<質疑応答>
「ないですね。ずっと引退しようと思っていたわけじゃなく、仁との試合が終わってその場で決めたことで。あいつにも試合が終わってそのリング上で伝えましたし、そこで決めた感じです。(政所には)思いっきりしばかれました。何を考えてんねんって。その後もメシ喰って喋りました」
――那須川代表は何と?
「会長にも当日に、控室に戻って話させてもらって。改めて2人の時間を作って話させてもらいました。風音が決めた道なので、ということで送り出してもらえました」
【写真】政所との試合を終えた風音は顔をくしゃくしゃにしていた
――今後キックボクシングにはどのような形で携わる予定?
「試合は見に行きますが、僕自身格闘技に関わることはもうないですね。自分が辞めたらないです」
――第2の人生はどのようなことする予定?
「やりたいこともありますが、それはまたお楽しみで。第2の人生と言われるのは理解できるんですが、僕の中では第1のつもりでやっていくので。第1が終わるのではなく、ずっと続くイメージなので。ずっと一緒のイメージで本気で行きたいと思います」
――キックボクシング人生で一番の思い出は?
「この間の試合です。仁との2回目。嬉しいとかしんどい思いは毎回そうなんですけれど、トータルで見て一番いいなと思うのはあの試合でそれくらい好きです。これ以上、あの試合を超えることは僕には無理かなと思ったのも辞めた理由だったので」
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――怪我など身体の理由は?
「ないです」
――キックボクシング人生は楽しかった?
「楽しすぎました。こんなこと他にないですね。楽しいし、ほんまに幸せでした」
「伊藤さんにご挨拶をさせていただいた時に、揺らぐかと思った時もあったんですが(笑)、僕の気持ちとしては政所仁との試合を僕のホンマに最後にしたかったので、その上塗りをしたくなかった。これをやっちゃうとこのタイミングで辞める意味が変わってくるので。あの試合を格闘家としての僕の終わりにしたかったのが理由です」
「いや、そんなことを言える立場ではないので。でも後輩たちには一緒に練習してきて、何かでも感じ取ってもらえているのではないかなと思います。言葉で言うのは苦手で、一緒に練習してきて感じたことがあると思うので。引き続き応援はしています」
――最後にファンへメッセージを。
「セレモニーをやっていただけるとのことで、そこが僕の格闘家・風音としての最後の舞台になると思うので、最後の最後まで見ていただければと思います。ホンマに長い間、応援してくれた、サポートしてくれた皆さん、ありがとうございました」