その他
レポート

【BreakingDown】バンナが貫録のKO勝ち、ノッコン寺田がボブ・サップに勝つ、西谷大成がクラウスからダウン奪い勝利、ダブルノックダウン発生!川島悠汰が立ち上がりKO勝ち、KO勝ちのリチャードソンにエドポロキングが対戦表明、冨澤大智がKO圧勝で再び皇治戦をアピール

2023/08/26 13:08
喧嘩道 presents BreakingDown 92023年8月26日(土)東京・アリーナ立川立飛 ▼第32試合 ヨーロッパ対抗戦 キックルール無差別級〇ジェロム・レ・バンナ(フランス/ヨーロッパ)KO ※右フック×キム・ジェフン(韓国/BreakingDown)  バンナは1995年3月からK-1に参戦し、K-1屈指のハードパンチャーとして活躍。“K-1の番長”と呼ばれた。キックボクシング戦績は86勝(70KO)22敗2分1無効試合。直近の試合は2022年10月、フランスのMMAの試合でTKO勝ちしている。  キム・ジェフンは身長180cm、体重150kgの巨体で、2014年5月にROAD FCでプロMMAファイターデビュー。4連敗(全てKO負けで3試合は1R決着)を喫するも、2021年7月の5試合目で映画俳優を相手に1RでKO勝ちを飾った。2023年5月にBreakingDownでノッコン寺田に判定勝ち。元極道として話題となった。  軽快なステップを踏むサウスポーのバンナはジャブから左ストレートを繰り出すが、ジェフンはかわしていく。フックを繰り出すジェフンにバンナは左ミドル。ワンツー、左ミドル、ヒザ蹴りと攻撃を混ぜながら落ち着いて攻めるバンナ。  以前のような荒々しさはないが、しっかり攻撃を散らしていくバンナはヒザ蹴りでジェフンをケージ際に追い込んでいくと、左フックからの右フック。これでジェフンが前に倒れ、そのまま起き上がることは出来ずバンナ貫録のKO勝ちとなった。ジェフンは鼻骨が折れている可能性があるという。  バンナはマイクを持つと「コンバンワ。私のチームのみんなにお礼を伝えたいです。私は50歳で現役でやっていられるのは私のチームのおかげです。私の友人にもお礼を伝えたい。心から愛してるよ」とメッセージを送った。 [nextpage] ▼第31試合 ヨーロッパ対抗戦 キックルール無差別級×ボブ・サップ(アメリカ/ヨーロッパ)判定0-4〇ノッコン寺田(BreakingDown)  サップはNFLからプロレスラーに転向し、2002年4月にPRIDEで日本デビュー。6月にK-1デビューし、アーネスト・ホーストを2度もKOして一躍人気者に。日本での試合は2018年9月のRIZINでの大砂嵐戦以来となる。  寺田はラグビー出身で『BreakingDown 7』で元K-1ヘビー級ファイターの天田ヒロミに判定勝ち、『BreakingDown 8』でキム・ジェフンに判定負け。  寺田が右ローを蹴ってフックにつなげていき、サップもフックで対抗する。両者のフックが交錯するが、終盤に右をヒットさせたのはノッコン。身体が少し泳いだサップにノッコンがさらに攻めていき、サップも打ち返すが有効打はノッコンが多かったか。  判定4-0(オーディフェンスはドロー)でレジェンドに勝利したノッコンは「デカい花火あがっただろ! でもレジェンドのサップさん、5年間くらい身体を動かしてなかったみたいでBreakingDown盛り上げるために来てくれたみたいで。ありがとうございました。YouTubeにいろいろあげたけど、ほんまに怖かったんだから、めちゃくちゃ怖かったんだから。今日何回もトイレ行って。でも、俺の戦いを見て怖くて前に進められへん人にちょっとでも勇気を与えられたらと思いました。やっぱり俺、スターやな」とマイクアピールした。 [nextpage] ▼第30試合 ヨーロッパ対抗戦 キックルール 72.5kg以下×アルバート・クラウス(オランダ/ヨーロッパ)判定0-5〇西谷大成(BreakingDown)  クラウスは2002年5月のK-1 WORLD MAXに初来日、準決勝で魔裟斗を破り、決勝でガオランに勝利して初代世界王者となった。魔裟斗のライバルと呼ばれ、1勝2敗1分。2022年12月、宇佐美秀メイソンに判定負けしている。  西谷は「朝倉未来1年チャレンジ」の1期生で、MMAで白星と黒星を繰り返すなか、戦場をいったんBreakingDownに移してハイメに快勝すると、2022年9月にDEEPに戻って巽大祐に判定勝ち。2023年5月には高野優樹に判定勝ちして初の連勝をマーク。6月にRIZIN初出場を果たしたが、鈴木博昭に56秒でTKO負けした。  西谷が打ち合いを仕掛け、クラウスもこれに応える。両者が同時にパンチを出す中、バランスを崩して不用意に両腕を伸ばしたクラウスへ西谷が右フック。これでダウンを奪う。  ダウンを奪い返そうと前へ出るクラウスに西谷も左右フックで対抗し、予告通りの飛びヒザ蹴りも繰り出す。クラウスに決定打を許さず、逃げ切ろうともせず打ち合って西谷は試合を終えた。  判定勝ちの西谷は「やっぱトシには勝てませんよ、実際。僕の方が強いと思います。だけど危ないパンチがかすりました。尊敬しています、クラウス選手。予告通り飛びヒザでKOは出来ませんでしたが、決めるしかないんです、僕らは。これから見届けてくれたらと思います」とここから這い上がっていくと語った。 [nextpage] ▼第29試合 ヨーロッパ対抗戦 キックルール 80kg以下×ボヤン・コセナル(スロベニア/ヨーロッパ)KO〇川島悠汰(BreakingDown) “Mr.BreakingDown”の異名を持つ川島と対戦するコセナルはMMA戦績12勝14敗。12勝のうち3試合がKO、4試合がサブミッションによる勝利。2008年8月には『戦極』に来日し、横田一則と対戦して判定負けしている。直近の試合は2021年12月で『Megdan Fighting 10』にてベアナックルファイトで判定負けしている。9月2日には『FNC 12』で次の試合が決まっているようだ。  ファーストコンタクトで両者がフックを同時に放ち、これで両者が同時にダウンのダブルノックダウン! すぐに立ち上がったのは川島で、コセナルは足が言うことをきかずなかなか立ち上がれない。その様子を見てレフェリーがストップしたが、コセナルは納得がいかず抗議。アーツがなだめてケージを後にした。  川島はマイクを持つと「前回海外対抗戦で負けちゃって今日は絶対に負けられないと思ってきました。見た目からして川島危ないんじゃないか、生きて帰れるのかと声があったんですが、気持ちだと思います。あんな強そうな相手でも一切弱気はありませんでした。だから勝てました。この舞台では俺が一番強いと思っているので、誰が相手でも上等です」と勝ち誇った。  これで対抗戦はまたも3勝3敗のイーブンとなった。 [nextpage] ▼第28試合 ヨーロッパ対抗戦 MMAルール 120kg以下〇リオ・リチャードソン(オランダ/ヨーロッパ)KO ※ヒザ蹴り×舞杞維沙耶(BreakingDown)  リチャードソンはプロキックボクシングで3勝をあげている。舞杞は自称・歌舞伎町ホスト最強の男。  ファーストコンタクトのリチャードソンの前蹴りがローブローとなってしまい一時中断。再開後、両者パンチで打ち合いを始めるが、リチャードソンの左フックが強烈にヒット。舞杞はダブルレッグにいくがテイクダウンは出来ず。リチャードソンは大きく舞い上がっての飛びヒザ蹴り、さらにヒザ蹴りで舞杞がダウンし、そのまま立ち上がることが出来ずリチャードソンのKO勝ちとなった。  するとエドポロキングがケージの中に入り、「この身長差で出来るのは僕しかいない。舞杞くんのリベンジする。場所はどこでもいい。いつかやりますか」と対戦を表明。リチャードソンも「黙ってろ、ボケ。もっと早く終わらせてやるよ」と受けて立つ構えだった。 [nextpage] ▼第27試合 ヨーロッパ対抗戦 キックルール 68kg以下〇シェリフ・ラロッシ(オランダ/ヨーロッパ)延長戦 判定5-0×パク・ヒョングン(韓国/BreakingDown)  ラロッシはアマチュアMMAで3勝1敗、プロMMAでは2勝3敗。直近の試合は2023年3月の『Levels Fight League 8』でリアネイキドチョークにより勝利を収めている。10月28日に次回の試合が決まっているようだ。  ヒョングンは2014年7月にROAD FCでプロMMAファイターとしてデビューし、5勝4敗2分の戦績を残した。前回の日韓戦ではジョリーに勝利を収めている。  ヒョングンはラロッシのローに合わせてタックルの要領で組み付くか体当たり気味にしてラロッシを転倒させる。その展開が続き、終盤にヒョングンがミドルからのパンチを当てたが判定は0-0でドロー。  延長戦、ヒョングンのローに右を合わせるラロッシは打ち合いでもフックをヒットさせる。ヒョングンはクリンチが多く、見栄えが悪い。終盤にはヒョングンがパンチからのヒザで追い上げたが、判定5-0でラロッシの勝利に。判定に納得がいかないヒョングンはグローブをマットに叩きつけ、さっさとケージを後にした。  対抗戦はこれで2勝2敗のイーブンとなった。 [nextpage] ▼第26試合 キックルール 74.5kg以下×イリヤス・ブキョウア(モロッコ)延長戦 判定1-4〇秀虎(BreakingDown)  ブキョウアは2018年12月の『HOOST CUP KINGS NAGOYA 5』にピーター・アーツの弟子として来日し、チューチャイ・ハーデスワークアウトジム(タイ)に判定負け。迎え撃つは元THE OUTSIDERでBreakingDownでは前回初勝利をあげた秀虎。  秀虎が左フックをヒットさせ、左右フックで攻めていき右フックでもグラつかせる。ブキョウアも対抗して右フックで秀虎をグラつかせ、ヒザをボディに突き刺していく。序盤はペースを握られたブキョウアだが追い上げに成功し、判定1-0でドローに。  延長戦、左右フックを強振していく秀虎は組むとヒザ。ブキョウアも左右フックを繰り出すが、手数とヒット数は秀虎がやや上回ったか。判定4-1で秀虎が制した。 [nextpage] ▼第25試合 ヨーロッパ対抗戦 キックルール 75kg以下〇サム・ルサラガ(イタリア/ヨーロッパ)KO ※右フック×小柴亮太(BreakingDown)  朝倉未来が「身体能力おばけ」と称するほどの身体能力を持ち、7月の『BreakingDown8.5』では『ROAD FC』にも出場したプロMMAファイターのジョン・ジェイルを破っている小柴は、「KO率100%」のキャッチフレーズを持つルサガラとの対戦が決まった。  開始同時に前蹴りで突っ込む小柴。ルサラガのミドルには右ストレートを伸ばす。小柴が前蹴りを放ったところでルサラガが蹴り足を払って右フック一閃。小柴がバッタリと倒れて起き上がることが出来ず、ルサラガが小柴に初黒星を付けた。 [nextpage] ▼第24試合 ヨーロッパ対抗戦 キックルール 67kg以下×ジョナス・アドリアンス(オランダ/ヨーロッパ)判定0-4〇ダンチメン・あつき(BreakingDown)  アドリアンスはプロキックボクシングで2勝を挙げている。あつきは2020年KWF国際大会や2020・2021年JKJO全日本選手権を2連覇している空手家。  開始と同時に蹴りの連打でアドリアンスを圧倒するあつき。アドリアンスのパンチは頭を振ってかわしていく。右ロー、左三日月などが次々と入り、最後は胴廻し回転蹴り。  1分間攻撃を続けたあつきが判定4-0で日韓連合に先勝をもたらした。 [nextpage] ▼第23試合 キックルール 61kg以下×竜毅KO ※左フック〇冨澤大智  開始と同時に前へ出てサウスポーからの左ストレートを繰り出していく冨澤。竜毅も打ち返そうとするが冨澤が右フックでダウンを奪う。さらにヒザ蹴りで畳みかけ、最後は左フックでとどめを刺した。  冨澤は「1分最強は俺でしょう。日本人敵いないでしょう。次は外国人で。あと皇治さん、今は無視してもいいよ。でもどんどん逃げられなくなるからね。俺とあなたがやるのは運命だからね」と、再び皇治への挑戦をアピールした。 [nextpage] ▼第22試合 キックルール 66kg以下〇かずきんぐKO ※左フック×こめお  パンチで前へ出ていくこめおにかずきんぐはカーフを蹴っていき、打ち合いの場面で右フックをヒットさせる。これで動きが鈍るこめお。続く打ち合いでかずきんぐの左右フックでこめおがダウンする。  立ちあがると左右フックで前へ出るこめおにかずきんぐはロー。そして打ち合いになると左フックをヒットさせ、こめおが前に倒れる。かずきんぐの番狂わせのKO勝ちとなった。  かずきんぐは「こんな無名の自分を指名してくれて戦いを受けてくれてありがとうございました。僕今年37歳で、こんな自分を見てまだ諦めちゃいけないなと思ってもらえたら嬉しいです。キャラクターも含めてこれからBreakingDownに出ていきたいと思います」と、継続参戦をアピールした。 [nextpage] ▼第21試合 MMAルール 77kg以下×森判定0-4〇樋口武大  右ストレートで殴りに行く森を樋口はダブルレッグでテイクダウン。上になるとパウンドを落としていく。10秒の時間制限でブレイクになると、再び前へ出て殴りに行く森だが、樋口がすぐにテイクダウン。森はしがみついて樋口の寝技を防ぐ。この展開が2度あり、勝敗は判定へ。樋口が4-0で勝利を収めた。 [nextpage] ▼第20試合 キックルール 90kg以下〇サップ西成判定5-0×松井 健  西の伝説と呼ばれる西成はアッパーからフックと綺麗なコンビネーションを繰り出し、松井はワンツーで反撃。途中、西成はノーガードになって「もっと打ってこい」と挑発。アゴを引いて頭で松井のパンチを受ける。さらにコンビネーションで反撃すると松井もワンツーを打ち返す。  判定は全員がドロー。延長戦へ。意外なボクシングテクニックを見せる西成に、松井もワンツーで対抗。西成がワンツーの連打で前へ出て行けば、松井も打たれっぱなしにならず右ストレートを返した。  判定はよりヒットを奪った西成が判定5-0で勝利。伝説の実力を見せた。 [nextpage] ▼第19試合 キックルール 77kg以下×TATSUJI判定0-3〇ほっそん  右ローを蹴るTATSUJIにほっそんは右のパンチを狙い撃ち。TATSUJIも右フックを繰り出すが、両者ともにクリンチが多くブレイクが続く。序盤にパンチを当てたほっそんの判定勝ちとなった。 [nextpage] ▼第18試合 キックルール 120kg以下×所沢のタイソンKO〇おくのたかし  喧嘩3000戦無敗の伝説を持つ所沢のタイソンと、フロイド・メイウェザーの花束事件で世間を騒がせたおくのが対戦。  おくのは前蹴りが空振りになると背中を見せて逃げ回り、それを所沢のタイソンが追いかける。再び前蹴り、横蹴りをおくのが放ち、パンチで前へ出ると所沢のタイソンが後退。背中を見せてしまい、そこで背後からおくのが顔面にパンチを見舞い、スタンディングダウンを奪う。カウントが数えられ、所沢のタイソンはファイティングポーズをとれずおくののKO勝ちとなった。 [nextpage] ▼第17試合 喧嘩最強決定戦 キックルール 無差別級×仲野南斗(北関東) KO〇爆音那智(大阪)  互角の勝敗で迎えた大将戦。両軍の監督もケージに入り、決着戦を盛り上げる。  蹴りから入る仲野が右アッパーを当てた直後に爆音の右フックが決まり、仲野はダウンを喫する。逆転を狙ってスーパーマンパンチを放つ仲野だがかわされ、バランスを失ったところに爆音の左右フックで倒れ、これがダウンに。爆音のKO勝ちとなった。  勝ち越しを決めた爆音は「アンチコメントやめろよ、傷つくねん。大阪、最高!」とアピール。ノッコン寺田もマイクを持ち「次はどこになるか分からないけれど、大阪が最強じゃ」と勝ち誇る。瓜田は「感動しすぎて言葉がないです」と語った。 [nextpage] ▼第16試合 喧嘩自慢最強決定戦 キックルール 84kg以下×小林健太(北関東)KO ※左フック〇シモミシュラン(大阪)  サウスポーから左ミドル、左ヒザを巧みに当てていくシモミシュラン。距離をしっかりとって蹴りを放ち、小林が蹴ってくると狙いすました左フック。さらに左ヒザを突き上げた。これでダウンした小林は立ち上がろうとするも足がいうことをきかず、シモミシュランのKO勝ちとなった。小林は担架で運ばれた。  シモミシュランは「戦いたい相手おって。横浜の黒石がガタガタうるさいもんでシバキ倒してやろうかなと思って。それとも啓之輔しばくか、最強と言われている飯田か。新旧対決しましょうか。ボコボコにしてやるので」と、BreakingDown主力の3人に挑戦状を叩きつけた。 [nextpage] ▼第15試合 喧嘩自慢最強決定戦 キックルール 71kg以下〇細川一颯(北関東)判定5-0×ダイスケ(大阪)  細川は空手の経験があり、萩原工業の社員で普段は萩原の運転手兼ボディガード。ダイスケは覚せい剤の不法所持で刑務所に3年間入っていたという。  1R、ダイスケが頭を下げながら右フックを放ったところへ、細川の右ミドルが顔面を直撃してダウンを奪う。そこから細川は蹴り技を多用、ダイスケは右フックで逆転を狙って前へ出るが細川はそれをヒザ蹴りで迎え撃つ。  空手仕込みの蹴り技を駆使した細川が判定5-0で勝利した。 [nextpage] ▼第14試合 喧嘩自慢最強決定戦 キックルール 66kg以下×大澤空(北関東)判定0-5〇リキ(大阪)  両者とも空振りが多いが手数を多く出す。左右フックの大澤に、組んでのヒザ蹴りのリキ。右ローも蹴るリキに大澤は右ミドルから一気に攻めるが、リキは回転の速いパンチで前へ出る。  判定5-0で蹴りも使ったリキが勝利を収めた。 [nextpage] ▼第13試合 喧嘩自慢最強決定戦 キックルール 61kg以下〇尾田優也(北関東)KO ※右フック×シェンロン(大阪)  暴走族から反グレへの道を辿った尾田と、あらゆる犯罪に手を染めて来たというシェンロンの喧嘩自慢最強決定戦。  開始と同時に殴り合う両者、尾田が左右フックの連打でダウンを奪う。さらに激しく殴り合う中、尾田が偶発的なサミングを受け一時中断。再開後もめちゃくちゃにパンチを振り回すシェンロンがダウンを奪い返したが、さらなる打ち合いで尾田が右フックで2度目のダウンを奪いKO勝ち。  尾田はマイクを持つと「おい、シェンロン。お前最高じゃないか。楽しかったぞ、この野郎」と叫んだ。 [nextpage] ▼第12試合 キックルール 73kg以下×ハイメKO ※左フック〇外枦保尋斗  開始と同時に激しく打ち合う両者。左右フック&ワンツーが激しく交錯するが、プロキックボクサーの外枦保が巧みに当てていく。ケージ際に後退したハイメへジャンピング右ハイキックの大技でダウンを奪う。  鼻血を出し、カウント10ギリギリで立ち上がるハイメ。「くそっ、強いな」とつぶやいて殴りかかるが、外枦保の的確なパンチ、蹴りがヒットし、最後はバランスを崩して前のめりになったハイメに打ち下ろしの左フック。外枦保がKOで圧勝した。  外枦保はマイクを持つと「前回初めて負けてとても悔しくて今回は絶対に負けられないので、ハイメ選手もアツい試合をしてくれると分かっているので全力で倒しに行きました。僕はBreakingDownで人生が変わりました。そのBreakingDownの顏になっていきたいです。母ちゃん、勝ったよ」と語った。 [nextpage] ▼第11試合 キックルール 61kg以下×フクタロスKO ※右フック〇虎之介  いじめ撲滅人を名乗るフクタロスと、朝倉未来がその素質を絶賛する虎之介の対戦。  軽快なフットワークを踏む虎之介は鋭い踏み込みから右ミドル。一度距離をとって同じような踏み込みから右フック一閃。この一発が強烈に決まり、フクタロスはダウンして動かず。虎之介の一撃KO勝ちとなり、フクタロスは担架で運ばれた。 「忘れていたものを思い出しました。これが喧嘩です。最後にひと言、俺カッコよすぎる」と虎之介はマイクで言い放った。 [nextpage] ▼第10試合 キックルール 66kg以下 〇秋元優也判定5-0×関谷勇次郎  前に出る秋元に関谷はミドルで対抗するが、秋元のストレートが伸びてくる。さらに左右フックを振り回して打ち合う関谷。長身の秋元は組み付くとヒザを蹴り上げる。前に出て手数を出す秋元がストレートを当てていき、判定5-0で初参戦の秋元が勝利した。 [nextpage] ▼第9試合 キックルール 53kg以下×こまち延長戦 判定0-5〇坂本瑠華  BreakingDown女子の顏である坂本(土木ネキ)と伝統派空手20年の経験を持つこまち。  序盤は坂本が強打を当てて前へ出て、こまちが右のカウンターを狙う展開。パワーに優る坂本が前へ出てこまちを仰け反らせるが、終盤にこまちが右ストレートを綺麗にヒットさせていき判定は坂本に1票入るがドロー。  延長戦も前に出るのは坂本。こまちは右のカウンターを当てるが、坂本はものともせず前へ出て左右フックを放っていく。こまちは後退を繰り返し、ケージを背にして疲れを見せてしまう。  判定は5-0で坂本が意地を見せた。 [nextpage] ▼第8試合 キックルール 61kg以下×ブレイキングオタクリョウKO ※右ハイキック〇山川そうき  試合開始前、日本拳法出身の山川はカツラを外して同じスキンヘッドになったのを見せる“奇襲”。試合開始と同時に激しくパンチで打ち合った両者だが、山川の右フックがヒットしてリョウはダウン。  ダメージの濃いリョウに襲い掛かる山川はパンチの連打から右ハイキック。これが鮮やかに決まって山川がKO勝ち。実力差を見せつけた。  山川は「BreakingDownに出るのは6回目ですが初めてマイクで喋らせてもらいます。まだまだ未熟な僕ですがこれからも応援よろしくお願いします」とマイクアピールした。 [nextpage] ▼第7試合 キックルール 82kg以下×やまかわしょうたKO ※左フック〇超10人ニキ2  朝倉未来と同じ暴走族で特攻隊長を務めていたというやまかわがついにBreakingDownへ。迎え撃つは10人ニキ→超10人ニキ→超10人ニキ2へと進化を遂げているという超10人ニキ2。「パンチが一発はいれば必ず倒れる」と相変わらずの強気だ。  始まってすぐ、超10人ニキ2の右フックからの左フックでやまかわがばったりと仰向けにダウン。立ち上がったやまかわだが足がガクガクと震えてダメージは明らか。  それでも逆転を狙ってパンチを繰り出していったが、超10人ニキ2の左フックが再びさく裂。超10人ニキ2が鮮やかなKO勝ちを飾った。 [nextpage] ▼第6試合 キックルール 56kg以下×レオ判定0-5〇西島恭平  開始と同時に殴りかかるレオ。勢いよく攻めていき、MMAの経験があるのか首投げやリフトアップしてのテイクダウンをするがこれは反則。西島は落ち着いて蹴りで対抗すると鮮やかな後ろ廻し蹴りでダウンを奪う。それでも向かっていくレオだったが西島のミドルからの左ストレートでケージ際まで吹っ飛び、西島が打撃技術の差を見せた。  しかし、気持ちの強さを見せたレオに場内からは拍手、朝倉未来も高評価した。 [nextpage] ▼第5試合 キックルール 無差別級×スマッシュ☆ユウキ延長戦 判定0-4〇岩本駿介  元ラガーマンのユウキと相撲経験のある俳優・岩本の戦い。開始と同時にダッシュしたユウキに岩本も打ち合う。勢いで押していくのはユウキだが、相手のタンクトップや髪の毛をつかむなどの行為。判定はユウキに1票入ったがドローで延長戦へ。  両者とも思い切り振り回す右フックを当て合う。ユウキはスタミナの消耗が激しく、またも髪をつかんでしまいイエローカード(減点1)を提示される。両者スタミナ切れながらも前に出るユウキ、ヒザで迎え撃つ岩本。またもユウキが髪をつかむ。  判定4-0で岩本が勝ち名乗りを受けた。 [nextpage] ▼第4試合 キックルール 84kg以下〇中岸風太KO ※右フック×にっけん君  元プロボクサーの中岸はパンチだけでなく蹴り、ヒザ蹴りを巧みに増せる。序盤はクリンチが多かったが、いざパンチを打つと中岸は左フックでダウンを奪う。さらに蹴りを混ぜての攻撃を繰り出す中岸は飛び後ろ蹴りまで放ち、最後は右フックのカウンターでにっけん君を仕留めた。 [nextpage] ▼第3試合 キックルール 68kg以下×ぬりぼう延長戦 判定1-4〇城田 純  ぬりぼうの右ローに城田が右ハイを合わせてスリップ気味のダウンを奪う。前に出てパンチを打ちにいく城田にケージを背負ったむりぼうが右フックを振り抜いてダウンを奪い返す。城田はヒザ蹴りで反撃し、ぬりぼうは左右フックを連打。  本戦の判定はぬりぼうに2票入るもドロー。延長戦、パンチ一辺倒のぬりぼうに城田はヒザ蹴りも手数はぬりぼうが多い。最後は両者とも動きがスローになったが、それでも手を出し続ける両者。城田が左右ストレートを出しながら前へ出て行った。  判定は4-1で城田の逆転勝利となった。 [nextpage] ▼第2試合 キックルール 50kg以下〇ドリギャル油浦桃判定3-0×いーたろ  いきなり打ち合いに行く桃にいーたろはヒザ蹴りで応戦。序盤はいーたろが右を当てるが、徐々に手数が多い桃が押していく。止まらない左右フックでラッシュを続ける桃がそのまま押し切り、判定3-0で勝利した。 [nextpage] ▼第1試合 キックルール 84kg以下〇武神會源太KO×セルゲイ  空手で全国大会10回以上、世界大会3度優勝の実績を持つ空手高校生と、横浜で一番強いという高校生セルゲイの対決がオープニングを飾る。  ストレートの距離を保って戦う源太にセルゲイは左右フックを回転させて打ち合いに行ったが、源太が左フックでダウンを奪う。このチャンスを逃さなかった源太がセルゲイの右ミドルに右ストレートを合わせてダウンさせ、KO勝ちを飾った。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.334
2024年9月21日発売
UFCデビューの朝倉海をビリー&エリーHCと共にインタビュー。またUFC6連勝で1位ロイヴァルと戦う平良達郎、DJの引退インタビュー、期待のプロスペクト、格闘技の新しいミカタを特集!
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント