(C)DEEP☆KICK
DEEP☆KICK TOKUSHIMA
2023年10月1日(日)徳島・石井町中央公民館
▼メインイベント 船場化成株式会社presents DEEP☆KICK-70kgタイトルマッチ 3分3R
〇稲井良弥(TARGET/王者)
TKO 1R 2分54秒
×龍威地(NJKF ARENA/挑戦者)
※稲井が2度目の王座防衛に成功。
石井町出身でありDEEP☆KICK-70kg第4代王者である稲井が、2度目となる王座防衛戦に臨んだ。挑戦者に選ばれたのは龍威地。両者は2021年9月に対戦経験があり、その際は1R TKOで稲井が勝利を収めている。会場は徳島良弥会を中心に超満席、試合開始前には両選手に花束が贈呈され会場は今か今かと試合への期待が膨らんでいた。
迎えた1R、初の地元試合とあっても稲井は冷静、距離を保ちながら龍威地の攻めを伺いワンツー・ボディにハイ・飛びヒザ蹴りと多彩に繰り出す。対する龍威地も好調が伺える、時折訪れる稲井の強打にも恐れず前に踏み込み打ち合いに転じ左フックをヒットさせるなど2年前とは違うぞという気合を見せる。
試合はそのまま静かに進むと思われたが急転、1R終盤に稲井が圧をかけていくとストレートからのハイキックでファーストダウンを奪う。立ち上がる龍威地だがダメージは明らか、この機を逃さまいと稲井は一気にラッシュ、ワンツーフックに右ハイと打ち込んでいき最後はレフェリーが龍威地のダメージを見てレフェリーストップ、2年前は1R2分44秒のKOタイムだったが今回の防衛戦は1R2分54秒とタイムまで近い再びの1RKOで2度目の防衛を飾った。
会場はお祭り騒ぎだ、チャンピオンベルトを後藤田正純知事と小林智仁町長の2名より巻かれると安堵の気持ちが強かったのだろう、どこか安心した顔を覗かせた。マイクでは「喋ること忘れちゃいました」と放ち笑いを誘うと「地元徳島県で徳島良弥会を始め子供のころからお世話になっている人たちに囲まれて防衛戦が出来て幸せです」と感謝を述べた。そして「皆さん、キックボクシングどうでしたか!」と会場に問うと最高!の声に囲まれ、そのまま実行委員長・林裕人にまた徳島大会の開催を直訴した。
その後はリング上でファンたちとの記念撮影が行われるとさすが地元英雄、写真待ちの行列が出来ると長らくリング上で撮影会が行われた。稲井にとって忘れられない1日になった徳島大会、しかしこれで終わりではない。昨年あと1歩届かなかったRISEのチャンピオンベルト、次こそは必ず獲るとファンたちに確かな決意と共に約束した。まだまだ留まることを知らない稲井のキック人生にこれからも期待だ。