する太々しいパントア。
1R、サウスポーのパントアに対して、左へ動きながら距離を詰めていく石井に、パントアは左回りを余儀なくされる。さっそくワンツーで距離を詰める石井。パントアは左ローを蹴っていき、石井は左ボディ。石井が右ミドルを蹴った直後、パントアが左フックでダウンを奪う。一度下がった石井だが、すぐに反撃を開始。左ボディと右ストレート、左右フックでパントアをコーナーへ詰める。しかし、パントアも左ストレート、左右ボディで猛反撃。左ミドルを連打するパントアに石井は右を打つが不発。バッティングで石井は左上をカットし流血した。
2R、右ローを蹴って前へ出ていく石井は右ストレート、左フック、ヒジの猛攻。パントアは下がりながらも左ミドルを蹴り、左ストレートを打つ。この左ストレートに石井は後退、前に出るパントアが前蹴りを連発して石井を下がらせ、左ストレートにつなげる。フルスイングのパンチを繰り出す石井だがヒットはならず、逆にパントアはジャブを当てて前蹴り、左ミドルを蹴る。流血がひどくなる石井。オープンスコアはパントアが10-9×2、石井に10-9を付けたジャッジが1人。
3R、もう後がない石井は序盤からワンツーの連打で仕掛けていく。その猛攻をしのぐと今度はパントアが前へ出て左右のヒジ打ち。石井は下がりながらローを蹴る。強烈な右ボディストレートを打つ石井だが、パントアは前蹴りを返す。前へ出る石井を左右のヒジで下がらせるパントア。石井は連打を放つがなかなかヒットを奪えず、パントアは頭を振ってかわす。最後に飛びヒザ蹴りで勝負をかけた石井だが不発。