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【RISE】風音が25歳の若さで引退を決意「もうやり残したことも未練も後悔も何もない」=12・16両国で引退セレモニー

2023/10/25 15:10
【RISE】風音が25歳の若さで引退を決意「もうやり残したことも未練も後悔も何もない」=12・16両国で引退セレモニー

2日後には25歳の誕生日を迎える風音。早すぎる引退となった

 2023年12月16日(土)東京・両国国技館『RUF presents RISE WORLD SERIES 2023 Final Round』の記者会見が10月25日(水)都内にて行われ、その最後にRISEスーパーフライ級3位・風音(TEAM TEPPEN)の引退発表記者会見が行われた。


 風音はプロキャリア前半は関西を中心に活躍し、2019年3月にTEAM TEPPENに移籍。他団体王者キラーぶりを発揮して頭角を表し、2021年の「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」では江幡睦、政所仁、志朗にいずれも“番狂わせ”の勝利を収めて優勝。2022年4月には那須川天心のRISEファイナルマッチの相手に抜擢され判定2-0で惜敗したが、6月の『THE MATCH 2022』ではK-1の黒田斗真に延長戦で勝利した。


【写真】最後の戦いとなった親友・政所仁との2度目の対決

 10月には大﨑一貴のRISEスーパーフライ級王座に挑戦も、判定2-0で惜敗。今年3月の田丸辰戦で敗れ「RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament」本戦出場を逃した。7月に親友である政所仁との2度目の対決で延長戦の末に判定2-1で惜敗し、これが最後の試合となった。生涯戦績は17勝(6KO)9敗。10月27日には25歳の誕生日を迎える。


 会見に同席した伊藤隆RISE代表は「もったいない思いもありますが、強い気持ちと無尽のスタミナで数々の感動を生んでくれました。私が最も印象深いのはDEAD OR ALIVEトーナメントで数々の強豪を大穴・風音が破って優勝して、リングで発言した『見たか、ボケっ!』。彼にとって代名詞かと思います。選手時間は短かったが練習も見ていたので常に全力疾走。練習も試合も走り切ってきたので、もう悔いはないと。練習も試合も全力疾走でやってきた選手なので。ラストマッチをしたらどうなのかと10回くらい言ったんですが断られました。第2の人生のプランも決まっているようですし、次のプランでも全力疾走で頑張ってもらいたい」と惜しみながらも労をねぎらった。引退式は両国大会で実施される。


【写真】2022年4月には同門・那須川天心のRISEラストマッチの対戦相手を務めた

 風音は「引退することに決めたんですが、その理由は7月に政所仁と試合をして、もう僕は格闘技を22年やっていたけれど、もうやり残したことも未練も後悔も何もないなって思えたからと、格闘技の人生を政所仁との試合で蓋をしたいと強く思ったからというのが引退の理由になります」と、引退を決意した理由を話す。


「関東に来て約5年、RISEに出させてもらって5年くらいになりますが、僕の中で格闘技はRISEが全てでした。そこでいろいろな経験をさせていただいたのは幸せな時間でした。あげだしたらきりがないほど感謝する人がいます。まずTEPPENのチームのみんな、RISEの皆さん、ABEMAの皆さん、カメラマンさん、レフェリーとジャッジの皆さん、対戦していただいた選手の皆さん、スポンサーの皆さん、いい時も悪い時も変わらず応援してもらえたファンの皆さん、友だち、そして何よりもこの道を進ませてくれた好き勝手にやらせてもらえた家族に感謝の気持ちでいっぱいです。感謝しきれないくらいです。ほんまにありがとうございました。

 しんどいのがほぼほぼでしたが、それを超える楽しさ、キックボクシングが好きなので、それに命を懸けられたことは幸せな時間でした。長い間、応援していただいてありがとうございました」と、多くの関わった人たちにお礼を述べた。

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