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レポート

【Krush】“絶好調”髙橋直輝が中島千博から王座奪取、海斗が大輝を初回KO、弘輝がREITOに逆転KO勝ち、ブハリ亜輝留が大石昌輝に初黒星を付ける、MOMOTAROが銀次に完勝、吉岡ビギン判定勝ち、第2試合で藤田が逆転KO勝ち

2023/09/29 18:09
Krush.1532023年9月29日(金)東京・後楽園ホール※ABEMA/U-NEXTでLIVE配信 ▼メインイベント(第10試合)Krushスーパー・フェザー級タイトルマッチ 3分3R延長1R×中島千博(POWER OF DREAM/王者)判定0-2 ※30-30、29-30×2〇髙橋直輝(若獅子会館/挑戦者)※高橋が第11代王座に就く。中島は2度目の防衛に失敗。  中島は極真空手で2017年第34回全日本ウェイト制軽重量級優勝、2017年オールアメリカン大会無差別級3位、2018年USウェイト制軽重量級優勝などの実績を引っ提げてキックボクシングに転向。2019年5月にプロデビューし、2022年1月「第10代Krushスーパー・フェザー級王座決定トーナメント」を制して王座に就いた。6月の『THE MATCH 2022』では笠原友希に判定負けを喫したが、12月の初防衛戦では西元也史に判定勝ち。6月のK-1ではハン・ギョンミンにKO勝ちしている。戦績は8勝(5KO)3敗。  髙橋は2022年からスーパー・フェザー級に階級を上げると、遠藤信玄にKO勝ち、友尊にKO勝ち、斎藤祐斗にKO勝ち、西元也史に判定勝ちと4連勝。軽快なステップで回り込んでのカウンターを狙うほか、左右フックを思い切り振って回転させる。初代ACCELバンタム級王者。戦績は17勝(5KO)7敗2分。  1R、序盤は両者とも距離が合わないか、見合いと空振りが続いたが、高橋が歩きながら打つようなパンチを当てると中島も左ミドルを当て返す。ここから中島が左右ミドル、顔面前蹴りをヒットさせ、強力な左三日月も突き刺す。  2R、蹴りで距離を作る中島だが、高橋はワンツーを打って前へ出ると当たるまで打ち続けるかたちで中島を右ストレートで仰け反らす。中島も打ち合いに応じるが最後に大きく当てるのは高橋だ。  3R、中島は良く動きながらの蹴り、高橋はパンチを出す。高橋が連打で繰り出す最後の右ストレートをもらってしまう中島。ミドルキックで応戦した中島だったが、やはりパンチの攻勢ポイントをとったか、高橋が判定2-0で勝利。  高橋はマイクを持つと「ありがとうございました、押忍。太陽みたいになれるようにもっと頑張っていくのでお願いします」と涙ながらにマイクアピール。最後は毎朝やっているという「今日の調子は? 絶好調!」を全員で唱和した。  試合後、高橋は「ほんまに最大の敵、一番大変でした。強かったです。もっと捌かれると思っていました。結構怖かったです。でも怖くてもやらんとあかんし、怖がったまま試合しても楽しめないなと思って。楽しもうと思ったら一発当たって。セコンドのMOE(妹)から『それで楽しんでるのか』と言われて、もっと楽しもうと思って動きました」と、前日会見で言っていた通り試合を楽しんだことが勝因だと振り返る。  さらに「中島選手の試合を見続けて、今日の朝も見続けて、右が当たる確信があったので、最後には右ストレートを入れると決めていました。左フックからの右ストレートですね。会見で『間の作り方を対策してきました』と言ったのはそのことです」と、左フックを打った後で中島がどう動くかの癖を見つけてそこへ右ストレートを打ったのが当たったと明かした。 [nextpage] ▼セミファイナル(第9試合)ウェルター級 3分3R延長1R〇海斗(LEGEND)KO 1R 2分36秒 ※3ノックダウン×大輝(ハリケーンジム/チーム男鹿キック/Bigbangウェルター級王者)  海斗は『THE OUTSIDER』を経て2017年10月にKrushデビュー。強靭なフィジカルの強さを活かした攻撃力を誇り、戦績は8勝(6KO)5敗。2020年3月の「第3代K-1スーパー・ウェルター級王者決定トーナメント」に出場したが木村“フィリップ”ミノルの剛腕の前にマットに沈み、同年8月の「第7代Krushウェルター級王座決定トーナメント」では近藤魁成にKO負け。2021年3月に寧仁太・アリにKO負け、12月には安保瑠輝也にKO負けと泥沼の4連続KO負けを経験したが、2022年8月の幸輝戦でKO勝ちして再起したのも束の間、2023年3月の松岡力戦で判定負け。  大輝は今回がKrush初参戦。地下格闘技やAJKN(オールジャパンキックボクシングネットワーク)で試合を重ね、プロ3戦目で元MA日本ミドル級王者・井原浩之を判定で下してAJKN王座を獲得。2023年4月には野村太一を破りBigbangウェルター級王座に就いた。6月にはK-1で野杁や安保と対戦したプライチュンポンにも判定勝ちしている。戦績は7勝(4KO)無敗。  1R、右カーフの蹴り合いから、海斗が左ミドルを蹴ると大輝はジャンプしてのフックを打つ。前に出る海斗だがそこへ大輝が右カーフを蹴っていき、海斗はダメージを感じさせる反応に。  勢いに乗る大輝は右カーフ、右ストレートと攻勢に出るが、海斗が勝負をかけて左右の連打で大輝にロープを背負わせ、左フックでダウンを奪う。  さらにラッシュをかける海斗が左フックでダウンを追加。最後はコーナーへ詰めての左右フック連打を見舞ったところでレフェリーが試合をストップした。  歓喜する海斗は「大輝選手、ありがとうな。ベルトを2本持ってるって言ってたけれど何の意味もなかっただろ、これがKrushじゃ、ボケっ!」と勝ち誇った。 [nextpage] ▼第8試合 ライト級 3分3R延長1R〇弘輝(WORLD TREE GYM)KO 3R 1分15秒 ※左カーフキック×REITO BRAVELY(BRAVELY GYM)  弘輝は2020年6月にKrush初参戦を果たしたサウスポーで、初陣ではSEIYAを3Rでマットに沈めた。その後は朝久泰央と龍華にKO負け、東本央貴に判定勝ちも里見柚己、大沢文也、鈴木翔也に3連敗を喫した。しかし、2022年6月の明戸仁志戦でKO勝ちすると9月の伊藤健人戦で判定勝ちとK-1 GROUPで初の連勝。12月のK-1では篠原悠人に判定で敗れている。戦績は9勝(6KO)7敗1分。  REITOはジュニアムエタイで三冠王となり、16歳でプロデビュー。2019年10月にKOSスーパーフェザー級王座、2020年12月にはM-1 JAPANライト級王座を獲得。2022年4月のKNOCK OUT初参戦ではスアレック・ルークカムイから得意の左ストレートでKO勝利を収めている。また、2022年10月のRIZINではわずか34秒、左ハイキックでTKO勝ち。2023年4月にはKNOCK OUTで鈴木宙樹に判定で敗れ、戦績を13勝(6KO)5敗5分としている。  1R、REITOは前蹴りを多用してミドルとジャブで弘輝を近付けさせない。サウスポーの弘輝は左カーフと踏み込んでの左右ボディ。左カーフを蹴った弘輝にREITOがカウンターの左ストレートで吹っ飛ばし、ダウンを奪う。                     2R、弘輝は左カーフを連発してREITOがこれに反応を示す。REITOは前蹴り、ワンツーで対抗するが、ヒザを蹴る時につかんでしまう。弘輝は左ボディも打つ。REITOは左ミドルとヒザ、カーフを蹴られないように接近するが組みが目立つ。  3R、左カーフキックの連打でダウンを奪い返す弘輝。REITOは前蹴り、ワンツーと組み付きで対抗するが、弘輝の左カーフで再びダウン。立ち上がろうとしたREITOだったが、レフェリーがストップ。弘輝が逆転KO勝ちに成功した。  バッティングで顔面を主に染めた弘輝だが、満面の笑みを浮かべ「復帰戦血まみれで俺みたいに倒されてもいいから倒しに行く選手がチャンピオンにふさわしい。あと大阪。みんな大阪へ来るよね」と、タイトル挑戦と12月のK-1大阪大会出場をアピールした。 [nextpage] ▼第7試合 Krushミドル級 3分3R延長1R〇ブハリ亜輝留(WSRフェアテックス幕張)判定3-0 ※30-28×2、29-28×大石昌輝(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/第7回・第8回・第9回JKJO全日本空手道選手権重量級優勝)  ブハリは中学でボクシング、高校でキックボクシングを始め、グローブ空手の試合でキャリアを積む。大学卒業後に渡米し、現地ではガソリンスタンドの経営者としても活躍。帰国後にプロデビューし、K-1 JAPAN GROUPには2021年2月から参戦。夜叉猿をKOしたが2戦目で神保克哉にプロ初黒星。11月には今回再戦するモリにKO負けと連敗を喫する。2022年6月にはEITOにTKO勝ちで再起。11月にジュリオ・セザール・モリも破った。2023年6月の「K-1 WORLD GP初代ミドル級王座決定トーナメント」のリザーブファイトでは吉野友規をKOしている。戦績は6勝(5KO)2敗1分。  フルコンタクト空手界で活躍した大石は4歳で空手を始めジュニア時代から頭角を表し、中学・高校と数々の大会で優勝。2015年から2017年までJKJO全日本一般重量級では3連覇を達成。フルコンタクト空手の統一大会であるJFKO全日本選手権大会でも上位に進出している。空手時代は内廻し蹴りを得意に。2023年3月のKrushでデビューし、1Rわずか52秒でKO勝ちすると、6月のK-1では夜叉猿も1R1分17秒でKOした。  1R、大石は右カーフと左ローを中心に、前蹴り、内廻し蹴り、ミドルと多彩な蹴りを上中下へ蹴っていく。ブハリは右ストレートから近付いてパンチを繰り出していくが、大石は蹴り一辺倒にならずしっかり左右フックも返す。しかし、ブハリがヒザをボディへ突き刺すと、大石に焦りの表情が見られるように。  2R、大石は左右フックを繰り出し、左右のローを内側と外側へ蹴っていく。ブハリはこのローに動きが止まるが、右ヒザを突き刺して右ストレートを繰り出す。離れ際の左フックも。大石は組むような状態から左右ローを蹴っていく。  3R、互いにダメージのある両者は押し合い、組み合いのような状態から大石は左右ロー、ブハリは右ヒザを突き上げる。その展開が続く中、ラスト30秒でブハリが勝負に出て大石を突き放して左右のフックを繰り出す。大石もクリーンヒットは許さなかったが、確実に見栄えはいい。  ブハリが判定3-0で大石にプロ初黒星をつけた。 [nextpage] ▼第6試合 Krushフェザー級 3分3R延長1R〇MOMOTARO(OGUNI-GYM/元WBCムエタイ インターナショナル フェザー級王者)判定3-0 ※30-28×2、30-29×銀次(VAINQUEUR GYM/初代KPKBフェザー級王者)  MOMOTAROは2010年10月にNJKFでプロデビューし、2014年11月にNJKFフェザー級王者、2015年9月には10連勝でWBCムエタイ日本統一同王者に。タイ、中国でも試合を重ね、2017年6月にはWBCムエタイ・インターナショナル王座を獲得。2019年に『ONE Championship』と契約し、3勝2敗の戦績を残して2021年3月からK-1参戦。西元也史、朝久裕貴にKOで連敗を喫したが、2022年8月に提髪和希から勝利をもぎ取った。スーパー・フェザー級からフェザー級に階級を下げた2023年3月の竹内将生戦も勝利して連勝したが、6月に稲垣澪に判定負け。戦績は34勝(8KO)14敗1分。  銀次は福岡在住の選手で、九州プロキック・フェザー級王者、TENKAICHI同級王者、大和57.5kg王者の三冠王。2021年5月のKNOCK OUTに初参戦し、小笠原裕典と延長戦の末に引き分けた。9月の九州プロキックボクシングでは、過去2度勝利を収めている栗秋祥梧と3度目の対決を行いKO勝ち。10月には龍聖とKNOCK OUT-BLACKフェザー級王座決定戦を争ったが判定で敗れている。2022年8月からK-1グループに参戦すると2連敗を喫したが、2023年5月に直也をKOして初勝利を収めた。8月の『Krush.152』で石田龍大との対戦が組まれていたが、石田の欠場により試合中止。今大会への振替出場となった。戦績は18勝(9KO)7敗3分。  1R、サウスポーのMOMOTAROは左ミドルを中心に蹴り、どんどん前へ出てくる銀次に左のパンチを当てていく。銀次は強烈な右ミドルを蹴り、さらにワンツーを繰り出していくが、MOMOTAROがよく見てかわし、左を当てていく。  2R、MOMOTAROのバックハンドブローでヒジが当たり、試合は中断。再開後、銀次は前へ出てワンツーを繰り出していく。MOMOTAROは徹底的に左ミドルで距離を作り、前蹴りやボディへのヒザも突き刺す。蹴りからのパンチが威力はないものの当たり、銀次は翻弄される形に。  3R、銀次は勝負をかけて左右フックを思い切り振って前へ出るが、MOMOTAROはそれをかわし、左ミドル、前蹴り、ヒザで完全に主導権を握る。顔面前蹴り、軸足払いで銀次をコカし、銀次を空回りさせるMOMOTARO。パンチもしっかり当てていき、MOMOTAROが判定3-0で勝利を収めた。 [nextpage] ▼第5試合 Krushバンタム級 3分3R延長1R〇白幡裕星(K-1ジム総本部チームペガサス/初代KNOCK OUT-REDスーパーフライ級王者、元MUAY-THAI OPENスーパーフライ級王者)不戦勝×入江亮太(K-1ジム福岡チームbeginning)※入江がドクターストップ。白幡は計量をパスしていたため。  白幡が不戦勝でリングイン、トロフィーを受け取るとマイクで次のように語った。 「本来ならばここでKOで勝ってたくさん言いたいことがありました。節目となる20戦目の試合を行えないことが悔しいけど、前向いていくので次の試合早めにお願いします。日本じゃなくても試合があればどこでも行くし、自分より強い選手、勝てないと言われる選手と戦うのが自分のモチベーションなのでよろしくお願いします」 [nextpage] ▼第4試合 Krushバンタム級 3分3R延長1R〇吉岡ビギン(team ALL-WIN/9+ nine plus lab./第6代Krushバンタム級王者)判定3-0 ※30-28×2、30-29×板橋武留(健成會/初代Bigbangバンタム級王者)  吉岡は2020年3月大会で第4代Krushバンタム級王者・晃貴から合計3度のダウンを奪って判定勝ち。「第6代Krushバンタム級王座決定トーナメント」では池田幸司、黒田斗真、橋本実生に勝利して第6代王座に就いたが、2021年3月の初防衛戦で計量をクリアできなかったため王座ははく奪。試合も減点が響いて壬生狼一輝に敗れ、そこから2023年2月の白幡裕星戦まで4連敗となっている。戦績は12勝(1KO)5敗2分。  板橋は2021年10月のKrush-EXでデビューした新鋭で、デビューから4連勝(1KO)を飾るも2022年9月に松本陸に判定で敗れた。2023年1月のBigbangで復帰戦にしてBigbangバンタム級王座決定戦に抜擢され、萩原秀斗を判定に破り王座に就いた。戦績は5勝(1KO)1敗。  1Rからサウスポーの吉岡は左三日月を狙い撃ち。板橋は左ローで対抗する。  2Rも左三日月を狙い、右フックからの左ミドル、左へ回り込みながら相手が追ってきたところへ左ストレートを直撃させる吉岡。しかし、板橋に右ヒザをボディに突き上げられるとペースダウン。板橋は右ヒザと右ミドルでボディを攻めていく。  3R、板橋の右ヒザに左フックを合わせる吉岡。板橋も右ストレートで勝負をかける。吉岡はこのラウンドはあまり蹴りを出さず、左の強打を一発放ち、板橋へ的確に当てていく。前へ出て右ストレートを打つ板橋だが吉岡はかわしていき、判定3-0で吉岡が勝利を収めた。 [nextpage] ▼第3試合 Krushバンタム級 3分3R延長1R〇藤田和希(K-1ジム目黒TEAM TIGER)KO 2R 2分38秒 ※右フック×鵜澤悠也(RIKI GYM)  藤田は2018年11月にKrushでプロデビューし、2021年2月に大石和希にKO勝ちも11月に池田幸司にKO負け。2022年3月に豊田優輝からKO勝ちを収め、8月のK-1で初参戦の石井一成を迎え撃ったが、KO負けを喫した。戦績は5勝(2KO)6敗。  鵜澤は小学5年生でボクシングを始め、アマチュアボクシングの強豪校で知られる習志野高校・東洋大学で活躍する。キックボクシング転向後は第27回K-1アマチュア・チャレンジAクラスで優勝。2019年にABEMAの「格闘代理戦争」に出演し“ビッグマウス”として注目を集める。2020年2月にKHAOSでプロデビューし、同年9月のKHAOSで行われたワンデートーナメント「DREAM KHAOS」では2連続KO勝利で優勝したサウスポー。その後は3連敗を喫したが、2023年6月の白幡太陽戦で勝利をつかんだ。戦績は3勝(2KO)4敗。  1R、サウスポーの鵜澤はジャブ、左インロー、左ミドルと攻撃を散らしていく。藤田はローを返すが鵜澤は距離を保って攻撃を散らしていった。  2R、藤田がヒザを出したところで鵜澤が右フックを合わせ、片足立ちだった藤田は倒れてダウン。再開後、藤田もインローを蹴っていくが、鵜澤は左三日月、さらにパンチで軽快に攻めていく。しかし、その攻めモードのところで藤田に右ヒザをボディに突き刺されてダウン。ダメージは鵜澤の表情を見ても深刻で、藤田は再び右ヒザでボディを突き上げ、倒れかかった鵜澤にダメ押しの右フックでダウンを追加。レフェリーがここでストップした。  逆転KO勝ちとなった藤田は「1R盛り上げないとだめだなと思ってダウンとられたんですけれど、2Rで倒せてよかったです。去年世界王者に2連敗して自信なくして辞めようかなと思ったんですけれど、いろいろな人のおかげでこうしてKO勝ちできて感謝しかないです」とマイクで心境を語った。 [nextpage] ▼第2試合 Krushスーパー・バンタム級 3分3R延長1R〇黒田勇斗(K-1ジム心斎橋チームレパード)延長R 判定3-0 ※10-9×3×紫苑(KIZUNA田川本部道場)※本戦の判定は30-29、30-30×2。  黒田は2018年5月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、林勇汰、森坂陸、蒼士、椿原龍矢、小倉尚也らと対戦。2021年8月・10月に行われた「第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント」では準決勝に進出するも璃明武に敗れ、2023年2月の「K-1 WORLD GP第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」では1回戦で金子晃大に敗れ、10月には倉田永輝にも敗れて3連敗を喫したが、2023年6月に加藤和也から勝利を収めた。戦績は6勝12敗1分。174cmの長身を誇る。  紫苑は福岡を拠点として2020年11月のK-1福岡大会でK-1 GROUPに初参戦。野田蒼に敗れ、翌年の福岡大会でも永坂吏羅に敗れたが、10月のKrush-EXではKO勝ち。2022年5月のKrush.137で本戦初出場を果たすも倉田永輝にKO負け。11月のKrush-EXはドローに終わるも2023年5月のEXで豊田優輝に判定勝ち。戦績は5勝(3KO)3敗1分。  1R、黒田は右カーフと左ミドルを蹴りつつ、ワンツーを打ち込んでいく。紫苑は下がり気味だが、黒田の打ち終わりに左フックを狙う。手数はジャブも細かく突く黒田が多く、紫苑は少なめ。終盤、黒田の右カーフに紫苑は大きくバランスを崩した。  2R、紫苑は黒田の打ち終わりへのリターンを徹底的に狙う。左フックの相打ちもたびたび見られた。前へ出る黒田が左右ボディの連打を打てば、紫苑はそこへ左フックを返してくる。手数の多さで黒田か。  3R、黒田はジャブを突いて紫苑を打ち気にさせると右ロー。紫苑は左右フックで自分から仕掛けるもなかなかクリーンヒットが奪えない。黒田が左ボディ、紫苑が左フックを打って応戦して本戦終了。ジャッジ1名が黒田を支持するもドローとなった。  延長Rも紫苑は手数が少なく、黒田は右カーフから意表を突く飛びヒザ蹴り。さらにジャブを突き、なおも打ち終わりを狙ってくる紫苑に対抗する。判定3-0で黒田の勝利となった。 [nextpage] ▼第1試合 Krushフライ級 3分3R延長1R〇長野 翔(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)判定3-0 ※30-28×3×東虎之介(都城大叶ジム)  1R、サウスポーの東はジャブを突いて右インローと左ミドル。長野も左右のミドルと蹴り合うが、右ミドルがローブローとなってしまい一時中断。再開後、ミドルとインローを蹴り合う中、東がボディから顔面へとパンチを繰り出していく。  2Rもミドルとインローの蹴り合いとなり、東は左ボディ、バックキック、ヒザとボディを攻めていくが、左ボディストレートを打った直後に右ストレートをもらってダウン。東はダウンを取り返そうと、長野の右ミドルに思い切り左ストレートを打つ。  3R、東は顔面とボディにパンチを打ち分けていき、長野のミドルに左を合わせにいくが、長野も警戒してミドルを蹴らなくなる。東は左ミドル、ヒザと攻めて逆転を狙うが長野もパンチと右インローで応戦し、ダウンを奪った長野の判定勝ちとなった。 [nextpage] ▼プレリミナリーファイト第3試合 Krushスーパー・バンタム級 3分3R〇村田健悟(ALONZA ABLAZE)KO 3R 1分15秒×宮本拳聖(K-1ジム総本部チームペガサス) ▼プレリミナリーファイト第2試合 Krushフェザー級 3分3R×安晟太(サクシードジム team EXCEED/K-1カレッジ2021 -60kg優勝)KO 3R 0分37秒〇関口功誠(ALONZA ABLAZE) ▼プレリミナリーファイト第1試合 Krushバンタム級 3分3R〇井上海山(POWER OF DREAM)判定3-0 ※30-27×2、29-27×呼良(K-1ジム福岡チームbeginning)
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