ムエタイ
レポート

【RWS】城戸康裕がバッティングで大流血、ブアカーオ戦はノーコンテストに。吉成名高がヒジ打ちで激勝、3階級制覇へ向けて好発進。劣勢を一発で引っ繰り返した石井一成が戦慄の失神KO勝ち、チームジャパンの先鋒・伊藤紗弥が完敗

2023/09/09 21:09

▼53.0kg契約 ムエタイルール 3分3R(インターバル2分)
〇イッセイ・ウォーワンチャイ(=石井一成/ウォーワンチャイプロモーション)
KO 2R ※右フック
×ジェイジェイ・オーピモンシー(タイ)


 日本軽量級のトップ選手として君臨するイッセイは、昨年9月のBOMでWBCムエタイ世界スーパーフライ級王座をKO勝ちで獲得するなど、これまでに8本のタイトルを保持。BOMのリングだけでなく、昨年からはK-1にも参戦し、ヒジあり・なしの“二刀流”で最強を目指す。


 K-1を主戦場にしながらムエタイルールにも挑戦し続ける二刀流、イッセイは7月のRWSでエークタワンを左ボディで初回TKO勝ちしたのに続いての参戦。今回はジェイジェイ・オーピモンシー(タイ)と対戦。元WBCムエタイ王者のペッデートにも勝利している強豪選手を相手に、イッセイはRWSでの二連勝なるか。


 1R、強い右ミドルを蹴るジェイジェイ。イッセイは右カーフと左三日月を蹴る。ジェイジェイの左フックをダッキングでかわして逆に左フックを入れるイッセイ。ジェイジェイは前へ出ての右ストレート。イッセイが入り込もうとしたところで右ミドルを何度もクリーンヒット、さらに左ミドルをなんと8連打。左右のミドルを蹴られるイッセイだが飛び込んでの左フックをヒット。ジェイジェイのミドルはカットせずに受けてしまうが、前へ出てパンチを当てに行く肉を切らせて骨を断つ戦法のようだ。ロープを背負うジェイジェイだが、イッセイのヒジをかわして逆にヒジを打つ。イッセイは“やるな”という表情。オープンスコアはジェイジェイの10-9×3。


 2R、左右ローからいきなり縦ヒジを打つジェイジェイ。イッセイはこのラウンドも前へ出て左カーフ。イッセイは左フックを空振りすると、その左手を戻さずジェイジェイの顔に押し付けるようにして距離を測り、右ストレートをしっかり肩を回して伸ばして打つ。ロープを背負っていたジェイジェイはよけきれずにクリーンヒット。倒れかかるジェイジェイへダメ押しの右フックを打ち込み、ジェイジェイは目を見開いて失神。イッセイが戦慄のKO勝ちを飾った。

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