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2023年10月21日(日本時間22日)にアラブ首長国連邦アブダビのエティハド・アリーナで開催の『UFC 294』で、イスラム・マカチェフ(ロシア)のUFC世界ライト級王座に挑戦予定だったシャーウス・オリヴェイラ(ブラジル)が負傷欠場。代わりにアレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)が緊急参戦し、マカチェフに挑戦することが決定した。両者は再戦となる。
ヴォルカノフスキーは、2月に一階級上のマカチェフの王座に挑戦し、マカチェフに序盤はテイクダウン&コントロールされたものの、ラウンドを重ねるほどに強さを増し、5Rには右ストレートでダウンを奪ったものの、判定は僅差0-3(47-48、47-48、46-49)で判定負け。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞していた。
その後、7月の『UFC 290』で自身の階級の王座防衛戦で、ヤイール・ロドリゲスに3R TKO勝ち。フェザー級5度目の防衛に成功している。
ライト級王者のマカチェフは、2022年10月の『UFC 280』でオリヴェイラと「UFC世界ライト級王座決定戦」で対戦。2R、跳びヒザ蹴りを放ったオリヴェイラにカウンターの右フックでダウンを奪い、肩固めで一本勝ち。王座獲得に成功した。2023年2月の前戦『UFC 284』でヴォルカノフスキーに5R 判定勝ちして以来の試合で、12連勝中で、今回が2度目の防衛戦となる。
今回のオリヴェイラの欠場とヴォルカノフスキーの緊急参戦について、ダナ・ホワイト代表は、10日の会見で経緯を説明。
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— Charles 'DoBronxs' Oliveira (@CharlesDoBronxs) October 11, 2023
オリヴェイラの負傷欠場について、「事実だ。昨夜のスパーリングの5R目に怪我をし、本来なら今日飛行機に乗る予定だったが、目の上(眉のあたり)がぱっくり裂けてしまい、昨夜のうちに縫合が必要になり、飛行機には乗れなかった。実際にはこうしてほしかったというか……彼らから連絡があったわけじゃない。我々としては形成外科医に診てもらい、その場で内側から外側に向けて縫合も手配するようなところだった。連絡をもらいたかったが、そのタイミングでは連絡が無く、連絡があったのは縫合が終わった後だった。ただ、裏を返せば、彼がこういう形でダメになるリスクを冒したくはなかったとも考えられる」と説明。
デイナ・ホワイトがチャールズ・オリベイラの負傷欠場と、イスラム・マカチェフ🆚アレキサンダー・ボルカノフスキー戦が決定した経緯を説明🗣#UFC294 は来週末!
— UFC Japan (@ufc_jp) October 11, 2023
日本では10月21日(土)深夜にプレリムがスタートする予定です✍
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続けて、ヴォルカノフスキーとマカチェフの再戦決定を、「ヴォルカノフスキーと彼の仲間、つまりイズラエルも、あいつらはマジでクールだ。スクランブルで出てくれると言い、イスラムも試合を受け入れてくれた」と語っている。
果たして、スクランブル参戦のヴォルカノフスキーは約3カ月ぶりの試合、そして再び階級上での5R王座戦にどこまでコンディションを整えられるか。オリヴェイラを想定していたマカチェフも、ヴォルカノフスキーとの再戦に自信の対戦相手変更の承諾だろう。今回は、かつてこのベルトを巻き、業界からも引退していたハビブ・ヌルマゴメドフが「2週間コーチとしてトレーニングに参加する」ことを明かしており、1年ぶりにセコンドにつく可能性もある。
『UFC 294: Makhachev vs. Volkanovski 2』は、来週末、日本では10月21日(土)深夜にプレリムがスタートする予定だ。