木村のパフォーマンスに「本当に凄い人だなと(笑)」と苦笑した榊原CEO
2023年9月24日(日)さいたまスーパーアリーナで開催された『RIZIN.44』。大会終了後、榊原信行RIZIN CEOが総括を行った。
その中で、宇佐美正パトリック(Battle-Box)に判定勝ちした安保瑠輝也(MFL team CLUB es)の呼びかけに応え、観客席にいた木村“フィリップ”ミノル(Battle-Box)が中指を立てて、立ち上がるとTシャツを脱いでマッスルポーズをしたことについて触れた。
「本当に凄い人だなと(笑)」と苦笑した榊原CEOは「ある部分、開き直っているのか…。彼の未来を僕らがどうこうは出来ないです。ただ、RIZINとしての姿勢は半年間の期間をあげるので陽性反応が出ている身体をクリーンにして、心技体を整えてくれればRIZINに出る権利はあるよと。でもその前にはもう1回ドーピング検査をしないとダメです。そういう状況で僕らが1年も2年もサスペンドだと言っても、契約があるわけではないですから。
(半年後にゴールの)旗を立ててあげればそこまでは精進して頑張ってくれる、身体をクリーンにして戦える準備をしてもう1回テストに合格してくれば上がってこれるということも、半年ってことなら頑張れるはずなので、温情のある裁定のはず。選手に僕らが一方的に厳しい裁定が出来るほど、僕らプロモーターと選手は二人三脚だし、才能ある選手たちに間違いを正して正しい道で戦い続けて欲しいという愛情があると思っている」と、半年間の出場停止は愛情だと説明。
【写真】服を脱いでマッスルポーズをした木村の真意は…
そこで木村の所属ジムが発表した「無期限試合出場、オファーを断らないというのはいまだによくわからない」とし、「安保選手とRIZINで試合をしたいのであれば、まずその身体をクリアーにしてテストを受けて陰性を勝ち取って、我々からのオファーが届くのを待ってもらうしかない。ただ、そういう状況の中で今日も上着を脱いだらバッキバキなんだよね、身体が。大丈夫? っていう。そんな気持ちにしかならなくて、その身体でリングに上げてもいいですかって安保に言われても、いいわけないだろうって。次に上がる時は陰性の証明書を持って上がってこないとRIZINとしては筋が通らない」と、マッスルポーズをした木村の身体を見て本当にクリーンな身体になる努力をしているのかと疑問を投げかけた。
そして「BreakingDownとて、(朝倉)未来が何と言うか分からないけれど、日本国内で今のミノルにオファーを出す団体はないと思いますよ。だからやるしかない、徹底して考え方もフィジカルも含めて作り直すしかないと思います」と、今の状態の木村にオファーする団体はない、木村は半年後にドーピング検査での陰性証明をまずは目指すべきだと語った。