キックボクシング
レポート

【DEEP☆KICK】稲井良弥が地元での初回TKO勝ちでV2達成、セミでも地元の田邉雅弥が勝利、MA-SHIが引退試合で有終の美

2023/10/06 18:10

▼セミファイル 東洋警備保障株式会社presents DEEP☆KICK-65kg契約 3分3R
◯田邉雅弥(Blaze)
判定3-0 ※30-26×3
×山本裕規(teamYAMATO)


 セミファイナルに登場するのはこちらも徳島県出身のキックボクサー・田邉。6月には王座決定戦に挑むも石田に無念の1RTKO負けを味わい今回が復帰戦となる。対するは奈良県出身・山本。こちらも5月にJAPAN CUP KICKのタイトルマッチに挑み延長にもつれ込むも無念のTKO負けで今回が復帰戦となる。似通った両選手の現状だが、果たして。

 1R、サウスポーに構える山本は早い踏み込みでストレートを走らせる。対する田邉は冷静にローを蹴りながらパンチを返す。すると早くも1R、これまで多数のKOを稼いできた田邉のヒザが牙をむく、1R後半、近い距離になると顔面へのヒザ蹴りが山本にヒット、田邉がファーストダウンを奪う。


 続く2Rも田邉は近い距離に近づくとヒザを中心に倒しにかかる。山本もストレートにフックで状況を打破したいが押され気味か、2R終了時点でのオープンスコアは3者共にフルマークで田邉を支持。

 3R、後がない山本は逆転KOを狙い近い距離に踏み込んでいくが、逆に田邉のパンチがヒットする展開が続く印象。田邉は冷静に返しながらもKOを狙う、自慢のヒザとパンチで攻勢に出るも試合はそのまま終了。判定は3者共に30-26のフルマークで田邉が判定勝利を飾った。


 しかしKO勝利が出来なかったことが悔しいのか、どこか納得のいかない様子の田邉は、マイクで「こんな試合になってしまいすいません」と謝罪すると「この後メインイベントに出る徳島県大将の稲井が最高の試合を見せてくれるので応援お願いします」と稲井へのエールを送るとリングを後にした。地元で確かな実力を見せ勝利するもまだまだ自分を甘やかさない、次こそは石田へのリベンジとベルト奪取を叶えられるか。

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