クレベルを攻略で来た理由を語る金原
2023年9月24日（日）さいたまスーパーアリーナで開催された『RIZIN.44』。
第10試合フェザー級（66kg）5分3Rで、クレベル・コイケ（ボンサイ柔術）に判定3-0で勝利した金原正徳（リバーサルジム立川ALPHA）が試合後インタビューに答えた。
「やっと終わったな、という感想です」と話し始めた金原。
勝利のポイントとして「誰々と決まったから打撃か寝技を強化するではなく、MMAをコツコツとやって積み上げてきた。それが出たと思う。打撃で1Rしっかり当てられたことで、組みで自分が優位に進められたと思っている。寝技、寝技という試合ではなかった」と、1Rに打撃を当てたことが2R以降の寝技につながったとする。
また「1Rにダウンしたっぽいんですよ、ヒザで。何をもらったか覚えてないんです。その時に、組みに行ったらクレベルはギロチン、その展開になった時にトップゲームで勝負できると思いました。だから2、3Rは自信を持って自分の強いところで勝負しようと。それでクレベルが突っ込んで来たところで、テイクダウンに行こうと思いました。組んだ時に差を感じとったので。2Rに絶対に突っ込んでくると思っていたから、それにテイクダウンを合わせようと1Rに行けると思った」と、ダウンした時に組んだことでこれは組み負けないと悟ったのだという。
さらに「一番大きいのがクレベルにビビらないこと。入場してからリングに上がるまで一貫して考えていたのは自分から手を出すということ。それが右ボディ。僕、いつもフェイスオフした時に目を合わせないんですが、昨日も今日もずっと目を見たんですよね。それは、このアゴに当てるぞってずっと念じていて。右ボディからの左フックが当たったのはその念が通じたのだと思います。セコンドにも、自分が右ボディを打たなかったらビビってるってことだからって言っておきました。だから最初の打撃がポイントになる、自分から手を出したのが大きかったですね」と、自分から手を出すことを考えていたと話した。
「完全に燃え尽きています。これが燃え尽き症候群かな。朝倉さんもそうですね(笑)」という金原だが、「ベルトを目指してやってきたわけじゃない。でも現実的にこの試合の勝者が次期挑戦者になるんじゃないかと言ってくれてたので、いただけるもんならいただきたい。自分が獲って何か勇気を与えられたり、ジムのみんなが喜んでくれるものがベルトであるならば、そこに向かってもう一回頑張ってみたいって気持ちはあります」と、大晦日でのRIZINフェザー級王座挑戦へ意欲を見せた。
